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ヤマハ発動機株式会社

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コンセプト

企業イメージカレンダー2005「JAPANESE INGENUITY」をご紹介します。

2005 YAMAHA CALENDAR BACK STORIES - コーポレート コンセプト&アーティスト・プロフィール
Japanese Ingenuity in the Period of Natural Power コーポレート・トップページへ





二宮昌世(にのみや しょうせい)/(株)GKグラフィックス

1961年生まれ。84年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業、同年(株)GKグラフィックス入社。現在同社第2デザイン部部長。CI・VIおよびサインデザインから商品パッケージデザインなど、様々なプロジェクトに参画。日本中央競馬会(JRA)のVI、猪熊弦一郎現代美術館および丸亀市立図書館のサイン計画、ブリストルマイヤーズ・ライオン「バファリン」のパッケージデザインなどを手がけたグラフィック・デザイナー。


ごあいさつ

2003年から2005年のヤマハ発動機企業カレンダーでは、企画段階から参加させていただいて、結果的には各月のモチーフ選定、資料集めに始まって作画・レイアウトまで担当をさせていだきました。私の普段の仕事は、ほとんどが商品パッケージのデザインなので、この3年間は本当に貴重な経験をさせていただき、感謝しております。実は、これらのカレンダーで扱ったような技術史的なモチーフについては、私が子供の頃から関心を抱いていた領域でありまして、全く個人的に好きなことがらを仕事にさせていただいた格好で、恐れ入っております。
2003年版のテーマは「人力の再発見」、2004年版は「自然力活用の知恵」、2005年版は「近代化以前、日本の創意と技術」ということで、ハイテクが脚光を浴びている昨今、あえてローテクな世界を提示させていただいております。現代のプロダクトの多くが、中身の仕組みやプロセスはブラックボックスです。作り手も受け手も、モノから享受する利益や結果、つまりアウトプットの部分ばかりに気をとられていて、そういったモノがないと困る、欲しい、作りたいと思ったところから始まるインプットの部分が忘れ去られている、あるいはモノが「想像され創造された履歴」を語らなくなって久しい気がしてなりません。
私の場合、例えば空を飛ぶ機械ですと、複葉機や飛行船の時代までが個人的な興味の中心です。
20世紀初頭くらいまでの機械には、そこに行きつくまでの数限りない失敗や苦労の影や、うまくいった時の喜びの跡、場合によっては「どうだ、参ったか」と誇っている滑稽な姿がはっきり見えるからです。最近ようやく、スローライフとか食品のトレーサビリティといったことが叫ばれるようになっています。これは便利さ・速さや量的な安定・均一性、経済性といった、結果ばかりを追求してきた20世紀を、かなり真剣に反省している状況なのではないでしょうか。
私は、とてもささやかではありますが、ごく普通の21世紀のヒトたちが、20世紀で失った想像力を少しでも回復していくことを願って、このようなカレンダーを提案させていただきました。かつてのローテクなモノたちの、作ったヒトあるいは使うヒトの想像力を、正直に語っている姿のすがすがしさですとか、時にはバカバカしくって笑ってしまうほどの役者ぶりを楽しんでもらえれば嬉しいです。


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