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休み気分もそろそろ終わり! みんなも新しいシーズンの準備を始めているかな? ファエンツァでの開幕戦が、もうすぐそこまで迫ってきた。あそこで去年、ビッグ・パーティーを開いたのがついこの間のことのようで、時間の経過の早さに驚いている。
冬の間はとても忙しかった。みなさんもご存知のように、ライダーにとってオフシーズンはとても大切。来るべきシーズンに備えて、基礎トレーニングやハードなフィジカル・ワークに励まなければならないんだ。そこで12月には、アリスや弟のデニーと一緒にコグナという北部の山へ行って、標高の高い場所でのクロスカントリー・スキーに取り組んだが、これがかなり過酷だった。毎日、気温は−10度から−12度が当たり前の環境なんだ。でも僕は雪が大好きだから、まぁ何とか乗り切った。そして2007年の冬とほぼ同様のトレーニング・プランをやり終えることができた。前回と唯一、違っていたのは、僕の家があるボルゴセシアにより近い場所を選んだこと。何かトラブルが起こった時には、すぐに帰れるようにしておきたかったんだ。
毎日、山の上でトレーニングに励んでいたが、クリスマスだけは山を離れてアリスの家族と過ごした。そしてまた山に戻って新年を迎えた。0時を1分過ぎたら、すぐにベッドに入ってしまったけどね。滞在していたのは、自炊施設のあるアパートメント。去年は一軒家を借りたんだけど、そうじに時間がかかって大変だったので、今回は複合施設の一部だけを借りたというわけ。だからあとは行き帰りのことだけ心配していれば十分だった。
毎朝、起床は7時半。9時半にはトレーニングを開始して、12時にランチ・ブレイク。そして1時から4時はクロスカントリー・スキーに出かけた。1日のメニューが終わるとスパとサウナで汗を流し、その後さらに、任天堂Wiiで遊ぶのが日課になっていた。ベッドに入るのは21時。こんな生活だととてもよく眠れるんだ。そしてまた次の日が始まるという繰り返し。
1月10日から1週間ほど家に戻り、キャンパーやバイクを準備してからサルデンガへ向かった。そして3週間にわたってライディングだけに専念した。最初の4日間は、ただひたすらバイクと戯れるように、速くもなく遅くもなくラップを繰り返した。何しろもう2カ月も、ちゃんと乗っていなかったので、走りの感覚を取り戻すことに集中したかったからだ。ここではデビッド・グァルネリや、その新しいチームメイトのルイス・ラリユとも一緒になった。メカニックのマヌーが手伝ってくれて、デニーのほうは僕の友人のギュセッペが見ていた。
僕らが滞在していたアルゲロ地方には二つのすばらしいコースがあって、一つはサンド、もう一つはハードパック。それがわずか10分の距離にあるのでとても便利だ。コースのオーナーはとてもフレンドリーなナイスガイで、モーターサイクルに強い関心を持っている。路面を常にきれいに整備し、僕らのために新しいセクションを作ることも楽しんでいるようだった。初日はベストラップが1分52秒だったが、3、4日後になってダブル・ジャンプやロング・コーナーを増やし、路面をよりバンピーにしてもらったが、なんとラップタイムが上がっていたんだ! ここでの走行はとても良い経験になって、自信がついたので気分も良かった。2週間目に入ると40分間走行も行い、手応えをつかむことができた。
3週間の中で、ほんの少しだけ休みをとって観光にも出かけた。街の中は、まるでミラノみたいに騒々しかったけれど、人々が親切だし、魚料理がおいしくて、僕はサルデンガが大好きになった。とは言え、ふだんからダイエットにかなり気をつけているので、滞在中に2回、ピッツェリアへ行っただけ…。
この島の一番いいところは、やはり気候だろう。ミラノは-9度ととても寒いが、ここはいつも10度以上あるから過ごしやすい。
マントバの一週間前に家に戻り、荷物を解いて、また準備をしてテストに臨み、今年初めてのレースの地へと向かうことになった。テスト・セッションではスタークロスを使用し、ちょっと苦労させられた。サルデンガの3週間は新型クラッチを使っていたが、レースのコンディションはいつも変わるので、小さな問題が発生してマシンを止めざるを得なかったんだ。そして第2レースでは2008年型ユニットを使ったのだが、運悪く転倒してしまった。原因は単純。マシンに慣れていなかったんだ。それでも最終レースになると調子が上がり、ストライボスに続く2位を獲得することができた。ファンが期待していたような結果は得られなかったが、シーズン最初のレースであること、またマントバ出場の目的についても理解してもらえるだろう。そう考えれば、決して最悪の状態ではない。
それから一週間後、イタリア選手権のモンテバルキ大会で優勝。ジョシュの後ろについてラインを観察していたら、彼が突然のマシントラブルで離脱した。ところが第2レースは最悪のスタートで、これは僕のいつものスタイルでもあるんだけれど、後方からの追い上げを強いられて3位まで挽回した。でも今シーズンは、これが最初で最後のイタリア選手権出場になりそうだ。というのは、グランプリとイタリア選手権との優先順位が、はっきりとつけられなくなってしまいそうだからだ。ファンのみんなはおそらく、世界選手権でのイタリア人の活躍を望んでいると思うしね。
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そうこうするうちにファエンツアが近づいてきて、僕は今、ちょっとナーバスになっている。今年は多くのライダーが僕を目標にしてくるだろう。ファエンツァには大勢のファンが集まって、感動的なレースになるに違いない。僕自身のコンディションは、昨シーズンと同じか、あるいはいくらか良くなっていると思う。でも何よりも確かなことは、今はシーズンの終盤ではなく、これからすべてが始まるということ。レースはまだ14戦も残っているんだ。
今シーズンからは土曜日のスケジュールが変更され、これまでのタイム計測の代わりに予選レースが行われることになった。これには良い点も悪い点もあるが、僕としては気に入っている。もしもトラブルが出てしまったらグリッド最後尾になってしまうというリスクがあるが、予選のためのレースというのは、やはり面白いと思う。
世界チャンピオンになって、いくつかのうれしい変化があった。街を歩いていると、とくに家のそばではよく知られるようになったし、メルセデス・ビアノを手に入れることもできた。ナンバー1は最高のステータスだが、僕はやはりゼッケン1をつけるのはやめておこうと思う。ライダーは顔ではなくて数字で覚えられるものだと思うので、ゼッケンの数字はとても重要。それにゼッケンを変えることでバッドラックを呼び込むようなことになりたくないんだ。それじゃ、このへんで。
チャオ!
DP19 |