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ヤマハ汎用エンジンの主な特徴

ヤマハ汎用エンジンの主な特徴をご紹介します。

各部の名称

クリーンP.T.O.

P.T.O.のある垂直面に、補機類の突起物が少ないのがMX/MZエンジンの特徴です。この利点としては、お客様の方で取り付けるアプリケーション側の自由度が増すという点です。突起物があれば、それをお客様の方で避ける構造を取ってもらう必要がありますが、MX/MZであれば、その必要性が少なくなります。

・豊富な種類のP.T.O.
・排ガス規制に対応
世界で最も厳しいとされるアメリカのEPA PhaseⅢおよびCARBTier Ⅲに対応します。

エアクリーナー 選択できる様々な種類

サイレントセミドライタイプ

ウレタンフォーム
ほこりの状態
ほこりがあまり多くない場合やほこりの粒子が大きい場合
適用例
ポンプ、発電機、田植え機などの定置エンジン

サイレントデュアルタイプ

紙フィルター + ウレタンフォーム
ほこりの状態
細かなほこりがある場合
適用例
収穫機械(バインダーやハーベスター)
管理作業機械(耕うん機な

セミサイクロンタイプ

紙フィルター + ウレタンフォーム
ほこりの状態
ほこりが多い場合
適用例
建設機械(プレート、ランマーなど)
収穫機械(バインダーやハーベスター)
管理作業機械(土まき機など)

セミドライタイプ

ウレタンフォーム
ほこりの状態
ほこりがあまり多くない場合やほこりの粒子が大きい場合

吸気マニホールド

エンジンへ混合気を送り込む際に大事なのが吸気マニホールド( 吸気ポートとも呼ぶ)の形状です。MZエンジンは混合気がシリンダー内に入る際にスワール(渦巻き)するように出来ています。理由はまず混合気を綺麗にシリンダー内に満遍なく、均一に入れるためです。さらに圧縮時にスワールを維持したまま、点火されると、火の伝播が早くなり、素早い燃焼を促します。

点火プラグ

騒音を低減する抵抗入りプラグを採用しました。

マフラー

大型マフラーの採用により、排気音を減少しています。

バランサー [MZ360]

MZエンジンの360には標準で1個のバランサーが入っています。単気筒で排気量が大きくなると、爆発力が大きくなる関係上、振動も大きくなります。これは1個の大きなピストンが上下する単気筒エンジンでは避けられない症状です。よって、それを打ち消すために装備されるのがバランサーです。なお、現状450cc以上エンジンがVツインになっているのは、上記の振動などの面から、2気筒にした方が優位なためです。またバランサーには形状や方式、数が、メーカーの考え方によって違う事があります。

デコンプ

エンジン始動時、排気バルブが開くので圧縮圧が下がり、エンジンの始動が容易になります。

・エンジンの始動/停止時
デコンプウエイトがピンを押し上げるのでリフターが上がります。カムシャフトは回転しますが排気バルブは開いたままになっています。
・エンジンの始動後
遠心力でデコンプウエイトが開くのでピンが下がります。カムシャフトの回転に従ってリフターは通常の動作をします。排気バルブは通常のタイミングで開閉します。

スリーブ

MZエンジンはスパイニースリーブを採用しました。スパイニースリーブは突起状のジグソーパズルみたいな模様でくっつきあっていて、膨張しても、空洞ができ難い構造です。結果、スムーズにシリンダー内の熱→スリーブ→ブロック→冷却フィン→放出され、エンジン温度が保たれます。

排気バルブ

SUH3という耐熱性の強い鉄を利用していますが、排気バルブは瞬間的には700℃以上の高温にさらされます。それに耐える為にまずバルブシート面にあたる部分にステライト処理を施してあります。さらに、バルブ全体にはタフトライド処理を施し、より硬度をあげて強くし、また磨いた部分は摩擦係数が少ないために、バルブの動きがスムーズになるメリットが生まれます。

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