ボートで繋がる人の輪

DFR-36、EXULT38、そしてEXULT43へ
大海原を疾走するクルージングの魅力

非日常のクルージングが人の輪を繋いでくれる。

コシヒカリで有名な新潟県で生まれ育った神崎さん(58歳)。高校卒業後に単身で上京すると裸一貫で電気設備会社を立ち上げ、今や海外に支社も構える規模へと成長させた立志伝中の人物。山育ちの神崎さんにとって海は幼い頃からの憧れの場所。ようやく自分の時間が持てるようになった今、愛艇のEXULT43(艇名:TOA)とともに夢だった大海原へと走り出しました。

今では珍しい合同クルージングの一コマ。オーナー同士のつながりが楽しいと神崎さんも時間を許す限り参加している

EXULTとの出会い

木更津から初島に向かうクルージングは、7年ほど前にセントラルにイグザルトを置いているオーナーたちが始めた恒例のイベントで、毎年春のこの時期と夏に、一泊二日のクルージングを年に二回行います。今はイグザルト以外の艇も参加していますが、当初のメンバーがイグザルトのオーナーだったので、「イグザルトクラブ」って呼んでいますよ。実は何かと忙しくて、私自身、昨年の進水式以来ほとんど乗ってなかったんですよ(笑)。本格的に乗るのはこのクルージングが初めてみたいなものです。
新潟の十日町で生まれ育ったので、なんとなく海に対する憧れみたいなものは幼い頃からあったのかもしれませんね。十日町って知ってます? コシヒカリで有名なところ。次男だったので、高校卒業後は東京に出てきて今の会社を立ち上げました。若い頃はクルマが大好きでスピードを楽しめるようなクルマが好きでしたね。
海で遊ぶようになったのは、ヤマハがちょうどマリンジェットを発売した頃に買ってからですね。ボートとの出会いは6年前。中古のSF-31が最初のボートで、そこからDFR-36、EXULT38と乗り継いで、昨年の10月にEXULT43を進水させました。

370馬力のエンジンを3基搭載したEXULT43

今回のクルージングで外洋を走ってみて感じたのは、波当たりの柔らかさですよね。もちろんサイズによるところが大きいんでしょうけど、バウの形状もよく考えられているんだと思います。あと全体的な乗り心地の快適さに関しては、アンチローリングジャイロの効果もあるのかもしれない。
今回は行きも帰りも穏やかな海でしたけど、今までと比べると疲労感が全く違います。買い換えて良かったと思います。IPSシステムのジョイスティックコントロールはEXULT38にも搭載されていましたが、一度これを経験しちゃうと手放せませんね。特にGPS信号を拾って同じ位置で停止させるDPS(定点保持システム)は本当にラクですよ。クレーンの上架待ちをしているときなんか、何もしなくても同じ位置にずっととどまっていますからね。ハーバー内は風が安定しないので、同じ位置にボートを停めるのって大変なんですよ。ボクの場合、SF-31やDFR-36で色々と経験を積んできただけに、こうした最新テクノロジーの素晴らしさがよくわかります。技術って素晴らしいですよね。

サイズがもたらす安心感。EXULT43は気負わずに操船できる
キャビン・アフトデッキ・フライングブリッジどのポジションにいてもゆとりを感じることができる

人の三倍遊ぶために、人の十倍働く

事業を立ち上げて軌道に載せるまでは、それこそ働き詰め。もうダメだと思ったことも何度もありますが、そんなときでも遊ぶことは忘れませんでした。自慢じゃないけど三倍は遊んでいますね(笑)。だって人の十倍働いているという自負もあるんです。思い切り働いて、思い切り遊ぶ、それが自分の信条のようなところがあります。

凪の大海原で漂う心地よさ

マリンジェットを始めた頃は、本気でレースに取り組んで、トレーラーを引っ張って全国を転戦しました。マリンジェットのスピード感と、他者との競い合いが楽しくてしょうがなかった感じでした。仕事と同じで、ひたすら突っ走るって感じで(笑)。ボートに乗るようになってからは、速さよりも、広い海の上でゆったりとした時間を過ごすことが楽しいと感じるようになりました。歳なのかな(笑)。
このEXULT43を選んだのも、ボートの大きさからくるゆったりとした空間です。メインキャビンもフライングブリッジもね。陸地も見えないような沖に出て、このゆったりとしたフライングブリッジの上で、ただただ漂っていることの心地よさ。このサイズのクルーザーでしか味わえない至福の時間ですよ。今は随分と沖まで出ても携帯電話が繋がらないなんてことはないんですが、それでも日常とはまったく異なった空間に身を置くことで、心身ともにリフレッシュしています。

IPSとDPSがもたらすゆとりにベテランオーナーの神崎さんも操船を楽しんでいた

素敵な出会いが広がるボートクルージング

初めてイグザルトクラブのクルージングに参加させてもらったのは、まだSF-31に乗っている頃で、知り合いのEXULT36S.S.にクルーとして乗せてもらっての参加でした。それからは時間の許す限り参加しています。
このクルージングの面白さは、なんといってもオーナー同士の交流です。ボートオーナーっていうのは本当に個性的な人たちが多くて、普段ではなかなか出会うきっかけのない人たちと一泊二日のクルージングをするというのは、本当に楽しい時間です。

イグザルトのオーナーが中心となって行われる毎年恒例のクルージングイベントにて

この年になって感じるのは、自分の最大の財産は人脈だなって思うんです。それは仕事だけでなく、人生そのものにおいても、人と人との繋がりがすべてですよ。いかに魅力的な人たちと出会うことができるかというのが、人生のテーマといってもいいかもしれない。
時には人脈がビジネスに繋がることはあるけれども、ボク自身が魅力的だなと感じる人たちとの人脈を広げていくことで、人生そのものが豊かになっていくと思っています。取引先の人間はもちろん、会社の社員たちも、大切な人脈の一つです。ですから、社員たちといっしょにボートで遊んでリフレッシュすることもあるし、取引先の人たちをクルージングに招くこともあります。それは接待というよりも、魅力的な人といっしょに楽しい時間を過ごしたいからなんです。

これからもボートとともに

ボクももうすぐ還暦で、いずれは後進に会社経営を託すことになると思います。そうしたら、思う存分ボートで遊ぶことができるなあと楽しみにしてます。でも、いろいろ考えてみると、働いているからこそ、遊びの時間が楽しいのかもしれないなあ、とも思うんです。目一杯働いて、目一杯遊ぶのが自分のスタイルですから(笑)。
でも、そうなると働き続けなくちゃいけなくなりますね(笑)。まあ、そのあたりはどうなるのかわかりませんが、これからもボートは自分の人生の大切なパートナーとしてともにあり続けるんだと思います。

※神崎オーナー様と一部クルーは乗船中、ウェストベルトタイプの救命胴衣を着用しております。