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Q&A

よくある質問についてまとめました。

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艇体

01

ボートは海上係留保管できるのでしょうか?
可能な限り上架(陸上)保管しましょう。艇によっては陸上保管のみ考慮されているものもありますので商品ごとの取扱説明書をご覧下さい。海上係留保管は、陸上保管と違って常に海上と言う厳しい自然環境にさらされます。船底の汚れ(ふじつぼや海藻の付着)、係留時の波風もその一つです。スターンドライブ艇の場合、ドライブなど動力伝達系が常に海水の中に没したままになるため腐食や劣化,浸水の可能性が生じます。インボード艇も同様にプロペラ,シャフト、ラダーなどです。したがって、海上係留は陸上保管と違い大きなリスクをもっていると考えたほうが賢明です。

02

ボートを海上係留保管しようと考えていますが、フジツボや海藻対策はどのようにすれば良いのですか?
水の抵抗は自動車が走る陸上では考えられないほど大きなものです。船底にフジツボや海藻などが付着すると想像以上に抵抗が発生し船速の低下やオーバーヒート、エンジンへの悪影響を誘発させます。これを防止するには定期的な上架による船底清掃とメンテナンスがポイントとなります。このとき船底塗料やドライブ保護塗料を塗布すると効果的です。

03

購入当初から比べると、最近すごくスピードが出なくなってきて困っています。保管は海上係留ですが、いったいどうなったのでしょうか?

まずは艇体をよく、点検してみましょう。
思わぬところに思わぬ原因を発見する事があります。特に海上保管ならではの原因もあります。
下に海上保管ならではのスピードダウンの原因を紹介しました。

船が重くなってきた(排水量の増加)
知らず、知らずのうちに艇の重量が増加している事があります。艤装品が増えていたり、船底にビルジが溜まっていたりしないか点検してみましょう。重量が増えれば当然、艇のスピードは落ちてしまいます。
船底が汚れている(摩擦抵抗の増加)
海上保管していると艇体に藻やフジツボなどが付着してしまいます。これらが大きな走行抵抗となってスピードを落としてしまうのです。出来る限り上架して、これらを取り除き船底塗料を塗布するなりの対策を施してください。
プロペラやプロペラシャフトが汚れている(船尾装置の汚れ)
同様にプロペラやプロペラシャフトも点検しましょう。プロペラに付着物があれば、プロペラの持つ本来の性能を発揮出来ません。
プロペラが欠けたり、曲がったり、磨り減ったりしている(船尾装置の損傷、摩耗)
このような場合、走行中に独特な振動を感じたりします。即、帰港し点検してください。
走行トリムの不良重量の増加や積載乗員の位置によって艇の重量バランスがずれてしまう事があります。荷物の位置を変えたり、走行トリムを調整しましょう。
機関出力の低下
使用時間が長い機関や、長時間過酷な運転をしたり、点検やオイル交換の手間を省いたりしていると、ピストンリングやピストンライナーが摩耗してきて出力が低下してしまうことがあります。定期的なメンテナンスを心掛けましょう。

04

ボートの船体に防舷材のタイヤの跡がついて気になってしかたがありません。綺麗にタイヤ跡を落とすにはどうすれば良いのですか?
まず,溶剤(アセトン)で拭いてみましょう。取れなければコンパウンドを用いた艶出しを行なうと効果があります。さらに表面に浅い傷を生じた場合やわらかい布に研磨用コンパウンド(目の細かいもの)を少量つけてよく磨きます。それでも落ちない場合は#600の耐水ペーパーで軽く研磨した後コンパウンドをかけてふき取ります。

05

キャビン内がカビ臭くてしようがありません。キャビンのシートの裏を覗くと木の部分が黒くカビでびっしりです。何とかならないものでしょうか?
ボートは湿度の高い環境で使用,保管されます。日頃から船底ビルジをこまめに抜き定期的にキャビンを開放し乾燥させます。もちろん濡れたままのオイルスキンや濡れたままのロープなどをキャビンの中に放置したままで帰ってしまうのも禁物です。カビだけでなく湿気で木部が腐ってしまったり電気配線が腐食することもあるので注意します。

06

航海計器を取り外そうと思ったら、ボルトが塩付きで回りません。どうしたらいいのでしょうか?
無理にまわそうとするとボルトがねじ切れたりしてますます厄介なことになります。浸透式防錆潤滑剤を塗布し根気良く取外します。裏にナットのあるものは強引にネジを切ってしまうこともあります。

07

購入当初に比べると、艇の艶が無くなってきてしまいました。どのようにすれば元の艶を取り戻せますか?
艶がなくなるのは一般的に紫外線や大気中の成分によるものといわれています。年に一度程度、定期的にコンパウンドなどを用いた艶出しを行なうと効果があります。一定個所を長く研磨すると色落ちを招く恐れがあるため注意が必要です。さらに表面に浅い傷を生じた場合やわらかい布に研磨用コンパウンド(目の細かいもの)を少量つけてよく磨きます。それでも落ちない場合は#600の耐水ペーパーで軽く研磨した後コンパウンドをかけてふき取ります。

08

私のボートはケーブル式の操舵装置ですが、最近ハンドルがすごく重くなってきました。いったいどうしたのでしょうか?
ケーブルの内部が錆びている可能性があります。また,エンジンのクランプブラケットスルーチューブ部分で錆付きが発生している可能性があります。後者は分解清掃グリス塗布が必要です。前者の場合ケーブルを交換します。重たいまま使用し続けるとケーブルのみならずステアリングマスター本体のギヤ破損に至り航行不能になることもあります。ケーブル類は外観ではなかなか判断が難しいので定期交換をします。

09

キャビンの鍵が動きにくくなったのですが、どのようにすれば良いですか?
キー穴に防錆潤滑剤を注入します。動き難くなる原因はキーシリンダーの内部に塩分が入りロックが正常に作動しなくなっているからです。日頃からキーに塩水がかからないよう注意したり、ぬれた手でキャビンキーを持たないようにします。同時に定期的にキー穴に防錆潤滑剤を注入しておきます。

10

そろそろシーズンも終了。来年の春までしばらく使わなくなりますが、どんな対策をしておけば良いのですか?
期間使用しないエンジンはエンジン内部の油膜が切れて、錆が発生する可能性があります。通常の定期点検とは別に防錆処理か必要です。また、格納期間が冬期に当たる場合は凍結防止処理も重要なメンテナンス項目となります。思わぬトラブル防止のためにも格納点検を実施してください。

11

いよいよシーズンイン。しばらくボートを使用していませんでしたが、久しぶりに使用する時の注意ってありますか?
長い間使用しなかった艇の防錆処理や凍結処理の解除と各部が正常に機能するか確認しシーズン中安全に使用できるようチェックを実施します。特にバッテリーの状態,古い燃料の交換がポイントですが基本的な点検個所は艇種、機種によって異なりますので詳しくは取扱説明書,整備手帳をご覧下さい。

12

私のボートは船外機艇で、海上係留のため、エンジンの水洗いができません。使い終った後にそのままでも良いのですか?
船外機の大敵は塩分です。錆びや腐食を防ぐには使用後の外部と冷却水通路の洗浄が最も効果的です。しかし海上係留艇は真水での水洗が難しいことから定期的な上架で点検整備を実施する事でトラブルを防止することが出来ます。(3ヶ月に一回程度)日常でも少量の真水を船に積んで置くだけで船外機の外部の塩抜きは可能です。水分を取り除き乾燥させたのち主要部に防錆剤を塗布します。帰航後エンジンが十分冷えるまでクールダウンをしてからエンジンを停止するだけで冷却水通路の塩分付着は少なくなるといわれています。

13

航海灯の電球が切れてしまったようです。近くの電気屋さんに売っている電球で取り付きますか?
航海灯は夜間航行の安全を守る大切な装備です。定期的な点検と出航前の点灯確認を履行しましょう。航海灯の電球を交換する場合はJCI(日本小型船舶検査機構)承認のものを使用します。12V艇の場合は、舷灯が12V/20W、停泊灯が12V/10Wです。同時に電球の接点や配線の接続部の接触不良、レンズ部分の汚れや劣化も合わせてチェックします。

14

イケスに魚を入れている時に、航行中もイケススカッパーを開けたままで良いのですか?
走行中はイケススカッパーのキャップは全て閉めてください。イケスには注水と排水用スカッパーが装着されイケス内の水を一定に保ったり,循環させる役割をもっています。プレジャーボートのイケスは停船から微速走行でバランスが取れるようになっています。従って中速から高速域でスカッパーをあけて走行すると水位が異常に高くなったり、イケス内の水が抜けてしまったりする可能性があります。

15

今度、ロングクルーズに挑戦します。万が一に備えて万全の体制を組みたいと思います。どんなことをを準備すれば良いのでしょう?
まずは確実な日常点検から。消耗品もお忘れなく!ロングクルーズに限らず出航前に必ず点検を行う事は当然ですね。それに普段よりも長時間運転するのですから、万が一に備えて消耗品などを用意する事もお奨めします。エンジンオイルや予備プロペラ、スパークプラグ、バッテリーなどは最低用意したいものです。もしディーゼルエンジン艇ならばインペラやVベルトも用意しましょう。加えて艇体の清掃も事前に必ず行いましょう。例えば船底にフジツボなどが付着しているとそれだけで燃料消費率が悪化してしまいます。ロングクルーズを行うのであれば燃料消費に対しても配慮しましょう。

16

どうしてボートを使わない冬場に整備するのかな?
冬期の点検は実は賢いメンテナンスです。マリンシーズンを思いっきり楽しむために、ボートの使用頻度が低くなるこの時期に徹底してメンテナンスを行うのが冬期点検です。例えば楽しいはずの真夏に貴方の愛艇が調子を崩してしまったらどうします? シーズン前の点検に不具合を発見、メンテナンスしているうちにシーズンに出遅れてしまったなんてことはありませんか?こんなちょっとした悲劇を避けるのが冬期点検整備です。夏場は色々なトラブルの対応に追われているサービスショップも冬期なら正しいスケジュールの元に徹底的に点検を行う事ができます。時間を気にすることなくプロのサービスマンに安心して愛艇を委ねるのもいいのではないでしょうか?トラブルを未然に防ぐ積極的なメンテナンスが結果的にランニングコストを抑える事になります。

17

アクリルウインドウの手入れの仕方を教えてください。
ボートのウインドウやキャビンドアの一部にアクリルが使われています。アクリルはくもりやすく傷つき安いものですから強くこすったり、タワシなどでこすらないようにします。潮で汚れた場合は中性洗剤を使い水をたっぷり流しながら洗います。洗い流した後、スポンジかセーム皮で水を吸い取るようにしてふき取ります。お手入れの際、アセトン、アルコール、シンナー、ガソリンなどの揮発性溶剤は使わないで下さい。表面が侵されくもったり、ひび割れの原因になります。また、重量をかけたり物をぶつけるのはガラス同様厳禁です。

18

それぞれのボートに決められている呼称最大出力とはどうゆうことを意味するのですか?
仕様緒元に定められた呼称最大出力は、ただ単に速度の限界だけの意味をもつのではなく、ボートの大きさを考えた経済性、またそれによって出る速度に対する操船の安全性、乗り心地、船体の強度など総合的に判断して決定したものです。この呼称最大出力を超えたエンジンを取り付けた艇をオーバーパワー艇と呼び保証対象外としています。

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エンジン

01

4ストロークエンジンオイルの基本的な役割について教えてください。

4ストロークエンジンオイルは「エンジンのスムーズな稼働を支える機能」「エンジンを守る機能」に加えて、以下のような性質が求められています。

1.高い「せん断安定性」
粘度性能はオイルの重要な基本性能ですがこの変化を防ぐ為、高いせん断安定性が求められるのです。
2.高い「酸化・熱安定性」
船外機は水冷エンジンとはいえ高回転、高負荷で使用されるため油温が高くオイルにとっては非常に過酷な条件下で使用されています。この過酷な条件に対応する為、高い酸化安定性と熱安定性が求められています。
3.高い「油膜保持性」
4輪車と比較して小排気量で非常に高い回転数や高負荷下で運転される事が多く潤滑している油膜が切れやすく、その事が異常摩耗や焼き付きの原因となる事があります。このような現象を防ぐ為に高い油膜保持性が求められます。

02

なぜオイル交換は必要なのでしょうか?
エンジンオイルはエンジン内部の潤滑、密封、洗浄、防錆といった役割を果たしていますが時間とともにエンジン内のゴミや金属紛等で汚れたりオイルの粘度が失われ、本来の役割が果たせなくなってしまいます。このため定期的なオイル交換が必要なのです。自動車などの場合だけでなく悪条件で使用されることの多いマリンエンジンはなおさら、定期的な交換が必要になってきます。

03

4ストローク船外機の場合どのようなエンジンオイルを使えばよいのですか?

それぞれのエンジンの取扱説明書に記載された推奨エンジンオイルを使います。

・船外機の場合
ヤマハF115Aの場合、推奨エンジンオイルグレードはヤマハ純正マリンオイルSAE規格 10W-30/10W-40/5W-30、API 分類SE/SF/SG/SH/SJ/SLとなっています。 ※取扱説明書にてご確認をお願いいたします。
・船内外機(ディーゼルエンジン)の場合
推奨エンジンオイルはヤマハ純正(API分類CD級)を使います。
・船内機の場合
推奨エンジンオイルはヤマハ純正(API分類CD級)を使います。

04

どうして純正オイルを使用しなくてはならないのでしょうか?
純正オイルはエンジンの過酷な使用環境を考慮して、開発段階から各種の航走や耐久試験に使用されたオイルです。グレード表示が同じオイルでも性能はそれぞれ異なります。また、耐久試験などは実施していないため、トラブルがあったときでも不具合の発生原因の一つにオイルの不良が考えられる場合には、推奨されていないオイルや添加剤を使用していると保証の対象外となる事があります。最終的にどの銘柄のオイルを使用するかは自己管理責任になりますが推奨品を使用しましょう。

05

オイルフィルターの交換はどうして必要なのでしょうか?
オイルフィルターはエンジンオイルをろ過しオイル中に含まれる汚れやゴミを取り除く役割をしています。オイルの汚れには金属紛、削りかす、カーボン、外部から進入したゴミなどがあり、定期的な交換を怠るとフィルターが目詰まりを起こしてしまいバイパス機能によって汚れたオイルがエンジン各部に回ってしまうため、摩耗の促進や潤滑不良をまねきエンジンに重大な損傷を与えることにつながります。

06

4ストローク船外機を使用しています。いつもエンジンを低速から中速で使用しています。こういった場合でも100時間おきにオイル交換が必要なのでしょうか?
エンジンオイルの交換のサイクルは、高速域で使用していないからといって長くなるものではありません。むしろ、オイル交換サイクルは短くしなければなりません。エンジンを低速で長時間使用すると、燃料の揮発が少なく未燃焼燃料が出やすくなります。これがオイルに流れ込みオイル成分を変化させてしまうからです。オイルが減らないからと安心してしまうのは禁物です。

07

4ストロークオイルは減らないというのは本当ですか?
4ストロークエンジンであってもオイルは減ります。2ストロークオイルのようにガソリンと一緒に燃焼するわけではありませんが4ストロークオイルも消費されます。オイルの品質、使用状態によっても異なりますが、必ず使用前にオイルレベルを点検するようにしましょう。オイルは油膜を構成していますのである程度のオイル消費がエンジンの耐久性の鍵を握っているのです。最近の小排気量高出力エンジンでは、とくにその傾向が顕著です。従ってオイルが減ったからといって、エンジンに異常があるというわけではありません。

08

4ストローク船外機ですが最近オイルの減りが異常に増えたように思えます。なにか原因があるのでしょうか?
まず、オイルを規定以上に入れ過ぎていることが考えられます。また、使用条件に変化はありませんか?高負荷、全開での使用が多くなり、エンジンに熱負荷が増えると、オイルの消費量は増加します。使用時間が多くなると各部の摩耗が進みクリアランスが大きくなりオイル消費量が増加します。特にシリンダーライナー、ピストンリング、バルブステムガイドの摩耗が大きな影響を及ぼします。こういった場合にはエンジンの分解整備をする必要があります。

09

どうして4ストローク船外機のエンジンオイルは100時間で交換しなければならないのでしょうか?
オイルの交換サイクルはオイルの劣化を目安としています。オイル劣化はエンジンの熱負荷が大きく影響しています。マリンエンジンの場合100時間を越えたあたりから酸化したり、粘度が低下したり、金属成分増加が顕著になると一般的には言われています。船外機やマリンエンジンの100時間は負荷率から考えると、一般的な自動車の走行距離の約10,000Kmに相当します。100時間というのは、適切な交換時間と言えるでしょう。

10

船外機のギアオイルの交換方法について教えてください。
  1. ドレンプラグがましたにくる位置まで船外機を傾けます。
  2. 廃油受け皿を用意します。ヤマハF115Aのギアオイル容量は760ccですからそれ以上の容量のものを用意します。
  3. オイルドレンプラグを-ドライバーで外します。
  4. オイルレベルプラグを外すと 勢いよくオイルが排出されます。最後まで抜き取ります。
  5. オイルの注入:船外機を垂直に保ち指定された船外機ギアオイルをオイルドレン孔より注入します。注入したオイルがオイルレベルゲージより溢れ出したらオイルレベルプラグを締めます。次にオイルドレンプラグを締め付けます
    排出したオイルは法律や条例に従って処理しましょう

11

船外機のエンジンの冷却方法について教えてください。
船外機を問わず、車やオートバイなどエンジンの冷却方法は空冷と水冷がそのほとんどを占めています。船外機は水冷方式と覚えてください。船外機は海水をそのまま冷却水として取り入れる構造を持っていますので、車のようにクーラントを充填する必要はありません。冷却水はロワー側面にある冷却水取り入れ口からウォーターポンプで汲み上げられ、エンジンの周りを循環させた後、排ガスと一緒にプロペラの中央の穴から海中に戻されます。ヤマハの船外機はこの冷却水が確認できるようにエンジンの稼働中にはパイロットウォーターを空中に吐き出しています。セルスタータを回した後は、必ずパイロットウォーターが出ているか確認しましょう。

12

船外機の運び方について教えてください。
船外機をボートから取り外して運ぶ場合は、船外機スタンド等を使ってボルトを固定させから行ってください。プロペラ側がエンジン本体部よりも高い位置になると、4ストロークエンジンの場合、オイルパンからシリンダ内へオイルが流れ込む恐れがあるため、常に低くなるようにしましょう。また船外機によってはオイルがこぼれたりするものもありますので、取扱説明書に従って指定されている方向に傾けて運搬してください。横に寝かせて運ぶときは、冷却水が完全に抜けていることを確認してください。船外機内部に冷却水が残っていますと、燃焼室に流れ込みエンジンにダメージを与えるケースもありますので、冷却水が完全に抜けきるまでは船外機は横に寝かさないでください。

13

格納点検のポイントについて教えてください。
長期間に及ぶ格納時には必ず以下の点検作業を行いましょう。
【冬期格納点検作業】
  • 塩分除去と防錆処理
  • 冷却水通路の洗浄
  • 凍結防止処理(寒冷地の場合)
  • フィルターの水抜き
  • 燃焼室内の防錆処理

14

船外機を春まで使わないけど、メンテナンスは必要ないのでしょうか?
冬の間ボートを動かさない場合、翌春に船外機が動かないといった話をよく聞きます。船外機に限ったことではありませんが、こういったトラブルは冬に入る前の格納作業を怠っているケースがほとんどです。この中でもシーズンインに最も多いトラブルが〈冷却水系統〉と〈燃料系統)によるものです。

15

なぜ冷却水通路洗浄をしたほうが良いのですか?しなかったらどうなるのですか?
冷却水通路の洗浄は、使用後に真水で行うことで、冷却水通路に残った塩分を除去することができます。塩分が堆積した場合写真のようになり、徐々に腐食が進行します。

16

長期保管時の燃料系のメンテナンスを教えてください。

冬期格納などで長期間使用しない場合は、燃料系統の燃料を抜き取ってください。燃料系統のメンテナンスは以下の通りです。

■フィルター燃料抜き取り
燃料フィルターは燃料に混入したゴミや水分を除去する役目があります。フィルター内の燃料を抜き取ると同時にエレメントも交換しておきましょう。
■キャブレター燃料抜き取り
キャブレターに残った燃料を抜き取ります。そのままにしておくと、ガソリン中の成分で燃料通路を閉塞させ、エンジンの不調や始動不良の原因となります。
■防錆処理
エンジン各部に防錆剤、グリスを塗布することで、よりよい状態を長く保てます。忘れずに行いましょう。
燃料フィルターの交換目安。燃料フィルターの交換目安は1年毎または200時間です。

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