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固定桟橋への係船

固定桟橋に係留する場合の手順と注意点を紹介します。

レベル・軽度

レベル・軽度

(海面が穏やかで短時間の横抱き係船)
  1. 潮の干満を考慮した係船とする。
    ※現潮位と、潮の最上位、最下位を計算し、ロープ長さを決める。
  2. バウとスターンのクリートから陸側の係船金具にV字状に「スプリングロープ」を取る。
    ※斜め方向の離れた係船金具に舫うことで、船が潮の干満に対して順応する。
  3. 岸壁角のロープ擦れ部にはウエスなどを巻き、直接ロープが擦れない様にする。
  4. 船から陸上への梯子や足舟の乗船手段を考慮する。
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レベル・重度

レベル・重度

(荒れた海面に長時間の縦付け係船)
※ここでは、風が沖から吹いていると想定し、アンカー併用の艫(トモ)付け係船を紹介する。
  1. 潮の干満を充分に考慮した係船とする。
    潮の干満の度合いは海域によって大きく変化することから、地元の者からその度合いを聞くこと。
    ※九州の有明海の干満差は最大5mであるため要注意。
    ※特に台風時は潮位が異常に高くなることを考慮する。
  2. 海底の土質に合ったアンカーを沖合いに落す。
    • ・アンカーロープの長さは水深の3~5倍以上とする。
    • ・アンカー連結部には最低10m長さのチェーンを施すこと。
    • 風が強い場合は、アンカーを複数施すこと。
    • ・アンカーロープは充分な強度を有する係船クリートに舫うこと。
  3. シフトを後進に入れ、船を陸地に対して縦付けする。
  4. スターンクリートからの係船ロープを陸側の係船金具に交差させることで、潮の干満に自然対応するロープ取り回しとする。
  5. 桟橋係船金具への係船ロープの舫いは「ローリングヒッチ」とする。
    ※ボーラインノット(舫い結び)の場合、潮が予想以上に引いた時に過剰な張力がロープに掛かり、手ではロープを外せなくなることから、ロープをナイフなどで切断して船の横転を防ぐことになる。
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