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スーパーフロート

安心・快適・便利を実現したヤマハのニューテクノロジーをご紹介します。

目指したのは、最高レベルの浮沈性

最先端の構造解析技術が産み出した一体成形三重構造「FOAMAP」により、万一海上で艇体を破損し、開孔しても自走により母港に帰ってこれるという安全性を実現。
さらに、頑強な艇体構造がもたらす高い快適性とFOAMAPならではの優れたスペース効率がボートとしての基本性能を大幅に向上させています。

ただし、破損状態や海象状態により状況は異なります。浸水させないための日頃からの整備と注意を怠らないでください。

01最高レベルの不沈性"Super Float"の安全性

FOAMAPはヤマハならではの構造解析技術が生み出した、全く新しい艇体構造と言えます。FOAMAPはFRPで積層されたインナーハルとアウターハルを専用治具で完全に固定し、両者間に適切に設けられたスペースへ高圧で発泡ウレタンフォームを充填する一体成形三重構造で、通常のFRP単板構造やサンドイッチ構造に比べ、不沈性と剛性の面で高レベルの特性を発揮します。
特に浮力の面においては従来工法で造られた同クラスのボートに比べ、約1.8倍の浮力を持ち、万一艇体の一部が開孔し、浸水したとしても安定した自走による帰港が可能となっています。さらに、FOAMAPでは必要以上にウレタン発泡体を増やすのではなく、構造解析と強度試験を繰り返し、最高レベルの浮力と艇体剛性を両立させながらも適正な船体重量を実現し、ボートとしての完成度を高めています。
また、「FOAMAP」の採用にあたり、ボートが完成するまでの行程を全て見直し、それにあわせボートの構造体として接着強度や引っ張り強度などに優れたウレタン発泡体を新たに開発したほか、ボートの製造工程において発生する環境有害物質(VOC)の削減や低スチレンのゲルコートの導入など地球環境の面においても成果を得ています。

ただし、破損状態や海象状態により状況は異なります。浸水させないための日頃からの整備と注意を怠らないでください。

最高レベルの不沈性”SuperFloat”の核となるのが、FOAMAPと呼ばれるヤマハ独自の一体成形三重構造である。FOAMAPはFRPで積層されたインナーハルとアウターハルを専用治具で完全に固定し、両者間に適切に設けられたスペースへ高圧で発泡ウレタンフォームを充填することで完成する。

三重構造の断面
穴を開けたBAYSPORTS21の船体に10人が乗った浮力実験

02頑強な艇体構造がもたらす優れた快適性

FOAMAPを採用した艇体は高い浮力と同時にねじれ剛性で約1.4倍、縦曲げ剛性に至っては最大3.5倍という優れた剛性を発揮します。高い船体剛性は走航中の振動を抑え、波に当った時の船殻のたわみや不快な軋み音も出ないため、乗船者が体感するストレスが大幅に減少。長時間の乗船でも疲れの少ない、快適性を提供します。

FOAMAP構造と従来構造の剛性比較

イラストは艇体のねじれやたわみの発生量をシミュレーションしたものです。波でジャンプし、艇体が海面に着水した時の衝撃を想定した場合、FOAMAPと従来構造の剛性の差は・・・

  • 船体の上下たわみ量…4~5割減少(図1)
  • 船体が潰れようとする=開こうとする変化量…7割減少(図2)

継続的に衝撃を受け、艇体にたわみやねじれを繰り返すと、最悪の場合艇体の各部へのクラック(亀裂)や割れが発生する恐れもあります。また、天候の急変により海況が悪化した時でも、頼もしい剛性感により、安心して帰港することができるでしょう。

従来構造=AEROSPORTS 21(BAYSPORTS 21)と同形状のボートを従来工法で建造したと仮定した場合の比較。

波叩き音が伝わりにくいFOAMAP

充填された高密度発泡ウレタンが波を叩く音を吸収するためデッキ上に伝わりにくく、4ストローク船外機とのベストマッチングで会話を楽しみながらのクルージングをお楽しみいただけます。

衝突にも強いFOAMAP

FOAMAPでは、従来工法のボートで起こりがちだった衝突等によるFRPのひび割れが大幅に減少しました。貫通実験では、FRPの破損は打撃面のみに収まり、周囲への割れが発生しません。これにより、係留や着岸、トレーラーへの積載時など、不慮の衝突にも破損を最小限に食い止めることができます。

引張試験
貫通実験
貫通実験面

03FOAMAP構造ならではの利便性

最高レベルの不沈性を実現したFOAMAP(一体成形三重構造)を採用することにより、小型船舶安全規則の技術基準で定められている「全長の13%に相当するバウデッキ」が不要となり、その分をデッキスペースへと還元。従来同クラスモデルに比べデッキ面積は1.6倍の広さを実現しています。
また、船体強度の保持は船殻が担っているため構造部材や浮体を削減することができ、従来工法で建造されるボートよりも、デッキ下のスペースを有効に活用することが可能となりました。これにより、ロッドなど長尺ものの収納に便利な長尺物入れ(AS-21で1.6m、BS-21では1.8mまで収納可能)や125リットルの容量を持つイケス(AS-21はイケススカッパ―はオプション)、110リットルの固定式燃料タンクが設置できる燃料タンクスペースなどをフロア―下の空間に設定することを可能にしました。

FOAMAPはデッキ下部全体にウレタン発泡体をやみくもに充填することを避け、FRPの内皮と外皮で作られる厚みを必要量に最適設計することで、船内の有効空間を大きく確保しています。

AEROSPORTS 21における当社算出値。
センターコンソール内は、ボトムから天井までの高さを持ち、コンパクトな外観から想像される以上の広さを持つ。(BS-21)

艇体構造比較

従来構造

ハルとデッキの間に「ロンジ」という構造部材があり、「骨」の役割を果たしている。しかし、それだけでは剛性が不十分なため、ハルの板厚が厚かったり、追加補強が入る場合が多い。ロンジの中に発泡体が注入されている場合もありますが、量は限られており、浸水すると横転しやすい。
ただし、フロア下の空間は広く使うことができます。

従来不沈構造

ハルとデッキの間に発泡体が充填されており、「ロンジ」は無いものがほとんど。発泡密度が低く、それだけでは強度が不十分な場合があり、結果、ハルやデッキの板厚が厚くなり重量が増したり、価格が高くなる場合が多い。また、デッキ下は全て発泡体が充填されているため、床下物入れとして活用できるスペースが限られている。
発泡量は十分なので、浸水しても横転しにくい。

FOAMAP構造

ハルとデッキの間にインナーハルという構造体があり、そのインナーハルとハル(アウターハル)の間に発泡体が充填されている。
高密度発泡するため、発泡体も構造部材の一つと見なす事ができ、余分な板厚や補強が不要。もちろん、十分な浮力を持っており、浸水しても横転しにくい。また、インナーハルとデッキの間の空間は、物入れなどに活用することができる。

「従来構造」「従来不沈構造」は、同クラスの代表的な構造の一例であり、全てがこれらに該当するものではありません。また、小型艇の中には浮力を得るための発泡体が入っていない場合もあります。

FOAMAPならではの豊富な収納スペース

FOAMAPの採用により、BS-21では舷側の約1/2の長さでオープンガンネルを採用。これにより後艤装が容易となった他、スタンディングでの釣りを楽しむ際には、舷側まで足をもぐり込ませることができるため、安定した姿勢を保つことが可能となっている。

04FOAMAPならではの高い内装品質

FOAMAPと従来構造の内装品質の比較

主な従来構造とは、FRPのハルに補強材(構造部材)を手作業で貼り付けるものですが、そのままでは見栄えが悪いので、人目に触れるハル裏面や補強材には「内装塗料」をに塗る必要があります。 しかし、あくまで「手塗り」であるため、見た目には限界があります(写真2)。
FOAMAPは、アウターハルとインナーハルが発泡体を充填する「容器」の役割を果たしており、物入れやドアを開けたとき、目に入るのはインナーハルのツルツルした綺麗なゲルコート面です。室内床面は光沢が有り、また掃除のし易さにも一役買っています(写真1)。

FOAMAPの特徴

  • 接着の為のサンディングが不要
  • 浮体の目張りが不要
  • 内装塗料が不要
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