This is GP

勝てるマシン
パフォーマンスヒーロー

GP復活の理由、それはPWCに純粋な速さを求めるライダーに応えるためと言えます。
しかし、それはエンジンパワーのみに依存した単純な速さではなく、ヤマハが目指したのは、あらゆる状況における速さ。
すなわち、走り出し・トップスピードに至るまでの加速・トップスピード・コーナリングといったトータルでの速さを追求しました。
そのためヤマハは、現役最強エンジンと最軽量ハルを融合。
もちろん単に組み合わせるのではなく、エンジンパワーを実感する圧倒的な速さという“GPらしさ”と、乗り心地や操縦のしやすさといった“ヤマハらしさ”という、ともすれば相反する要素を同時に実現。
それが“パフォーマンスヒーロー”MJ-GP1800なのです。

従来モデルと比較すると、本モデルと同じ1.8リットル、250馬力エンジンを搭載していたMJ-FZS SVHOと比べ、12kgの軽量化を実現。
これにより走り出しからの加速性の向上を達成しました。
本モデルと同サイズで180馬力のNAエンジンを搭載したMJ-VXRに対しては、超軽量素材「NanoXcel 2」の採用により、高出力エンジン搭載による重量アップ分と同等の軽量化を果たしました。
また、FZSに採用されていた機械式のリバースシステムとジェットノズルの上下方向をコントロールするQ.S.T.S.(クイック・シフト・トリム・システム)から、電子リバース&減速システム「RiDE」に変更。操縦性の向上を図っています。

こうして誕生したMJ-GP1800。
その真の狙いはコンパクトで旋回性に富んだ“勝てる”ハイパフォーマンスマシンの開発でした。
優れた走行性能で定評のライトウエイト・スポーツモデル、VXRと同系統のハルデザインを採用し、超軽量素材「NanoXcel 2」による軽量化を果たすとともに、高出力エンジンに合わせて、φ160のハイプレッシャーポンプを採用、スポンソンの取り付け角度を変更するなど調整を施すことで、GPの名称にふさわしいアグレッシブな走りとそれを支える乗り味を実現。
「誰よりも速く走りたい」、そんなピュアな要望に高レベルで応えられるマシンに仕上げました。

ただ「勝てる」マシンではなく、「美しく、勝てる」マシン。

マリンジェットの特性上、旋回性や加速感などの走行性能が注目されることは、もちろん必要不可欠な要素です。それが、GPという最強のマリンジェットに与えられる名前を冠する以上、尚更です。

その一方で、GP1800で表現されるレーシーなデザイン性にも隠された秘密があります。
まず、過去のGPシリーズを振り返ると、波を力強く凌いでいくマスフォワード(全体的な重心を前に置くこと)のスタイリングが脈々と受け継がれていることに気付きます。それは、トップアスリートの緊張感漂う初動を髣髴とさせる逞しさの表現とも換言できます。そして上述の通り、細部に至り考え抜いた高度な走りを、その怒涛の加速感を表現すべく、風と波を切り裂く鋭いスタイルへ進化を遂げました。このアジャイル(俊敏、キビキビ)なスタイルを表現すべく、艇体前方から後方へ色彩が駆け抜けた残像をモチーフにしたカラーレイアウトが施されています。GPらしさを備えつつ、佇んでいるだけで今にも動き出しそうな躍動感を漂わせるカタチ、という当社の商品全般におけるデザインコンセプトの表現を目指しました。

特にバウ正面の表情は、目標に狙いを定めたときの「睨み」を意識された顔の造形を作り上げました。彫り深く鍛え上げられた筋肉が、スピードを追い求めた精錬とした奥深さをそして、獲物を冷静に狙い定める捕食者のような雰囲気さえも吹き込みました。GP1800は先述の通り、艇体の重量と高出力エンジン、細部に至るこだわりといった王者たる実力を兼ね備えます。この風格を醸し出すべく、奥行き有るエッジをハル前方と、両サイドに流れるスタイリングによって、表情を与えました。纏う造形は、新たなGPの歴史を紡ぐべく、速く、美しくライダーを引き立てるべく、生まれ変わったといえるでしょう。