Pro rider Interview

砂盃 肇が語るGP1800本当の実力

2012年からFZSでレースに参戦し、2013年にはヤマハに久々のシリーズタイトルをもたらした砂盃肇。
いわずと知れた国内有数のトップライダーである彼は、GP1800をどのように評価しているのだろう。
S-1グランプリFINALでデモランを披露した直後に、率直な感想を聞いてみた。

レースの世界も変わるでしょうね。
それだけの潜在能力を秘めています。

―― GP1800のファーストインプレッションはいかがでした?

握った瞬間、「あれ? エンジンのパワーが上がった?」と感じたんですよね。なんだこれ、加速がスゴイじゃんって。FZとくらべてもかなり良かったので、馬力が上がったのかと思ったんです。それで乗り終わったあとに聞いてみたら、エンジン自体はFZ と同じだけど、重量がかなり軽いと。なるほど、その影響でピックアップがいいというか、加速がよくなったんだと納得がいきました。10馬力か20馬力はアップしているような印象を受けると思いますよ。トップはFZより落ちると聞いていたんですけど、自分は遜色ないように感じましたね。一言で言えば、速い・軽い・曲がる、でしょうか。タイトなラインを狙った走りができると思います。

―― 砂盃さんはFZでストックレースにも出場していましたが、FZとくらべてGP1800の方がすぐれていると感じる部分は?

コーナリング性能は断然GPですね。FZとGPでは旋回の特性が違って、FZはスライドさせながら曲がっていくイメージですけど、GPは船体がバンクするから、狙ったところにピンポイントで入っていける。より鋭角に曲がれるし、軽くて加速がいいからコーナーの脱出速度も抜群に速い。コーナリングスピードに関しては、GPの方がかなり速いと思います。

―― 軽量でコンパクトなGP1800の船体ですが、安定感についてはいかがでしょうか?

自分が数か月前にテストランで乗らせてもらった時は大海原だったんですけど、個人的にはクルージングモデルのFXと遜色ない安定感だと感じました。おそらく重量バランスがいいんでしょうね。エンジンとかガソリンタンクの位置とか。タンデムはしてないけど、軽くて小さいから不安定だと感じることはありませんでしたよ。

―― レースボートとしてのポテンシャルはいかがでしょう?

たぶん、世の中が変わっちゃうと思います。実際に乗ってみたら、みんなFZからGPに乗り換えるだろうなって。世界の流れがGPになるだろうと感じています。もちろんプロランナバウトで戦うためには色々と煮詰める必要があるけど、頂点を目指せるだけのポテンシャルは秘めていると思います。ただ、レースオンリーではなく、FXのようなオールマイティさも兼ね備えているのがGP1800の魅力でしょうか。マシンの性能が高いので、初心者からベテランライダーの皆さん、レベルを問わずに楽しめるモデルだと思います。

―― GP1800でS-1のコースを走ってみた印象はいかがでしたか?

2回しか走ったことのないコースで、しかもほぼ初めて乗るボートということで、走る前は大丈夫かなって(笑)。でも少し練習したら、ノーマルでも意外と曲がるからなんとかなりましたね。FZのノーマルだったら、20秒なんて出せなかったですよ(笑)。ただS-1って特殊じゃないですか。あんなに細かいスラロームなんて、普通に乗っていたらあり得ない(笑)。だから本気で戦うなら、足回りを少し調整する必要があるかな。足回りをいじればパワーを活かせるから、もっとクイックに曲がれるので劇的に良くなると思います。総合的に見ても、かなりポテンシャルの高いボートです。いいボートだと思いますよ。走りの素直さに惹かれますね。

10月2日に江戸川で開催されたS-1 FINALでは、国内発表前のGP1800でデモランを披露。ノーマル艇ながら20秒30のタイムを記録し、GPのポテンシャル、そしてプロの技をいかんなく発揮した。