テクノロジー:GP1800R SVHO
積み上げてきた実績と継承してきた経験値により到達した技術をご紹介します。
ヤマハではパワフルで高性能なエンジンの開発と並行して、そのポテンシャルをフルに引き出しながら、水面を切り裂く圧倒的なスピード性能や意のままに操る楽しさ、波間を駆け抜ける爽快感、タンデムや3人乗りでの安定性など、様々な乗り方に適したハルデザインを追求。
これにより新たなPWCの可能性の拡大に寄与してきました。
決して現状に満足することなく、絶えず“さらなる上”を目指すことで、PWCライダーの多様なニーズに応えています。
01コネクスト・マルチファンクションディスプレイ
02RiDE(Reverse with Intuitive Deceleration Electronics)
PWCの歴史にその名を残す画期的・革新的技術「RiDE」。左手のRiDEレバー操作による1アクションでの減速・後進を可能にするとともに、「減速・後進」と「前進」、それぞれの機能を左右のレバーに独立させることで、高い即応性と直感的な操縦性を実現。特にビギナーには困難だった着岸などで効果を発揮します。また、「RiDE」による減速ではリバースゲートがジェットノズルを覆う際、噴流が横方向に噴出するよう設計。これにより推進力が左右にバランス良く分散するため、減速時のノーズダイブの発生を抑制し、安定した姿勢で減速することができます。さらに、減速中でも推進力が得られるため、ステアリング操作によって旋回することも可能です。
ドライバーはレバーを1回引くだけで前進から後進、またはニュートラルに切り替えることができるため、減速、後進、ドッキングが容易になります。





両手をステアリングから離さずに素早く後進に移行できます。左手操作のみで後進のエンジン回転数調整が可能です。
RiDEレバーを引きながら、ハンドルを切ることで、後進しながらターンができます。(写真は旧モデルです。)
03NanoXcel 2 (超軽量素材 ナノ・エクセル 2)
ヤマハ独自の材料技術により開発したPWC艇体用素材NanoXcelを改良、さらなる軽量化を達成した超軽量素材「NanoXcel2」。従来のナノ粘土※粒子を構成する六角形の層の隙間に、極めて小さな泡状のガラス粒子を挟み込むことによって、約18%の軽量化を実現しています。もちろん強度・剛性はNanoXcelと同等を確保しています。

- ※
- 粒子を構成する薄い六角形の層は、従来の点(球状の粒子)で結合する炭酸カルシウムと比べ接着面積が何千倍にもなり結合強度が大きくなる。
04エレクトリック・トリム・システム

左グリップ側のボタン操作により、走行状態に応じた最適なトリムに設定できる電動トリムシステム。立ち上がりの素早いプレーニング状態の確保や、走行中の加減速によるバウの跳ね上がり・沈み込みの低減、波を乗り越える際のバウのコントロールなど、さまざまな速度域における艇体の姿勢保持に効果を発揮。ライダーの意図に合わせた走行を素早く、的確にサポートします。
05オート・トリム・システム
オート・トリム・システムを作動させると、加速時にはトリムを自動的にシフトダウンし、バウの跳ね上がりを抑制、コーナリングの減速時にはバウダウンさせて、より鋭いコーナリングを実現します。
06クルーズアシスト / ノーウェイクモード
- ※
- 共通の機能や技術などを示す写真は、一部他のモデルのものを使用している場合があります。
エンジン
環境への関心が高まったことを背景にPWC専用の4ストロークエンジンの開発に業界で初めて成功。小型・軽量・高出力・高耐久性に加え、低燃費でかつ環境性能を備えています。パワフルなエンジンはスピード性能を高めるだけでなく、安定した走行フィーリングを満たし、タンデム走行にゆとりを生むなど、WaveRunnerの基本性能を支えています。
071.8L SVHO ENGINE

スーパーチャージャーのインペラ径の拡大による過給効率の向上と、エアクーラー(インタークーラー)の大型化により出力向上を達成。またピストン周りと新構造の高性能オイルクーラーによる冷却効率の向上により、高出力でありながら安定した性能を発揮します。
ジェットポンプ & インテークゲート
乱流の少ない水流をジェットポンプに送り込むことができるIntake Grate(格子)の採用により、高性能ジェットポンプと相まって不安定な水面下でも加速性が向上、キャビテーションの減少を実現しています。


08ENGINE FEATURES
ヤマハ・エンジン・マネージメント・システム
ヤマハ独自のY.E.M.S.〈Yamaha Engine Management System〉は、走行状況に合わせたベストな燃焼効率を提供し、パワフルでクリーンな走行性能を実現。さらにダイアグノシス・システムの採用により、優れたメンテナンス性を実現しています。
ダイアグノシス・システム
内蔵のECU(エンジンコントロールユニット)へパソコンでアクセスすることによって、メンテナンス履歴や故障時のエンジン状態をモニターでき、迅速なメンテナンスや修理が行えます。
EFI (電子制御式燃料噴射装置)
エンジンスロットルの状態や回転数、そして気圧や気温に応じて適切な燃料を供給するEFI※(ELECTRONIC FUEL INJECTION)システムを採用。
※EFI(電子制御式燃料噴射装置)はTOYOTAの商標です。
電子制御式スロットルシステム
WaveRunnerの電子制御式スロットル・システムは、スロットル開度をデジタル信号化してエンジンに伝達します。
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