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オリンピック開催後に行われるパラリンピックには障害者セーリングの競技も含まれており、今年行われる北京パラリンピックには、3人乗りの〈Sonar〉、1人乗りの〈2.4mR〉、そしてこの大会より競技に加わる2人乗りの〈Skud18〉の3クラスがある。
この障害者セーリングの1人乗りクラスで長年日本のトップセイラーとして活躍してきたのが須藤正和さんだ。障害者セーリングがパラリンピック公開競技となった1996年には3人乗りソナー級で出場。以降、シドニー、アテネと1人乗り種目である2.4mR級で出場し、50歳の節目となる今年、北京パラリンピックへ4大会連続の出場をめざしていた。
「パラリンピックに出場するためには、オリンピック同様に世界選手権で出場国枠を獲得しなければなりません。障害者セーリングが公開競技だった頃に比べると、選手層は一段と厚くなり、欧米のチームでは陸上のサポート隊があるなど、オリンピックとほとんど変わらなくなりました」
そう語る須藤さんがパラリンピック出場権を得る最後の挑戦と位置付けた昨年の世界選手権では、事前に現地に入り新艇のシェークダウン、オーストラリア人コーチの帯同など、前回と前々回を上回る入念な計画を立てて臨んだ。世界選手権は5日間で15レースを消化する内容となっており、レースが行われる日は朝から夕方まで海の上で過ごすことになる。それだけにセーリングテクニックはもとより基礎体力も求められるという。
「世界選手権では13位以内がパラリンピックへの出場だったのですが、私の成績は45艇中34位。国枠でも24ヶ国中21位と目標とはほど遠い成績となってしまいました。期待していただいた関係者の皆様には申し訳なかったと思いますが、準備からレースまで実力は出し切ったので悔いはありません」
最後の挑戦を終えた須藤さんは、パラリンピック出場権を逃した悔しさよりも、どの大会よりも入念に計画を立てて実行できたことで、トップ選手との課題が明確となり、今後の競技の糧になったと前向きな姿勢を見せる。
「今大会で一番の差を感じたのは上位を占めた欧米との練習環境の違いでした。2.4mR級が普及している北欧では、毎週末といっていいぐらいにさまざまな場所で、障害者も健常者も関係なくレースが行われている。日頃から練習やレースができる環境の選手とそうではない環境の選手とではマーク回航の技術などレースでは明らかに差が出ると思う」
その須藤さんに大会終了後一通の葉書が届いた。
これまでの活動が認められ、国際障害者セーリング連盟(I.F.D.S.)から、世界に10人しかいない選手会の会員に選ばれたというメッセージだった。
「Sailors Advisory Councilに選ばれたことは大変名誉なことです。今後は障害を持つ方々が気軽に海に出て行けるような環境を作り、障害者セーリングの競技が発展していくことに力を注いでいきたい。障害者だからといって優しい風は吹かない。そこにセーリングスポーツの醍醐味があると思うんです」
2.4mR級国内第一人者と言われた須藤さん。今後は地元大分を拠点に障害者セーリングの普及を図っていくそうだ。セーリングに賭ける情熱にハンディキャップはない。
山口克夫●やまぐち かつお
北は稚内から南は与那国島まで。3000m級の稜線から水深50mクラスのディープウォーターまでをフィールドに執筆活動を続ける。海よりも港の酒場が 好きな1972年、東京生まれ。 |
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「赤」という色がある。私たちはそれを思い浮かべるとき、あの強烈な力を持って迫ってくるあの色を思い出す。でも、「赤」とはあの色そのものではないし、濃淡含めてさまざまな色がある。それを「赤」と片付けてしまうのは、少し寂しい。
わずか12色のクレヨンから始まった私たちの色に対する感性は、人生を折り重ねるうちに豊かな深みを帯びてくる。おなじ「赤」の同系でも茜、小豆、臙脂、鉛丹、緋、紅、朱、曙、朱鷺など、人びとは繊細な感性を持ってゆっくりと体系化してきた。
デッキの上に立って目の前に広がる海や空の色を口にしてみよう。オーシャンブルー、シーグリーン、コバルトブルー、マリンブルーとかいった、どこかで耳にした表現でなく、もっとこう不格好な、目に映ったままに色の名前をつけてみよう。
「色の名前」。──人間はどのようなところに眼をつけて色名をつくり出してきたのか? ~色名と事物との関係を通して、地球の自然の多彩さ、人びとが色に寄せた想い、そして人類が蓄積してきた文化の豊かさ──。頁をめくるたび、編者の願いがしっかり届いてくる。 |
「色の名前」
発行/角川書店
定価/2,625円(税込み)
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我らが愛するパパ・ヘミングウェイは、料理好きとしても知られている。以前、国内のダッチャー(ダッチオーヴン愛好家のこと)の第一人者、イラストレーターの菊池仁志氏に原稿依頼をしたことがあって、そのなかに「Hemingway Cook Book」という本が紹介されていた。小説にも登場したさまざまな料理が紹介されているらしい。
そんなヘミングウェイの料理の中から菊池氏がご自身の著書の中で「ニジマスのムニエル」を取り上げていた。
ムニエルといっても通常の小麦粉を使うのではなく、さすがアメリカというかんじで、小麦粉の代わりにコーンミールを使い、油にはショートニングを使っている。真似てつくってみたことがあるが、小麦粉に比べカリッと仕上がり、とても具合がいいのだ。
この粉、他の素材にも使えるのではと、試してみたのだが、この鰯のコーンミールフライ、というわけだ。油には、風味を出すためにショートニングでなくオリーブオイルを多めに使って、揚げるように仕上げてみた。ビールにもワインにもばっちり合います。
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鰯のコーンミールフライ |
●材料
鰯8尾、コーンミール適量、白ワイン大さじ2、塩適量、オリーブオイル適量
●作り方
1)鰯は頭とはらわたを取り水気をキッチンペーパーで取り、塩と白ワインをふり下味をつける
2)熱したフライパンにオリーブオイルを多めに入れる
3)1)の鰯に薄くコーンミールをまぶし、中火で焦げ付かないようにじっくりと両面を焼く |
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スポーツフィッシングの世界ではよく「ゲーム」という言葉が使われる。日本では、サカナと釣り人が一対一で闘う試合、ルールのある釣り競技という意味合いで使われるケースが見受けられる。たとえば、魚とのかけひきの面白さをゲーム性という言葉で表現したりする。
しかし英語本来の言葉使いからすると、この使い方は間違い。狩猟の伝統・文化のないわれわれ日本人にはなかなか理解しずらいが、ゲームには「ハンティングの対象となる小獣鳥類」という意味がある。シカやキツネやキジなどのことだ。
スポーツフィッシングで使う「ゲーム」も同じで、釣りの対象として価値のある魚、釣り味の良い対象魚という意味だ。ただし、オカの鳥類獣類でなくサカナなのだという意味合いをはっきりさせるためにフィッシュという語をつけ、gamefishという用語を使っているわけだ。
しばしばビッグゲームという言葉が憧れの気持を込めて釣り人の口から洩れる。これは決して大試合という意味ではなく、カジキやマグロなど、大型の対象魚そのものを指している。アングラーなら誰でも知っていることだと思うけれど。 |
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「カジキ釣り講座」更新! 中米パナマ紀行 ハンニバル・バンクの余韻
オフショアフィッシングの醍醐味。ボートでのカジキ釣りをご紹介します。
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「マリーナ百景」今回は京都府舞鶴市のアオイマリーナ!
全国に点在するさまざまなマリーナを紹介します。
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「マリン体験レポート」新着レポート更新!
ボート、マリンジェットの遊び体験やボート免許取得体験など。
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漁船や沿岸漁業の情報「大漁ネット」更新!
日本全国津々浦々で行われている沿岸漁業を漁法別にご紹介します。
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【編集航記】
先月の巻頭コラムで取り上げられていた「大学ヨット部」。その後、件の某大学ヨット部では現役の必死な勧誘、OBたちの努力によって十数名の新入生が入部したようであります。ゴールデンウィークから合宿なのだとか。相模湾で元気に頑張っている若いクルーばかりのクルーザーを見かけたら、ぜひとも声援を送ってやってください。(編集部・ま) |
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