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Vol.6 古都京都、葡萄の神バッカスに出会う旅

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

2005年9月 取材

古都京都、葡萄酒神バッカスに出会う旅

ボンジュール
ゆく夏、秋の香り、皆様お元気でしょうか?ヒルマン佐藤です。
今回は、私の秋の定番、京都府天田郡三和町『梅垣ぶどう園』の紹介です。
私は、梅垣さんオリジナルのぶどう『プティミカ』が大好き!毎年ワインと共に取り寄せて楽しんでいる次第です。味もよく、皮も種も食べられて、食感もとても楽しい。ホント毎年この季節を楽しみにしているのですよ~。
このぶどう園を紹介してくれたのが、三和町の隣町・綾部市でカフェ『月星日』を営む友人の上田夫妻。まだ自分の店『ヒルマン』を開業する前、13年前ぐらいかな?キャンプツーリングの旅先で知り合ったのがきっかけ。
お互いの価値観や世界観、もちろんバイク好き、いろんなところで気が合ったし、いつも自然体で、気持ちの良い人柄の夫婦。お互い少なからず、人世において影響し合える友人になれた気がしている(私が思っているだけかも知れないが)。
バイクでつながる“出逢い”。私の宝物です。今はお互い店を持ち、頑張っているのはとても嬉しいこと。
 
本日のツーリングは日帰り。浜松から京都府の綾部市まで、ハードな旅です。
土曜日の営業終了後、深夜2時スタート。幸い?!お店は暇でしたので、お昼寝バッチリ♪
おお!紹介するのを忘れていました。今日のバイクは『SR400』。日本を代表するビックシングルで、四半世紀にも渡りバイク乗りたちに愛され続ける名車です。私にとっても、 バイクの 基本 である“いろいろな面白さ”が集約しているような気がする、愛すべきバイク。
儀式のようなキックスタート。 エンジンは 軽やかに目覚めてくれました。さあ!出発だ?行くゼー!

切り通しの小道。白川南通りから四条通りまで、わずか150mほどの小道です

まずは京都祇園まで、寄り道せずに直行。
実は最近のマイブームは京都。お客様で京都出身の方のお話や、友人がブログに書いている京都旅話などなど、前々から盛り上がってはいたんですけどね。なんと!先週も一泊二日バイクで京都まで遊びにいっていたんですよ(それも国道で)。
先週は雨で、観光らしいことはあまり出来なかったので(濡れたカッパですから)、今日はせっかくだから朝の京都を楽しみたい一心で、高速をひた走り!
途中ベンチで仮眠したりしながら、7時に祇園に到着。人気の少ない裏路地をのんびり見て回ります。朝は良いね~。この秋、もう一度来ようっと。

ここ綾部は、アーティストやクリエーターが多く暮らす、人を引きつける魅力的な場所


京都市内を後にし、国道9号?173号線を行きます。綾部市まではそんなに遠くない。
 
カフェ『月星日』に到着。米蔵を改装した高い天井や、ウッディな店内 は、まさに癒しの空間です。
そういえば、朝から何も食べてない。あー、ハラ減った!席に着くなり、カレーとホットサンドを注文。スリランカ人から伝授されたというカレーは絶品!ホットサンドも最高!
ここの料理は愛があります。プロの技術があっても気持ちがなければ、お料理は美味しくなりませんからね。私も、愛情を持って調理しているのですよ。

郵政民営化で無くなってしまうのだろうか?心配

ここはカフェのほかに、郵便局と『空山の里』という新鮮野菜・日用品販売のお店も隣接していて、地元の方にとても愛されている場所。皆さんも、ツーリングの途中に是非寄ってみて!
カフェ『月星日』を後にして、ぶどう園を目指します。

素敵な看板が迎えてくれました

30分たらずで到着。
前回は初期型の『マジェスティ』で来たんだった。5年ぶりです。
日曜日とあって、ひっきりなしにお客さんが訪れています。挨拶も出来ないくらい、凄い人気です。
しばらく待っていると、ぶどう畑から、収穫を終えた梅垣誠さん(48)が戻ってきました。
「お久しぶりです!お世話になります!」挨拶をして、早速ぶどう畑に。三和町にある『梅垣ぶどう園』は1.6ヘクタール。この地でぶどう作りを始めて25年目、150種類ものぶどうを作っています。100種類が生食用で、残りはワイン用。
自家交配も積極的に行っていて、私の大好きな『プティミカ』は、こちらのオリジナル。『プティミカ』は、次女の美果子さんの名前から付けられたもの。さらに、『ミノリスマイル』と言う品種 もあって、こちらは長女の実里さんの名前から。娘さんの名前をつけるなんて、ぶどうにも愛情が注がれているのかがわかりますね。

直接雨が当たらないよう、ハウスにして、ブドウが病気になるのを防ぎます

梅垣さんがオリジナルの品種に取り組もうと考えたのは、20歳の時。地元に自生する山ぶどうが持つ、日本の気候に合った力を生かせないかと、交配に使ってみたのが始まりでした。結果は素晴らしく、雨や病気に強いワイン用の品種が生まれたのです。
ワイン作りを本格的に始めたのは1998年から。カベルネソービニオンなどヨーロッパ原産のぶどうなどと掛け合わせ、100%園内ぶどうを使用。生産本数は300本前後と少ないのですが、毎年、個性豊かなワインを産出しています。
将来、千本単位で生産することを目標に、徐々にぶどう園を拡張しているのだそう。楽しみです。

もう、シアワセ!たまりません

梅垣さんに説明を受けながらの試食はとても楽しく、味わい、香り、食感、色形、どれも複雑で、個性豊か。まるでワインの試飲会に来ているような感覚。私の中に眠るノスタルジックな物が出てきたり、いろいろな感覚がフル稼働している気がしました。
ヨーロッパ原産、北アメリカ原産、フランス雑種など、本で覚えていた事も、実際食べたのと食べないのとでは大違い。すごく勉強になりました!
私は楽しくて、嬉しくて、美味しくて、テンション上がりまくり!!

お客さんの足は、途切れることがありません

試食を終え、直売所に戻ると、相変わらずてんてこ舞い。
しかも、来ているお客さんが凄い!自分のお目当ての品種がしっかりあって、商品知識もある方たちばかり。これは、直売所で何年にも渡ってぶどうの事を伝え続けた、元気あふれる奥さんの豊子さんや、祖母の英子さんの業績ですね。頭が下がります。のんびりしていく方が多く、大阪や遠方からの方や毎週通う熱心なファンもいるそうだ。販売も、直売と直送で完売するほどの人気ぶり。
“ぶどう”これは面白い!品種やワインは美味しく多種多様。
熱心なお客さん。仲の良い家族。大変な事ももちろんあるのだろうが、梅垣さんの情熱は、この楽しさから産まれてくるのだろう!
お土産に、ぶどうとワイン(里の香03)を頂きました(感激!)

夜の祇園に戻ってきました

あたりが薄暗くなってきました。宿でも取りたい所ですが、明日は仕事…帰らねば。
朝の祇園を行きに楽しんだので、せっかくだからと、夜の祇園も楽しみながら帰りました。
うぅ~んいい感じ。しつこいようだが、秋にまた来るぞ!

キックスタートはいいものです

久々に乗った『SR400』は、すごく楽しかった。
基本の単車、シンプルで味のあるデザイン。軽い車体にスムーズなエンジン特性。
25年間もバイク乗りたちに支持され続けたSR。

ビッグシングル、でっかいピストン。気持ちがいいね

ユーザーの声を受け止め、SRを大切にして、大きくモデルチェンジせずにいてくれたヤマハに、改めて感謝!変わらないと感じるってことは、逆に言うと、その時代に合うように変えてくれていたからなのですね。
料理の世界でも同じ。創り手の仕事なんです。変わらないって、実は、変えていく事。奥が深いんだな~。
 
帰りも高速で。でも、ゆっくり。沢山休憩しながら帰りました。日帰りで760キロ(良い子は真似しない!)
自宅に着いたのは深夜でした。

"ヒルマン佐藤"シェフの
これは覚えておくベシ!

◆ブドウとは
ブドウは世界で最も古く、そして最も広く分布している果実と言われています。ブドウの栽培に関しては古すぎてよく分かっていないほど。現在の大きな生産地は、イタリア、フランス、スペインの順。
カリウムを多く含み、ビタミンC、B6、チアミンも豊富。利尿、消化、強壮など薬効がある。
 
◆美味しい食べ方
ブドウの品種にもよるが、生食、皮も食べられるタイプもあるので、そういった品種に出会ったら、皮まで食べましょう。
保存はペーパータオルか通気性のある袋で、7日位は保存できます。食べる前に常温に戻すと美味しいよ。
お料理では、鶏肉や鴨、ウズラ、子牛レバーなどもとても良く合います。ジャムにするのもgood。
種から取れるオイルは、加熱せずにサラダなどに使うと美味しい。

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