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Vol.7 東美濃の楽園に大好きなきのこを探す旅

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

2005年10月 取材

怖そうに見えるけれども、わりといい人です。

ボンジュール
革ジャンが欲しい季節になりました。見上げた空も秋の雲ですね。ヒルマン佐藤です。今回は、岐阜県東濃地区と呼ばれる恵那市、中津川市にまたがる『根の上高原』へ、天然の『きのこ』に出逢う旅をしてきました。私のお店『ヒルマン』から3時間くらいの距離。近いから寄り道しながら行きましょう。

今回の相棒は『トリッカー』。個人的に乗れるのを楽しみにしていた、バイク。この、トリッカーは遊びの達人、ヤマハの開発スタッフたちがこだわり抜き最新のテクノロジーをおしみなく反映させた凄まじく気合いの入ったバイクだ!今年の春に食材探しツーリングにて北海道を2000キロ、セロー250で走って以来、すっかりセロー250の大ファンになった私は同じエンジンのトリッカーには興味津々。乗るのは始めてだし、もう~楽しみで仕方が無くて昨日から、ウキウキソワソワ、落ち着きませんでした。

朝6時出発。天気は気まぐれで、さっきから降ったり止んだり。晴れそうだし、面倒だからカッパは着ません。1時間ほどで、『道の駅三河三石』に到着。ここは昔から売店と食堂があり、近辺のバイク乗りたち御用達の待ち合わせ場所。裏の山には江戸中期の庭園が有名な『満光寺』があって、素晴らしいですよ。

100円で100リッター。温泉スタンドの話です。

そこからしばらく走ると、湯谷温泉があります。ここは1300年の歴史があり、宇連川に沿って数件の温泉宿が点在。豊かな自然と岩の板を敷いたような川底『馬の背岩』など、見所満載。泉質も良く、私の自宅からも近いこともあって、ショートツーリングや長旅の帰りなどによく立ち寄る所。今日は温泉には入りませんが、小腹がすいたので、温泉街の入り口にある『田舎茶屋まつや』で名物の五平餅でも頂きましょうか。甘辛い味噌ダレは香ばしくてよいお味。店のおばちゃんの三河弁もいい感じだ。

ほんの少し脇道に入れば、私好みの道が続く。

ほどなく、お世話になる『鷹見旅館』に到着。『根の上高原』にある『保古の湖』が目の前に広がる、昭和27年開業の湖畔の宿だ。チェックインをすませ、夕食までの時間を利用してバイクトレッキング。時間に余裕があると、こんな楽しみもあるんですね~(いつも時間ぎりぎりだからね)。

林道最高!トリッカー万歳!

いやはや、林道もバッチリ楽しめました。トリッカーいいですねー。ここまで走って感じたのが足着きの良さ、マスの集中化でオンでもオフでもしっかり地に足がついている感覚、そしてそこから生まれる安心感。これってバイクを楽しく乗る上で、すごく大切だと思う(女性や初心者にもお勧めしたい!)足まわりもしなやかだし、ショートホイールベースでクイクイ曲がる。どの回転域からでもパワーが出て扱いやすいし、スタートの加速感も力強い。私の友人のべテランライダーが迷いに迷い、考えに考え抜いてトリッカーを選んだ理由が分かった気がした。ウキウキ、ワクワクしてくるんですよね~。まるで美味しい物を食べた時のように。

『保古の湖』は、国内最大級のフィッシングエリアだ。

あと少しで日も暮れる時間。そろそろ宿に戻ろう。部屋に戻ると『保古の湖』が夕暮れに染まりだした。これは見逃せない!ひと時の自然のショーを楽しみましょう。近場で宿を取ると、ゆったり過ごす時間も持てる。キャンプ派の私ですが、たまにはこういう旅も、いいものです。

さてさて、お風呂を頂いて、お楽しみの夕食です。オオ!美味しそう~!クロカワ、ショウゲンジ、ソウホンジ、ヌメリイグチ、アミタケ、カワタケなど、本当にたくさんのきのこが!楽しく美味しい、量も沢山で食べきれないほど。写真の他に、きのこのたっぷり入った“しし鍋”まで!ウ~ン…どれもいいお味。大満足でした!!

あまりにお腹がいっぱいで、少し散歩に出掛けることに。満天の星。空路らしく絶えず幾つかの飛行機のライトが音もなく点滅しています。吸い込まれるような静けさ、澄んだ空気、思わず深呼吸すると、またお腹がいっぱいになった…。標高900mというだけあって、15分も外にいたら、さすがに寒くなってきた。宿に戻ると、主の佐々木義輝さんとスタッフの小田幹さんがくつろいでいたので、少しお話を。
んと佐々木さんは、スピードスケートで国体の表彰台に乗るような方。いろいろ話をする中で、佐々木さんは自分の居るべき場所や、やるべき事を正面から受け止め、着実に答えを出している人だと感じた。それは、スケートや宿、地域活動、お料理まですべての事につながっている。なかなか出来る事ではない。色々ご苦労は有るのだろうが、とても気持ちのよい方だ。お話は大変ためになり有意義でした。ありがとうございます。明日は早朝から“きのこ狩り”。楽しみです。本日の走行168キロ

いざ!きのこの森へ出かけよう!

朝5時半起床、6時出発!のつもりが、寝坊して6時に起こされてしまった!(面目ない)。寝起きのいい私は2分で準備完了!!(なにせ、起きたらすぐに全力疾走できる男です)。一気にコーヒーを飲み干し、さあ行きましょう!やる気満々です。実は、きのこ狩りが終わったらランチタイムに間に合うように、浜松のヒルマンまで帰らねばなりません。本日は営業です。(もちろんスタンバイはバッチリ)。
さあ、きのこ狩りです、佐々木さんおすすめ『根の上湖』の周りを散策することに。トリッカーを置いて、歩いて行きます。今年は例年より2週間ぐらいきのこの生育が遅く、数も少ないそう。ちょっと心配…。歩き出してすぐに、きのこ発見!よく見ると、いろいろな所にきのこが沢山!笹の下や、湖の斜面などなど。その気で見れば、すごい数です。食べられるのは、あまりなかったけどね。

きのこを見つけるたびに立ち止まって、きのこの話をしてくれました。

佐々木さんと一緒だったので、どれが食べられるきのこか教えてもらえましたが、素人の私一人で来たらチンプンカンプン。全然分かりません。佐々木さんの説明を聞いていると、自然界の決まり事があるのに気付きます。木の種類で生えるきのこが決まっていること、採るばかりではなく、後のことを考えた採り方など、自然と共生する術を知っておくのはとても大切なことです。この恵那地方は『根の上高原』をはじめ、蛭川村など天然きのこの生育地帯が多くあり、昔から家庭料理などに使う習慣があるそうです。この地方の食文化には、きのこは欠かせないものなんですね。あまり多くはありませんが、とりあえず、まかない分ぐらいは採れました。あ~、よかった、よかった。

美しい恵那山をバックに。

しかし、『鷹見旅館』さんは、お料理、人、相対的に、ホスピタリティーあふれる宿です。近いからまた来れるし。鷹見旅館、気に入っちゃいました~。ヒルマン佐藤のお墨付き!バイク乗りなら是非行くべし!

久々に近場の旅の醍醐味を満喫し、余韻に浸りながら帰路につきました。おかげさまで、無事ランチタイムに間に合いましたよー。ヒルマンのスタッフはヒヤヒヤしてたみたい。ゴメンネ。こんな“シェフ”で。本日の走行150キロ

スリムなタンク。理屈抜きにカッコイイね。

おまけ

次の週末、きのこの本2冊と樹木の本を買って、自宅の周りの山を歩き回ったのでした。家の周辺にも結構ありました。私、どうやら、きのこ狩りに目覚めてしまったようだ。きのこ狩り用にトリッカーも欲しいな~。もう一つ、お客様で最近日本中、地震が多発、家族会議で防災用にバイクを3台購入する事に決めたそうだ、何を選ぼうか相談されていたっけ。迷わず、トリッカーおすすめです、石井さん。

"ヒルマン佐藤"シェフの
これは覚えておくベシ!

◆きのことは
菌類に属する生物ですが、森のリサイクルをするという大切な役割も果たしていて、いろいろな物を分解し、土に還しているのです。木の化学成分の中には、きのこにしか分解できない物があり、自然界にはなくてはならない存在なのです。きのこが無ければ森は倒木であふれてしまうのです。薬としても私たちの生活の中に深く関わっています。
日本で名前のついているきのこは約1,500種。実際はこの3倍くらいの種類があるようです。まだまだ、きのこの全貌は分かっていないということですね。
日本人はきのこを良く食べる民族で、旬のものを食べたり、保存したりと、楽しみ方もさまざま。ヨーロッパでも同じきのこがあって、代表的な物はイグチタケ(セープ)、アンズタケ(ジロール)、アミガサダケ(モリーユ)など。
高価な食材として有名なトリュフも、日本各地で見つかっています。

◆美味しい食べ方
種類によって美味しい食べ方はさまざま。和風に仕上げるのも良いが、風味が良いのでスープ、オムレツ、シチューなどが一般的。
全体的に油と相性がいいのでジャガイモと一緒に炒めたりすると美味しい。
フリカッセ(クリーム和え)にするのが個人的には大好きです。

◆相性の良いワイン
赤白どちらでも合います。
白ワインなら樽香のするチリのシャルドネ。赤ワインなら、複雑な土の香りがするようなワイン、シャトーヌフドゥパーブなどはいかがでしょうか?

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