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Vol.11 太陽と大地の恵みを喜ぶ旅

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

2006年3月 取材

浜松のシンボルアクトタワー

朝5時起床。昨日、寝床に就いたのが2時半なのに、何故か寝覚めがいい……。
今回の相棒は、私も楽しみにしていたリリースされたばかりの『XT250X』。『セロー250』をベースにしたスーパーモタードです。コイツに乗れるかと思うと、目も覚めるってもんです♪。
この食材探しツーリングのvol.2~3の旅では、『セロー250』で北海道を2000km走って、楽しさを存分に味わい済み。ホントに楽しかったな~。『XT250X』は、大好きな『セロー250』がベースだと聞いたときから、興味津々、乗れるのを心待ちにしていたのです。
昨夜までの雨も上がり、前回に引き続き最高の天気になりそうだ!準備をして、店から走り出すとすぐに、浜松のシンボル『アクトタワー』が見えてきます。朝日が当たりかけていて、いい感じ。雨上がりは空気が澄んでいて気持ちがいいね。
浜名バイパスに乗り湖西市白須賀町を目指します。とは言え、ここは私の通勤ルートですけどね。天気もいいし太平洋も最高にきれい!バイパスを大倉戸ICで降りて、海でも眺めましょうか。

ライトウェイト、クロスオーバーモデル『XT250X』

あらためて『XT250X』を眺めると……。
前後17インチのタイヤのおかげで『セロー250』より、ひと回りコンパクトな印象。
フロントマスクが角目になり、個性的で精悍なイメージ。かなり凝った形状だ。
なんと言っても気に入ったのが、テール周り。18灯でLED仕様の軽量テールライトが、最高にかっこいい~!昼間の視認性も抜群だし、なんと言ってもブレーキを踏んだときに、とても美しく光ります。
再び走り出すと前後17インチ化でありがちな直進安定性の悪さやギャプでの振られる事も『XT250X』では全く無く、凄く安定している。
相変わらずメカノイズの少ない、気持ちよく回るエンジンは、どの回転域からでもトルクフルな感じを楽しめる。私はやっぱりこのエンジンが好きだ。

週に2回通ってます、たまにトランポでハウスの横で寝て朝おやっさんに起こされる。

ほどなく、佐藤さん家が営んでいるトマトのハウスに到着。
私はお店で使うトマトを、週2度ほど自分で収穫させてもらっています。
佐藤さんはトマトの他にジャガイモ、キャベツなどを作っている専業農家。今日ご紹介する『高糖度トマト』の生産は7年前から始めたそうです。有機栽培のこのトマトは、2月頃から7月頃まで収穫できます。
『高糖度トマト』の特徴は、まず爽やかな香りでしょう。そして味はというと、実は固く締まり、濃い甘味と酸味のバランスが最高なのです。さらに、なんと言っても、食べると元気になる!ヒルマンのお客様にも大好評で、トマトが嫌いな方もこのトマトなら食べられると言う方もたくさんいます。お店では、サラダ、ソース、焼いて付け合わせなどに使って大活躍です。

晴れの朝の収穫はこの金色の毛が光り輝きとても奇麗なのです。

うれしいことに、このハウスは私の通勤ルートにあり、一年中観察できるのですよ♪苗が植わり、トマトの花が咲き、実がなって、徐々に赤らんでいく様は、毎日見ていて本当にワクワクします。いつか自分でしっかり野菜を作りたいと、密かに思う私にとっては興味が尽きません。
自然相手の生育の不安定さや、日々の手入れ、流通の厳しい現実の中で一所懸命、作物を育てている農業の大変さも伝わってきます。
しかし、作物を自分で育て、収穫する喜びを感じ、生き生きと働く佐藤夫妻を見ていると、憧れてしまいます。

トマトの赤い色には幸せを感じる。

最近は、日本各地で『高糖度トマト』の生産が盛んになってきています。生産方法も土に塩を含ませるなど色々あって、スーパーでも良く見かけるようになりましたよね。
私の『高糖度トマト』との出逢いは17年前位かな?日本緑健の『永田農法』で作られたトマトでした。最初に食べたときは、かなりビックリ!今まで食べていたトマトは何だったんだ?ってくらいに。値段の高さにもビックリしましたが……。
この『永田農法』というのは、トマトの原産地であるペルーの高地の気候風土をできるだけ再現して作る生産方法。ですから、雨よけのハウスの中、できるだけ水をあげないようにしています。写真でトマトの葉がしおれている様に見えるのは、そのためです。
トマトは過酷な状況にさらされると、本来持っている植物としての生きる力のスイッチが入ります。水分が少なければ、茎や葉、トマト自身から細かな毛が生えて、空気中の水分を取り入れようとします。そうして、固く締まったおいしいトマトが生まれる、というわけなのです。
人間、植物も一緒です。パワーあふれる佐藤さん家のトマトを食べると、本来持っている生き物としての力が湧き出るような子供たちへの教育や、日々の生活をしなければならないのではないかと、考えさせられます。
元気な食品を食べることは、すなわち、生きていくためのエネルギーを直接体に取り入れることになるのです。私たちの体は、飲食したものだけで作られているのですから。

暖かいが、風がとても強い春一番かな?頭が寒い

トマトのハウスを後にして、ランチには少し時間が早いので、浜名湖と太平洋がつながる『今切口』に遊びに行きましょう。
ここ『浜名湖』は、大昔は海面が今より高く大きな湾でした。海の水位が下がり淡水湖になり、1498年の津波と翌年の暴風雨で『今切口』が決壊し、海とつながったのです。“汽水湖”となった『浜名湖』へは、干満により日に約4000万tの海水と淡水が出入りしているそうだ。
ツーリングで橋の上を気持ちよく通過するのも良いけど、大きな橋の下、雄大な太平洋と『今切口』から眺める『浜名湖』を見るのはとても落ち着く。おおすめです。

カフェムーシャは浜名郡新居町にあるのだ。

お昼も過ぎてお腹がすいたところで、私の行きつけのカフェ『カフェ ムーシャ』に到着。ここでは、ネパール料理も楽しむことができます。おすすめは、「チキンダルバート」と「フォー」。とても美味しい。“キノッピ君”が作るお料理のバリエーションは豊富だから、色々楽しめます。
もともと漁師小屋だった築80年の建物を自分たちで改装した、味のある店内。ここだけ時間の流れ方が違うような感覚。ついのんびりしてしまいます。
今日は天気がいいから、外のテーブルで『XT250X』を真横において食べましょう。う~ん、幸せ。
カフェの道を隔てた向かいには、アジアン雑貨のお店『とんぱ』があります。今日はナイスなステッカーを発見!迷わずゲット!商品のセンスも良く、掘り出し物があるから、まめにチェックしに行くことをおすすめします。浜名バイパスの新居ICを下りてすぐだから、ツーリングの途中にいかが?

今年は、桜が早く咲きそうだ。

帰りは隣町にある、桜が有名な『本興寺』で桜を楽しみ、春を満喫♪サーっ!もうひとっぱしりして帰りますか!
『XT250X』を半日乗ったトータルな感想はね、もう単純に楽しい~。確かな足付き性と取り回しに良い車体、気持ちよく回って力強いエンジン。なんて言うか、バランスが良く『ぎゅっと』詰った感じのする乗り味がいいんだ。街乗りでの楽しさはもちろん、いろいろなシーンで楽しませてもらった。
初心者からベテランさんまで、満足出来るんじゃないの?!この『XT250X』。軽快、愉快、爽快なバイクだね。

"ヒルマン佐藤"シェフの
これは覚えておくベシ!

■トマトとは
世界中で食べられている食材。原産は南米のペルー高地です。品種はなんと数千種あり、国内でも約90種が栽培されています。
16世紀にイタリアに渡ってソースの素材になり、ヨーロッパに広がって行きました。日本に伝わったのは17世紀初頭で、当初はなんと観賞用。食用になったのは、明治以降で、トマトケチャップと共に普及したようです。
赤いトマトには“リコピン”が沢山含まれていて、この成分は、活性酸素を減らす働きをすると言われています。活性酸素が体内で増えると動脈硬化、脳血栓、心筋梗塞そして癌になりやすくなるのです。さらに肉を多く食べる方にもトマトはおすすめで。トマトの“ミネラル”は血液の酸化を防ぎ、肉食で酸性に傾く血液を弱酸性に保つ力もあるのだそう。
また、“ビタミンA”や“ビタミンB”のおかげで若返り効果もあり!シミ、ソバカス、コジワなど、細胞の酸化を防ぎ、老化を防ぐ力も注目されているのです。肌に良さそう!
『トマトが赤くなると医者が青くなる』と言うドイツのことわざがありますが、そのくらい、トマトは体に良い食べ物なのです。
 
■美味しい食べ方
トマトの食べ方は色々ありすぎるくらいですが、やっぱり高糖度トマトの生食が一番です。そのままオーブンで焼いても美味。
おすすめは、『クーリドトマト』。生のトマトをミキサーで回して、塩、カイエンペッパー、シェリー酒ビネガーで味を引き立てます。加えるものは味をつけるためではなく、引き出すためなので加えすぎなのがポイントです。
サラダや、カニ、ホタテ、淡白なお肉などのソースになります。日持ちもするし、そのまま飲んでも美味しいよ。
 
■相性の良いワイン
高糖度トマト生食に合わせるなら、イタリアの微発砲の白ワインなどいかが?
ミネラル分たっぷりボリュームのある『シャブリ』なども良いね。

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