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Vol.28 ぜんぶ水に流そうの旅

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

2007年10月 取材

スタッフの皆さんと♪ 『YSP富士吉田』はヤマハテクニカルサービス・スリースター店(ゴールド店)。

富士吉田。美しく雄大な富士に抱かれ、自然がとても豊か。そんなすてきな町にある『YSP富士吉田』から今回の旅はスタート。国道138号線に向かって、迫力のある『R1』や『R6』がデーンと6~7台ほどディスプレーされているから、かなり目をひく。
出迎えてくれたのは、店長の小沢淳一さん、工場長の小沢昌路さん、ツーリングアドバイザーの小沢清美さん。清美さんは、この『食材探しツーリング』を毎月必ずチェックしてくれているのだとか。嬉しい限りです♪
このショップは創業1934年『小沢輪店』としてスタート。1988年に『YSP富士吉田』となり、2004年に移転し現在の場所に移転したのだ。広々とした綺麗な店内にはヤマハ車がずらり♪この後、店長の淳一さんは週末に行われるレースの練習をするため、富士スピードウェイに向かうそうだ。ロードレースは最近始められたそうで、今回のレースが初参戦。熱がはいっちゃいますよね、がんばってください!
ショップには22年続くツーリングクラブ『ひぐらしクラブ』があり、現在40名ほどのクラブ員がいる。車両はスーパースポーツがほとんどだが、メンバーの年齢層は幅広い。毎週のツーリングを欠かさないのはもちろん、各種のイベントも精力的に行って、安全で楽しいライディングを伝えているのだ。
お客様をとても大切にしている考え方や行動力は、感心するばかり。

無菌状態でパッキングされる、使いやすい2Lのタイプ。

さて、そろそろお願いしてあった『マジェスティ』を借り受け、プティ・ツーリングのスタート!
激しい猛暑が続いていたけど、今日は幾分涼しい気がする(暑いのは苦手だ)。快適に、そしてスムーズに走り出す『マジェスティ』。良い感じだ。今日は峠道も少しあるから、スポーツ走行も楽しめるな。ムフフ♪
今回の食材は『水』。たかが水されど水。つい十数年前までは、水道をひねればいつでも飲める水を「わざわざお金を出して買うなんて信じられない!」なんて思っていた人も多いと思うけど、今では世界でも有数のミネラルウォーター消費国になった日本。水道水への不信感か?はたまた健康志向か?何しろ急激に消費は増えているのだそうだ。しかし、地域性もあるのだろうが、水道水も美味しいよね~。
私のお店『ヒルマン(http://hillman.jp/)』でも、お料理やお客様にお出しする水は、業務用のフィルターを通した水道水。お料理によっては、購入した水を使い分ける場合もあるけれどね。単純に水と言っても、さまざまな機能や特性があるから、こうやって水の特性を大いに料理に利用するのも楽しみなのだ。未だ割高感のあるミネラルウォーターですが、水の特性を知り正しく使い分ける事ができたら、健康維持や食生活がもっと豊かになるよ♪
快調に走り、あっという間に道志村に到着。お世話になるのは、貸しコテージがメインの宿泊施設
『チャレット道志』。そしてここを管理する長田勝彦さん。施設の一番奥に、採水工場があるらしい。世界の船乗り達に「赤道を越えても腐らない」と称えられた『道志村の水』は、口当たりも良く飲みやすい、良質な軟水。

梱包され、全国の消費者のもとに発送されて行く。
リピーターも多く、定期購入をされている方が多いそうだ。

水の生まれる環境もすばらしく、森が巨大なダムとなり、安全で良質な水を生んでいる。その水源を守っているのは何と、神奈川県横浜市水道局である!大正時代から水源かん養林として所有していて、その広さは道志村の36%にあたる2,873ヘクタール!森の保水能力を上げるため、さまざまな規制を行い、道志村の方々と維持管理を行っているのだ。何年にもわたって蓄積した分厚い森林土壌『腐植層』は、大量の雨水を吸い込み、ゆっくり水を地中に浸透させてゆく。そして地中に浸透し浄化された水は、再び湧き水となって地上に現れ、川となって流れる。こうして自然の仕組みを利用し、理想的な形で生まれた巨大な水瓶は、横浜市の水源のひとつになっているのだ。
ここの採水工場では、自然に湧き出る水のみを使用。最新のミクロフィルターを通して低温殺菌した後、環境に優しいパックに無菌状態で詰められ、箱詰めされる。ペットボトルと違い、使用後のパックはかさばることなく、燃やしてもダイオキシンが発生しないというのが嬉しいね。季節で変化があるものの、毎日平均で4トンの水が湧き出ているのだそうだ。
せっかくなので水源の水を飲んでみる。ん!うまい!癖がなく、ほのかな甘みを感じるような、丸くまろやかな水だ。のども渇いていたし、おいしいから、ごくごく飲んでしまった。ああ~、美味しかった~。
ここの水はお米を炊くのにも向いていて、和食などにはピッタリなのだとか。定期購入のお客様も多いそうだが、納得だ。

リゾート色いっぱいの夏の山中湖。きらきらまぶしい。

『チャレット道志』を後にして、山中湖で軽い食事を済ませ、『マジェスティ』を傍らに小休止。夏休みだから子供達が多く、楽しそうに遊んでいる様子がみられた。強い残暑の日差しの中に、まだ夏のニオイが残っている。
このまま帰るのはつまらないので、『YSP富士吉田』のツーリングアドバイザー・小沢清美さんに教えて貰った『山梨県立富士湧き水の里水族館』に立ち寄った。豊かな富士山の湧き水を利用した、淡水魚だけの水族館。こんな水族館は始めてなので、とても興味深く見学できた。間近で見る美しい生きた魚や、種類の多さ、そしてそれを育む自然の成り立ちと、生命になくてはならない『水』の大切さを改めて感じることができる。涼しいから、夏の暑い日に立ち寄るのにおすすめ♪

今回も「新しいマジェスティですね」と声をかけられた。皆さん興味津々でした。

食材探しツーリングで前回に続いての『マジェスティ』。今回は念願の峠道を走ることができた。YCC-AT(ヤマハ・チップ・コントロールド・オートマチック・トランスミッション)は、ホント、素晴らしく良くできている!オートマチックにしてスポーツバイクのような走りが体感できるのだ。これは誰が乗っても楽しいと思えるし、かなり革新的だ。ビッグスクーターの新たな楽しみ方や方向性が生まれたと思う。
さらに、ハンドリングやサスペンション、タイヤの接地感など、確実に走る楽しさが増しているだけでなく、より安全にライディングを楽しむことができるのだ。デザインにもとても感心したが、それ以上に走りには感動すら覚えた。
う~ん。何はともあれ、とりあえず是非体感してほしい。

"ヒルマン佐藤"シェフの
これは覚えておくベシ!

水とお料理の関係はとても深く、土地の水によってだし汁に旨みがしっかり出たり出なかったりすることがあります。これが一番よく分かるのが、関西と関東の味の違い。味の違いは水の違いなのです。肉の煮込みに硬水を利用すると、水の中のカルシウムがタンパク質と結合し美味しく煮込むことができるし、和食には当然、日本の軟水が向いています。日本茶が軟水だとまろやかになり、硬水だと渋みが出てしまうように、その土地の水がお料理を変化させ、郷土料理を生み出させたとも言えると思います。
今日本に流通している『水』は、実に400種類以上。実はすべてがミネラルウォーターとはいえません。日本の「ミネラルウォーター」は、「ナチュラルミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4種類に分類されています。
ちょっと複雑ですが……。
 
1)ナチュラルウォーター
  加熱や濾過など殺菌や除菌をしただけの地下水
 
2)ナチュラルミネラルウォーター
  ミネラルが自然にとけ込んだもの
 
3)ミネラルウォーター
  複数の水を混合させたりミネラルを添加した物
 
4)ボトルウォーター
  地下水以外の水道水などを水源とした物
 
ミネラルウォーターの先進国ヨーロッパの「ミネラルウォーター」は無殺菌の水がありますが、日本のガイドラインとは比べものにならないほど厳しい基準があり、無殺菌でも安全であるように管理されています。歴史や意識の違いが大きくあると思いますが、ヨーロッパでは確実に健康維持のためにミネラルウォーターは欠かすことのできないもの。日本の飲料水の代用品の位置が少しずつ変われば、日本の良い水の価値が更に上がることでしょう。
お料理は『道志の水』を使ったスープドポアソン(魚介のスープ)

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