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Vol.31 日本のエーゲ海でオリーブに出逢う旅 その1

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

2000年1月 取材

『YSP岡山南』ヤマハ各種新車、優良中古車を室内にて展示。 原付からビッグバイクまで、幅広いユーザーに心のこもったサービスが自慢のショップだ。

私こと“ヒルマン佐藤”は、オリーブオイルがだ~い好き!お店のお料理に使うのはもちろん、普段の食事でもサラダにかけたりパンにかけたり、私の食卓にはいつもオリーブオイルがある。また、食卓だけでなく、生活の中でもオリーブオイルは身近な存在。入浴後、顔や手など、お肌にオリーブオイルを一滴なじませるのが日課なのだが、これが非常に良い。一滴でお肌が潤い、しっとりして、すごくいい感じなのだ。
数多い植物油の中で、採ったままの状態で利用できる唯一のオイルが『オリーブオイル』。他の植物油と違い、オリーブオイルだけが果実からそのまま搾って採取され、まさに「油性のジュース」といえる優れモノ。日本でも家庭で使われるようになり、次第に素晴らしさが理解されるようになってきたよね。
常温のまま採取されたオリーブオイルは、フレッシュな風味が魅力。また、発煙点(臨界点)が210℃と油の中でも最も高く、酸化し難いため、炒めたり揚げ物に使っても劣化が少ないことも、料理人にとっては大きな魅力のひとつ。
そんな素晴らしく魅力的な『オリーブ』に出逢うため、向かうは岡山県牛窓。私のお店『カジュアルフレンチ Hillman’s』で10年来のおつき合いしている『日本オリーブ』のオリーブ園を見学することとなった。
今日の相棒はマイナーチェンジされた『マグザム』。白いシートとオール塗装のゴージャスなニューカラー“ベリーダークオレンジメタリック1(ブラウン)”が絶妙な色合いだ。
お世話になるのは『YSP岡山南』さん。1985年に『モトランド』としてオープン、3年後に『YSP』としてスタート、2004年に現在の場所に移転リニューアルオープン。安心のサービスと心のこもった接客、各種イベントも楽しみなショップだ。

『YSP岡山南』では、『WR250R』『WR250X』共に試乗車を用意!

入荷したばかりの『WR250R』を発見!興味津々で眺めていると「試乗しますか?」と店長の竹原さんがうれしいお言葉を。もちろん、ふたつ返事で試乗させてもらいましたよ~。5分程度それも市街地での、「チョロット試乗」の感想は、カッコイイ!軽い!バランス最高!足が良い!スゲー欲しい!
さて、そろそろ旅立ちますか!『WR250R』とは打って変わって、ロー&ロングのビッグスクーター『マグザム』。相対的な感じだが、走りも良いしラグジュアリーな感じが素敵。これもまた“お気に入りに追加”だ。
とりあえず向かったのは倉敷♪岡山観光と言えば一番に名前が挙がる人気のスポットだよね。そういえば、20年位前に立ち寄ったことがあったけど、夜、川沿いの道をふらりと歩いただけで、10分も居なかったっけ。当時の私のツーリングスタイルは、観光地でゆっくりすることなんてなく、タダ走り続けるようなものばかりだったな……
そんな事を思い出しながら走っていると、あっという間に倉敷に到着。

白壁に『マグザム』のブラウンが絶妙に似合う。完璧だね。

『マグザム』を停め、川沿いの美観地区の石畳の道を歩く。柔らかな日差しに優しい川の流れ、想像以上に良い所だ!もうすっかり観光気分、まるで江戸時代にタイムスリップした気分だ。
江戸時代、倉敷は江戸幕府の直轄地「天領」だった。倉敷川畔は米や綿花などの物資の集散地として栄え、発展し、商人の大きな倉屋敷がたくさん建ち並んでいたという。倉敷という地名は、そこからついたのだそうだ。

大原美術館は1930年に開館。 倉敷の実業家・大原孫三郎がパトロンとして援助した洋画家・児島虎次郎に託し、 収集した西洋美術・エジプト・中近東美術、中国美術などを展示している。

そして倉敷で私の思う一番の魅力的な場所が、大原美術館だ!倉敷の実業家・大原孫三郎によって設立された、西洋、日本、東洋美術をコレクションする総合美術館で、クロード・モネやエル・グレコ、岸田劉生ら有名画家の作品をはじめ、中国や東アジアの古美術なども展示されている。一度入館すれば観覧するのに数時間はかかるだろうから、今回は我慢……。
「近いうちに必ず戻って来る!」と、大原美術館の本館前に居るロダンの「洗礼者ヨハネ」「カレーの市民」に約束し、断腸の思いで倉敷を後にした。 

久々の瀬戸大橋。相変わらずデカイ!土曜の夜のみライトアップされるらしいよ。

次に目指すは瀬戸大橋。瀬戸大橋は、3つの吊橋と2つの斜張橋、1つのトラス橋があり、この6つの長大橋とこれらをつなぐ高架橋の総称で、正式名は、瀬戸中央自動車道と言う。久々の瀬戸大橋だったが、あいかわらず快適に四国まで渡ることが出来る。雄大な景色と、行き交う船舶、約9年間をかけて作られた約1kmの巨大な橋たち。いつも思うが、一瞬で通り過ぎるのには惜しい。
夕刻4時に高松港に到着。ここから四国フェリーに乗り、明日伺う約束をしている『日本オリーブ』さんのある岡山県牛窓への玄関口、宇野港へと向かうのだ。このフェリーの上で瀬戸内の島々を眺めながら夕日を見るってわけ。我ながらいいルートでしょ♪そして、フェリーの待ち時間に讃岐うどんを食べるのも計画の一部。切符売り場のお姉さんに近くの美味しいうどん屋さんを訊ねると、ひとつ向こうの交差点の左に一軒あるそうだ。おぉ!近い!なんとか讃岐うどんにありつけそうだ。フェリーの待ち時間は15分あるし、十分間に合う!
が、なんとお店はお休み……しかし!
ここで諦めないのが食いしん坊の私。とりあえず駅方面に向かえば何かしらあるはず。持ち前の感と嗅覚を頼りに、5分でセルフスタイルのうどん店を発見。「ぶっかけ、あたたかいの!」と注文して、食べて、店を出るまでなんと3分!出航前までにフェリー乗り場に到着。
とりあえず、計画通り讃岐うどんも食したが、店の名前すら見てこなかった……(すみません!!)でも美味かった♪

乗船1時間のフェリーにお風呂があるのにはビックリ!なんだか得した気分。

フェリーに乗り込みデッキの椅子に腰掛けると、目の先に“風呂”の2文字が。乗船時間が1時間ほどのフェリーに、まさかね……。念のため確認しに行くと、しっかり浴槽にお湯がはられてる!もちろん頂きます♪
貸し切りで瀬戸内の海を眺めながらの入浴。これは得した気分だ!湯を上がるといよいよ日が沈む瞬間が!感動的な美しさに何もかも忘れるほどの時を過ごした。
そんな感じで宇野港に到着。今夜の宿は、明日伺うオリーブ園と同じ地区・牛窓にある『ペンションくろしお丸』。宇野港から、一時間ほどのところだ。

明日も晴れますように!

昼間は暖かかったが、日が暮れてからはそれなりに冷え、ウインターグローブが欲しいと思うほどだった。
けれど、少し遅れて着いた宿で、温かいもてなしをうける。おいしい食事とオーナーの永田さん御夫妻のお話、特にご主人が若い頃にバイクで行った、パプアニューギニアの過酷な冒険旅行のお話は刺激的だった!そこからヨットやカヤック、自転車の話題まで、話は尽きない。
以前から興味のあったシーカヤックの本やカタログを何冊も借りてミーティングルームで読みあさり、気付けば深夜2時。明日は早起きしたいから、そろそろ寝ないと……と、ベッドに入った瞬間に寝てしまった。
次回は本題!『日本オリーブ』のオリーブ園に伺います。おたのしみに~!

保存食・オリーブの塩漬け

今回のツーリングデモフレンチは旅先でのお料理ではなく、保存食、オリーブの塩漬けを作ってみましょう!そのまま食べても美味しいし、サラダやオードブルにとアイデア次第。上手にできると、ホントに美味しく病みつきになるほど。キャンプツーリングで持って行ったら喜ばれますよ♪
作り方は至って簡単、最近、オリーブの木は庭木や鉢植えでもよく見かけるから実がついたらトライしてみてください。

材料

  • オリーブの実 緑色から紫色がかった位の物、塩漬けにはミッション、マンザニロなどが向きます)。
  • 苛性ソーダ (水酸化ナトリウム )
  • 塩 適量
  • ミネラルウオーター 適量
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①渋抜きの準備
オリーブには渋がありますので、苛性ソーダを使い渋抜きをします。
※苛性ソーダの取り扱いには細心の注意をしてください。
(水に溶かすと熱が出る性質上、苛性ソーダに水を注がない、ガラス瓶で溶かさない、屋外もしくは換気のよい場所で水に溶かす、皮膚に付けない)。
収穫したオリーブの実を選別します、痛んでいる物や傷のある物は取り除き、水洗いをします。
オリーブの実と同じ量程度の苛性ソーダ液、2.0%(20g/1リットル)の濃度で用意しておきます。
※容器、落としぶたはプラスチックの物を。金属製はダメ。
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②渋抜き
容器に入れたオリーブの実をつけ込み空気に触れないように落としぶたをします。
時々混ぜながら、12~14時間浸漬させます。
水にビックリするほどの色が出ます。
※空気に触れると色が悪くなるので注意。
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③水さらし
渋抜きが終われば、苛性ソーダ液を捨て、
2日間ほど2時間位ごとに水洗いし、水に色が出なくなったら終了。
※途中味見をして渋の具合を確かめてください。
④下漬け
水洗いをし4%の塩水で2~3日間下漬けをします。
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⑤本漬け
下漬けが終わったら、よく水洗いをして塩分を調整したミネラルウォーターを用意し、
オリーブの実を煮沸して殺菌済みのガラス瓶などに入れ塩水で満たし冷蔵庫で保存します。
2~4日で食べることが出来ます。
※私は2%の塩加減、長くもたせたければ4%~10%。お好みで。
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