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Vol.34 オーベルジュ ヒルマン ~大切な人と行く林道キャンプツーリングのすすめ~

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

今回、番外編のタイトルとなった「オーベルジュ」とは、フランス語で「宿付きのレストラン」のこと。食事を楽しむために一泊するなんて、素敵だよね。
さて、キャンプと言ってもスタイルはさまざま。最近の私が得意としている(?!)ビニールシートと寝袋だけのキャンプから、至れり尽くせりの高級オートキャンプまで、まぁ遊びだから、楽しみ方は色々あって良いと思う。
そんな中で、私がキャンプをしていて楽しいと感じるのは、如何に状況判断をするかってこと。いくら綿密に予定を立てていても、予定通りに行ったためしがない。特に、宿を取らずキャンプをしながらのバイク旅なんて、結局行き当たりばったりだ。雨や風、暑さや寒さ、食事にありつけたり、タイミングを逃したり。でもそれだからこそ、何気ない食べ物や飲み物が、とてつもなく美味く感じたり、力を与えてくれたり、リラックスさせてくれたりするのだ。
美味しく感じる瞬間が多くあるのが、アウトドアの遊びの良いところ。ある意味「不自由を楽しむ遊び」。快適な日常生活では使わない感覚や気付かない何かを楽しませてくれるのが、キャンプの醍醐味ではないかと私は感じている。時間がないとか、安くて手軽だとかで判断した安易な食生活は、少しずつでも見直すべきと感じる。大人はもちろんのこと、そんな食事しか知らない子供たちが増えてしまうのは、とても良くないことだと思うのだ。
工場で大量生産された食品や料理より、家族や大切な人を思い、安全性を考慮し、旬の野菜や魚介を選ぶ。そして、その日の温度や湿度を考慮し、体調や年齢などを慮って、その人のために作る。その方が間違いなく美味しいのだから。
そうやって大切にしなければならない食事を楽しむため、今回のツーリング キャンプは、久々にゲストをお招きしすることになった。
紹介します!2007年モデルのDS400オーナーに最近なったばかりの北坂 翠さん。東京のおもちゃメーカーに勤務する、元気でキュートな女性だ。
こんにちは。はじめまして。長年のペーパーライダー人生に終止符を打つこの日、ツーリングにオフロードと、初めてのことだらけで出発直前はちょっとドキドキ。
しかし、シェフ“ヒルマン佐藤”さんのリードの元、目的地でご馳走をいただけるそうなので、今からワクワクしちゃいます♪今日が本当のバイクライフ スタートの日。陽の光を浴び、風を感じ、自然を満喫すべく、思いっきり楽しむぞー!!
今日私の相棒は『WR250R』。久々の本格的なフルサイズオフロードモデルだ。既に私の中では憧れのマシーン。今日のツーリング、とっても楽しみにしていたのだ!!北坂さんには、新たにフューエルインジェクションを採用した、熟成のマウンテントレール『セロー250S』をチョイス。
今回のツーリングでは、できるだけ林道ツーリングを楽しむため、荷物を減らすアイディアを“ヒルマン佐藤”が提案するので、ぜひ参考に♪

2008年2月 取材

浜松で人気のパン屋さん『Baguette』。朝5時半のオープンから行列が出来る人気店だ。

★第1の提案★
朝一番のバゲットを買って出かける

重量の少ないパンは、林道キャンプツーリングに最適。食事用のバゲットやパンドカンパーニュ、おやつ用にクロワッサンを買ったりしても良いよね。
今回立ち寄ったパン屋さんは、朝5時半からの営業なのだが、人気の店なのですぐ売り切れてしまう。だから念のため、前日にバゲットを予約しておいたのだ!焼き上がりの時間を聞いておけば、時間を無駄にしなくて済むしね。

★第2の提案★
事前に準備できることは家庭で済ませておく

林道キャンプツーリングの楽しさを、彼女や大切な友達に伝えたい、共に楽しみたい。でも重すぎる荷物を背負うのは危険だし、楽しくない。
それならば、あらかじめ時間のかかる作業は家庭で済ませておき、作る料理を決め、余分な材料は持って行かないようにするのがポイント。少し手間をかけるだけで、食事の荷物は断然コンパクトに!

★第3の提案★
バイクキャンプにミニ七輪

食事にしっかり時間をかけるなら、七輪は最適。私はツーリング用に、能登産15センチの切り出し七輪で対応。
備長炭や良い炭を使えば、かなり火持ちもよく、調理・保温・湯沸かしのほか、暖をとることもでき、かなり重宝する。しかもこれ、七輪自体が軽量だから、必要なだけの炭の量を理解すれば、かなりコンパクトになるのだ。
ツーリングに七輪。普通のキャンプツーリングに退屈してしまった方、ぜひお試しを!

ポニーと遊ぶ北坂さん。この後はいよいよ林道、頑張りましょう!

さて、準備が整ったし、街で燃料を補給してから、山へ向かおう。林道に入る前に乗馬クラブに立ち寄って小休止&北坂さんにリラックスしてもらう。
さあ、いよいよアスファルトを離れて林道へ!初体験の北坂さんのために、走りやすい林道をルートに選ぶ♪チョイスした林道はフラットダートの林道だから、自然にバランスが取れ、徐々に肩の力も抜けてきたみたいだ。少しのアドバイスで更に安定してきた。徹底したマスの集中化、低重心化をした足付きの良い『セロー』は、初心者にも優しい。
新たにFI(フューエルインジェクション)を採用し、中低速が更に扱いやすくなった。良いバイクは良いライダーを生むってやつだね♪ 北坂さん、林道走行にもだいぶ慣れてきたようだ。眺めのいい場所で立ち止まったり、綺麗な小鳥を見つけたり、余裕が出て来たみたい。「大丈夫?」との私の問いに「楽しいです!」と元気な返事。よかった♪

FI(フューエルインジェクション)システム搭載エンジン。

私の乗る『WR250R』と言えばそれはもうもう最高!とても250ccとは思えない驚くべきパワー、俊敏で反応の良いエンジン、素晴らしいハンドリングに、レベルが違う贅沢なサスペンション。『WR250X』とはまた違ったフィーリングのサスペンションセッティング。
う~ん。ついついアクセルを開けたくなるが、今日は北坂さんと一緒だから我慢だ!
しかし、見れば見るほど、乗れば乗るほど欲しくなるな~。付いているパーツや造り込みを見ると、最初は高価に思えた販売価格701,400円が、かなりお得に思えてくる。いや間違いなくお買い得だ!

屋外で作って食べる料理は最高!キャンプは不自由を楽しむ遊び。 限られた道具で工夫するのが楽しいのだ。

さて、林道ツーリングを楽しんだ後は、「オーベルジュ」の時間。
アウトドアでも本格的な料理が楽しめる、私お気に入りのレシピを教えましょう!
■ 取材協力
Baguette(バゲット)
静岡県浜松市鴨江3丁目76-12
TEL:053-455-1922
営業時間 5:30~18:30
定休日 火曜日・第3水曜日

【オールベジュヒルマン】
オニオンスープ

アツアツのスープに薄切りのバゲット、粉チーズをかけて召し上がれ!

材料

・新タマネギ:10個

・塩:適量

・水:500cc

・薄切りバゲット:9枚

・粉チーズ:適量


作り方

1)季節の新タマネギでオニオンスープのベースを作っておきます。

2)10個くらいスライスしたタマネギをバターでゆっくり炒め、殆ど水分が無くなり飴色になるまでのんびり炒めます(甘みと旨味が増します)
※冷凍保存が可能ですから、お暇な時に多めに作っておくと良いでしょう。スープ以外にカレーや煮込み料理に使うことができますよ。

3)水500ccを鍋に入れ火にかけます。

4)軽く沸いてきたら炒めておいたタマネギを全量入れます。

5)お好みで軽く塩味をつけますが、最後に粉チーズが入るので控えめに。

6)コトコト沸かし浮いてきたアクをすくえば出来上がり。

7)スープを器に注ぎ、薄切りのバゲットを浮かべ、粉チーズをお好みで。
すっきりとした自然な甘みと旨味、バゲットを多めに入れれば食べるスープにもなります。
旨味が足りなければ粉チーズを多めにどうぞ。

【オールベジュヒルマン】
ローストビーフサンド

私のキャンプの定番料理の一つであり、牛肉を一番美味しく食べられる調理法だと思っています。

材料

・イチボ肉(牛肉)

・岩塩


作り方

1)キャンプする場所が決まったらまずは七輪に火をおこしましょう。
着火材や小枝などを集め種火にし炭に火をつけます。
炭の表面が白くなるまでおけば火力が安定し調理しやすい状況になります(←ここ、重要です!)

2)ビニール袋などで牛肉に岩塩をまぶします。

3)七輪の網の上に脂身を下にして焼きます。
※このとき、脂が炭の上に落ち直火になることがありますが、直火にならないように火から肉を離し、炭の上に少量の水で炎を押さえます。七輪に直接水がかかると傷んでしまいますので注意!

4)肉の回りに綺麗に焼き色が付くよう焼いていきます。
※固まりの肉のまま焼くことで、ジューシーで柔らかな肉質を楽しむことができます。

5)焼き具合はお好みで。上手に仕上がると、肉の切り口はロゼ色になりますよ♪

【オールベジュヒルマン】
フルーツグラタン

熱々を召し上がれ!フルーツの酸味と甘みのメリハリがついてとても美味しい。ソースをバゲットに付けて食べるのがまた美味し!

材料

・イチゴ、バナナ、パイン:各適量

・グレープフルーツ(ルビー):1個

・キウイフルーツ:1個

・クリームチーズ:500g

・ヨーグルト:200g

・生クリーム:50cc

・卵黄:2個

・グラニュー糖:適量

・ココナツリキュール:少々


作り方

1)フルーツの皮を剥き、適当な大きさに切ります。

2)グラタン皿やテフロンのフライパンなどに薄く水を敷き、フルーツを並べます。

3)七輪にのせ、鍋底がこげない様に注意しながらゆっくり温めます。

4)別鍋にクリームチーズとヨーグルトを入れ、ホイッパーを使って、滑らかになるまで弱火で混ぜ合わせます。

5)滑らかになったら、卵黄とグラニュー糖を入れ、さらに混ぜていきます。

6)フツフツと沸いてきたら、生クリームとココナツリキュールを入れて軽く混ぜ合わせれば、ソースは完成。

7)出来上がったソースを、温めたフルーツの上にかけ、しばらく七輪で温める。

8)十分温まったらグラニュー糖を好みで振りかけ、トーチで焼き色が付くように炙れば出来上がり! 七輪の上で保温しながら熱々を召し上がれ!

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