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Vol.57 瀬戸内と江田島、美味い地鶏と豚に出逢う

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

取材協力ありがとうございました!私の隣、右から森元 哲治店長、花すんさん、平田征美さん、山崎光三さん。

2012年夏、昨年も暑かったが、今年も暑い!寒いより暑いのが苦手な私こと、“ヒルマン佐藤”は広島県にやってきました!料理人にしてライダー&ライターもこなし、静岡県浜松市で18年カジュアルなフランス料理店を営んできましたが、実はこの夏、お店をリュニューアールオープン!、店名も『コオロギ Bookstore Cafe』に変わりました。本屋とカフェレストランが一緒になったお店です。“ヒルマン佐藤”の名前は変わりませんのであしからず。お近くにお寄りの際は、ぜひ遊びにいらして下さいね~。ちなみに、ヤマハ本社コミュニケーションプラザからもバイクで30分圏内です。

さてお店の宣伝はこの辺にして♪今回お世話になるのは、広島県広島市にある『YSP広島高陽』さん。スーパースポーツからPASまで幅広需要がある地域に愛された、長い歴史を持つショップです。広島はハイウェイが発達しているため、バイクツーリングを楽しむにはとても恵まれている地域。 「同じルートを戻って来ずとも、グルリと走り繋げる 理想的なツーリングができるのが魅力」だと教えてくれたのは、店長の森元 哲治さん。“熱いバイク乗り”って感じの、経験と知識が豊富な頼れる兄貴分のような方。明るく気さくなスタッフの皆さんが、お客様のバイクライフのため、幅広い知識と丁寧なサービスで応えてくれています。ショップ自体が醸し出す安心感を感じました。

さて今回の旅の相棒は『XT250X』。抜群の足付き性に素直なハンドリングが魅力のセロー系3兄弟スーパーモタードバージョン。我が家には初期型トリッカーから乗り換えた『セロー250』があるが、『XT250X』と最後まで購入を迷いに迷ったのは記憶に新しい。結局、林道も行くからってことでセローに落ち着いたのだった。食材探しツーリングでは2度目の登場。個人的にも好印象の『XT250X』で、広島の地をめぐる旅をすごく楽しみにしていたのだ!『YSP広島高陽』の皆さんに見送られながらスタートして、最初の取材先『ポークアンドチキン江田島』を目指す。

江田島に向うフェリー。この日は穏やかなのでバイクをロープで固定しないのだ!

初めての江田島(江田島市)は広島市の南、広島湾に浮かぶ瀬戸内海4番目の大きさを誇る島。島内には旧海軍兵学校(現:海上自衛隊第1術科学校)や広島湾、宮島を望む雄大な海岸線やワインディング、天然温泉なども楽しめ、コンパクトながら魅力の詰まった島だ。

橋を渡り陸路で島に入ることも可能なのだが、せっかくだから宇品港からフェリーで海を渡って、旅情の雰囲気を味わいながら島に入りたい。それに、お世話になる『ポークアンドチキン江田島』さんは、串切港からほど近い場所だったというのもラッキーではないか。ルートは決定した!

今日は清々しい快晴。青い空と瀬戸内の風景は素晴らしく綺麗。途中で自衛隊の船とすれ違ったりして、テンションがグッと上がる!気分は上々、あっという間の30分だった。

鶏って綺麗な生き物だね。

切串港に到着すると、『ポークアンドチキン江田島』の下野久理主 (クリス)さんが、わざわざ港までお出迎えしてくれていた。早速、牧場に案内していただく。

牧場は、港から10分程、広島湾を望む高台にあった。敷地は、なんと5,000坪!そこに地鶏と豚がのびのびと飼育されている。『ポークアンドチキン江田島』さんのこだわりは、“自然のままに放し飼いで飼育する”こと。飼育場には小屋や屋根がない代わりに、木々がたくさん生えている。暑さ、寒さ、雨など自然環境は厳しいけれど、それが“自然”というもの。結果的に、鶏たちはストレスなく健康そのものに育ち、力強くエネルギーに満ちあふれている。その姿が、なんとも美しいのだ。

こだわりの餌は、米ぬか、オカラ、穀類、魚粉などを混ぜ合わせて発酵させたオリジナルの飼料。鶏も豚も基本は同じ飼料を与えているが、鶏には地元特産の牡蠣殻を混ぜたり、豚には肉質が良くなるパンを与えたりなど、工夫しているのだとか。また、鶏や豚たちが飲む水は、山からの湧き水で、さらに健康に磨きがかかる。

タマゴは、箱の中や板の下などで産みおとされる。採卵は一日2回!

牧場がある場所は元々、海田湾の埋め立てのために削られた跡地。そこを借り受けたのは19年前。徐々に地鶏の数も増え、今では2000羽程が飼育されている。鶏種は『地鶏もみじ』『江田島シャモ』『名古屋コーチン』で、それぞれのヒナを仕入れて大きくしていくのが、ここのスタイルだ。

環境を整え、抗生物質やホルモン剤などを一切使用しない。ブロイラーが50~60日で出荷されるのに対して、『ポークアンドチキン江田島』では6ヶ月をかけて育て上げるという。その間、弱い鶏は自然淘汰されてしまうこともある。効率も悪く苦労も絶えないのだが、これが下野さんの目指す自然な育て方なのだと教えてくれた。

豚のスペースでは、豚さんが気持ち良さそうに泥浴びしてた。

温かいタマゴ拾いを体験した後、豚舎、ヒナたちが入る鶏舎などを見学し、次に案内されたのが『江田島乗馬クラブ』。

下野さんのお父さんが若かりし頃、ニュージーランドで生活したことがきっかけで立ち上げたのだが、時代の流れで鶏や豚を飼い始めるようになり、今のスタイルになったそうだ。

家族が力を合わせて日々運営しているのは、とても素敵で素晴らしいことだと感じさせてくれた。下野家、すごくいい感じ!

テラス席でBBQ。眺めが良くて、気持ちの良い場所。

ここでは体験プランが充実していて、せっかくだからと、乗馬体験&タマゴ拾い体験、炭火バーベキュー(地鶏・島豚2時間食べ放題)3,800円のプランをお願いした。おいしい地鶏や豚、野菜がタップリ食べられるうえ、乗馬もできるなんて、かなりお得だよね。

炭で焼く鶏と豚もサイコーだった。本物の味だ!と思った。味わい深い旨味が口の中に広がり、「命をいただいているんだなぁ~」と感謝する。どうせ食べるなら無駄なく美味しく食べたい!心からそう思わせてくれるのは、素材がいいからにほかならない。美味しいから、つい食べ過ぎて満腹になってしまった。「ごちそうさまです!」

景色が良ければ一休み。今日は急ぎ旅ではないからね♪

下野さんの牧場を後にして次に向かったのが、標高約400mに位置する戦争遺産『三高山砲台跡』。

明治時代に広島湾に設置された要塞のひとつ。

しかし、この砲台は一度も使用されず閉鎖されている。日本が戦争をしていた時代を思うと複雑だが、職人たちのレベルの高い技術を垣間見ることができる。

誰もいない砲台跡は、荒れた箇所も多く寂しくもあったが、軍港の歴史を静かにずっしり感じた。

港町の細い路地を抜けたら、きれいな水路に出た。

今日はいい天気だが少し雲がある。夕日はさぞ綺麗だろう。期待も込めて、時間が許す限りあてもなく『XT250X』で島を走った。

島内は信号も少なく、かなり快適。点在する港で足を止めたり、きれいな海岸線を堪能したりと飽きることなく楽しめる。

『XT250X』は、そんな土地を思う存分楽しむことができる、とても自然なライディングが魅力のバイクだ。オンロードタイヤだから、走る、曲がる、止まる。何もかもがスムーズにこなせる。クイックに曲がるから、市街地やワインディングもお手のもの。トルクもしっかりあって、加速がなんとも気持ちがいいのだ!このトータルバランスの良さ、単純にスゴイ!と思う。これはもう快楽だね♪低重心で足付き性も良いから、幅広いライダーにお勧めしたい『XT250X』。良いバイクです。

瀬戸内の魅力が詰まったお料理に感動!

さて、今夜の宿は旧能美町の中町港近くの国民宿舎で、江田島唯一の温泉がある『能美海上ロッジ』。その名の通り、海の上に建つ宿なのだ♪宿にも温泉はあるが、おすすめは歩いて2分の場所にある『シーサイド温泉のうみ』。宿泊者は無料で利用が可能だと聞いたら、行くしかないでしょう!

海沿いにあって、湯船から海を眺める景観は抜群。露天風呂、うたせ湯、ジェットバス、サウナ風呂、家族風呂などがあり快適そのものだ。

源泉温46度、泉質はナトリウム・カルシウム・塩化物強塩泉、効能は神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え症・婦人病・皮膚病など。

地下1700mから湧出する塩分を含む黄褐色の温泉は、もちろん源泉掛け流し。ここの湯は凄いよ!効きます!(あくまでも個人的な感想です)

温泉で汗を流した後は宿で夕食。岩牡蠣など、新鮮な瀬戸内の魚貝類が盛りだくさんで、量も多すぎずちょうど良く、美味しかった!!堪能したー!!

食後は大きなテラスで夕涼み。今夜は風もなく吸い込まれるように静かな瀬戸内の海。月明かりに照らされ海面がキラキラ綺麗だ。大きな魚が水面をジャンプした。どこまでも広がって行く波紋を、ぼんやり眺めて、夜が更けていく…。 今日はいい日だった。明日もきっと良い日になるだろう。おやすみなさい。

今回のルート

取材協力

■YSP広島高陽■
〒739-1731
広島市安佐北区落合1丁目45-1
TEL.082-845-5599
http://www.ysp-hiroshimakoyo.com/

■ポークアンドチキン江田島■
〒737-2111
広島県江田島市江田島町切串三丁目10-211
TEL.0823-43-0567

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