本文へ進みます

Vol.59 ミルクとチーズ、笑顔があふれた遠州の

モーターサイクル・デ・フレンチ ツーリングで全国食材探しの旅

てんてんゴーしぶ川

今回、キャンプ地に選んだのは、浜名湖のほとりの我が家から小一時間、渋川の清流と遠州の山々に囲まれたキャンプ場『てんてんゴーしぶ川』。春夏秋冬、それぞれに美しい景観が楽しめ、遊び心を満たしてくれる体験施設。バンガローや寝具を完備したコテージもあり、別荘気分で利用できるのだ。

そして私のお気に入りである最大の特徴は、本格的なトライアル練習場があること♪仲間と年に数回遊びに来たり、林道ツーリングの途中に食事に立ち寄ったりとお世話になっている、地元オフ系バイク乗りの憩いの場。

引佐インターチェンジから僅か15分、新東名が開通してがぜんアクセスが良くなったから県外の方にもおすすめのスポットだ!今回は、可愛いらしいオフテイストのファッションスクーター「BW'S (ビーウィズ)」だから、のんびり一般道で。気軽なお散歩キャンプ的なノリを楽しむとしよう。

仕事を終えて、ザックにテントとシュラフ、お湯が湧かせてコーヒーが飲めるくらいの簡単な道具を、ギュッと詰めて出かける。目的は一晩テントで大地に横たわって寝ることと、山の朝を堪能すること。昨日の天気予報はイマイチ、雨音で起きる状況も想定していたが、予想に反して木漏れ日と鳥のさえずりで目が覚めた♪気持ちい~~ん。

新緑が輝き、朝の山の香りが鼻孔をくすぐる。空気が美味い!全身にパワーがみなぎってくるようだ!
やはり私は定期的にこういう状況に身を置かないとダメみたいだ。 エネルギー充電完了。

ムム?下の方から何やらいい匂いが……。炊事場で朝食を楽しんでいたのは、関東方面から一般道でツーリングに来たグループだ。それぞれ個性の違う愛車でなんだか楽しそう!すごく良い仲間って感じだね。バンガローを利用したとのことで、昨夜は楽しい宴会&快適な夜を過ごしたよう。 私は急ぎ旅が多いから、気持ちの良い早朝をゆったり楽しんでる感じがすごく良いなと思ってしまった。ちなみに彼らの朝食メニューは“朝カレー”。おいしそうだったなぁ~♪

大橋牧場へ

ユーモラスな遊びゴコロ溢れる個性的な丸型2灯ヘッドライト

さて、本題の今回の食材探しツーリングの目的地浜松市浜北区にある『大橋牧場』へ。

『てんてんゴーしぶ川』から30分程ワインディングを楽しんで到着。
道すがら、かなりシュールな牛の看板がいくつも立っているから迷わない!

実はこの場所、地元の仲間と林道ツーリングを楽しんでいたときに紹介されて立ち寄った施設。 何となくピーンと来て、今回取材をお願いしたのだ。

大橋牧場 直売所

土日・祝日 限定のソフトクリームは、美味しさで大好評!

ここ『大橋牧場』では、約150頭の牛を飼育。

敷地内にある直売所では、土日祝限定でソフトクリームや低温殺菌牛乳などを販売している。

出迎えてくれたのは、代表の大橋孝幸さん。ダンディな雰囲気を漂わせた本物の酪農家だ!

大橋牧場 牛舎

「くれ~!」「ほしい~!」とせがまれて、先ほど自家菜園で収穫したサラダ菜をお裾分け。美味しいでしょ♪

早速牛舎を案内して頂いた。明るく高い天井、あまりにおいも気にならないし、牛も繋がれていなくて、自由に歩き回っている。なんだか私の知っている牛舎とは違うぞ?

これは、フリーストールと呼ばれる飼育法で、囲いの中に牛を放してあるので牛は自由気ままに動くことができ、かつ、一頭分ずつの休息スペースが並んで用意されているというスタイル。あれ?反対側の囲いはまた少し様子が違うぞ?

もう一方は、フリーバーンと呼ばれる飼育法。囲いの中に牛が放し飼いにしてあるのは同じ。違うのは、 バーンと呼ばれるおがくずと糞が混じった丘状の広いスペースがあり、一頭ずつに割り当てられたスペースがなく、どの場所でも自由に寝られること。

それぞれの方式の善し悪しはあるそうだが、牛にとっては繋ぎ飼いのスタイルよりもストレスが軽減され、人にとっては作業の効率が上がるというメリットがあるそうだ。そして何と“ミルキングパーラー(搾乳室)方式”という、注目の搾乳方式も採用しているのだ!

この方式は、搾乳の時間になると牛が自分でミルキングパーラーに入っていき、搾乳が終わると牛は自分で出ていく仕組みになっていて、一度に8~12頭くらいの乳を搾ることができるそう。人は、ミルカーを装置するだけ。こちらも人の手間が少なく、作業効率が良いため、大規模経営の牧場で採用されることが多くなっているという。

しかしここで素朴な疑問が。牛が増えれば、当然、排泄物も増える。さぞや大変だろうと思っていたのだが、これもまた効率よく、しかも地球にやさしく解決。オートメーションの撹拌機などを導入して効率よく発酵させ、良質の肥料生産に努めている。こちらもすごく頼もしいシステムだ。

その後、餌の種類や牛への効果などを教えていただいたのだが、どれも効率だけではない、人・牛・地球にやさしいことが前提で進められていることに感銘を受けた。

私も趣味の乗馬で馬の世話全般餌やり、掃除や敷き床を交換や洗馬)などをするから、作業の大変さは身を以て知っている。少なからず酪農には携わっているという気持ちもあるから、牛飼いの環境にも凄く興味があるのだが、牛は経済動物だと考えると悲しくもある……。 アメリカや北海道で酪農の修行を積んだ“本物の酪農家”大橋さんのお話は楽しく、酪農への思い、自然や家族を愛する気持ちなど、いろいろ伝わってきた。だからここの牛たちは優しい顔をしているんだね。

クッキング教室 1

どうですか!美味いに決まってるよね!見ているだけで幸せ♪

さて、健康で美味しい牛乳が生まれる状況は確認した!次はいよいよ本日のメインイベント~♪『リコッタチーズづくり』。 さらに出来たてのリコッタチーズを使って何かお料理を作りましょう!チーズづくりとバターづくりの手ほどきをしてくれたのは、笑顔がすてきな牧場のマダム“えりこさん”。北海道出身の孝之さんに見初められて、嫁いできたんだって♪

まずはリコッタチーズの作り方。と言っても、いたってシンプル!

材料

低温殺菌したしぼりたての牛乳4リットル、酢150ccくらい

1)
牛乳を90度になるまで湧かす。
2)
一気に酢を入れ全体に混ぜ合わせる。
3)
上に浮いてきた塊をザルに取り水分を切る。以上!

すごく簡単だけど、牛乳の質や温度で、出来る量やきめの細かさなどで固まり具合が微妙に変わるそう。牛乳が固まるのは酸を入れる事でpHが変わるためでレモン汁でも代用可。

さてお味は……。ウ~ン、やはり出来たては美味しい!柔らかくてマイルド、後から来る甘みと旨味、ミルクの香りがたまらない!何も調理せずシンプルにこのまま食べたいと思わせる味だ!!

それでは、この絶品出来立てリコッタチーズを使って、“ヒルマン佐藤”のクッキング教室~! イメージだけで料理素材を用意してきたのだが、お話の流れで“リコッタチーズのパンケーキ”を作ることに。なんでも、この間体験に来たお客さんからの情報で、横浜辺りではリコッタチーズを使ったパンケーキやチーズケーキのスイーツがブームだそうで。 マダムえりこの「食べてみた~い♪」との熱い希望で決定!私はプロの料理人ですから臨機応変に要望に応えますよ~。そしてこれが私のすごいところ(笑)。

たまたま持って来ていた(!)ホットケーキミックスを使いましょう。

大橋牧場、出来立てリコッタチーズとのパンケーキ、出来立てバターとハチミツ自然の木いちご添え

1)
ホットケーキミックスに分量通りにタマゴと水を入れ交ぜあわせる。
2)
リコッタチーズを適量100gほど入れ、ざっくり混ぜ合わせる。
3)
ここで一工夫!タマゴ2個分の卵白でメレンゲを立てる。少しお砂糖を入れピーンと角が立つまで。
4)
メレンゲを1)へ。卵白の気泡がつぶれぬ様にサックリと混ぜ合わせる。これで通常より軽い仕上がりになります。
5)
中火で熱したテフロンのフライパンに軽くオリーブオイルをひき、生地を適量ずつ落とし込む。綺麗に焼き色が付くまで弱火で、生地にしっかり火を通す。
6)
ホイップした生クリーム、ハチミツ、作りたてのバター、そして牛舎の脇で見つけた自然の木いちごを散りばめて盛りつければ完成!

さて、マダムと試食タイム。ひとくち食べてお互い大きな笑顔がこぼれるほどの美味しさ!何とも贅沢で、健全で、幸せな味だったよ。 が、この美味しさ、やはりもう1品シンプルに味わえるものを作りたい!ということで……

クッキング教室 2

良い皿になりました。全てが美味しい隙の無い味わい。余分な味付けは不要。素材の力は凄いね。
1)
パンケーキを作っている間に冷蔵庫で冷やし、リコッタチーズを少し厚めにスライス。
2)
熱したテフロンフライパンで油は引かずに、リコッタチーズを並べ焼く。
3)
綺麗に焼き色が付いてきたところで、良質なベーコンをチーズの横に並べ焼く。
4)
ベーコンから出た油をチーズに絡めながら、ベーコンをカリッとさせたら出来上がり。

一緒に盛りつけたのは、大橋牧場自家菜園のサラダ菜、水菜、ラディッシュ。なんと贅沢なんだ!

※トマトは持参したものです。

これも美味い!ベーコンの塩気とスモークの香りが、焼いたリコッタチーズと相性抜群!
そして野菜の美味しさに2度感動。驚くほど味が深く、旨味が非常に強いのだ。その秘密は、大橋牧場の牛の肥料で、完全無農薬であるからにほかならない。ジーンとする味わい、健康で健全な食卓って心まで綺麗にするなぁ~。

牛乳は普段あまり飲まない私だが、やはり美味しい牛乳は違うね。

そして、健全な牛乳から生まれた加工品、チーズやバターも当たり前に美味い。色々な意味で、すごく勉強になる一日だった。

インプレッション

個性的なデザイン+オフテイストのファッションスクーター。カラーはブルーとホワイトが選べる。

さて雲行きも怪しくなってきた……。そろそろ帰ろう。

「BW'S (ビーウィズ)」のヘルメットボックスに荷物を積み込み、ザックを背負い帰路へ。
40分程で到着予定だから、濡れてもいいや!的な気分も、お気軽♪

今回の相棒「BW'S (ビーウィズ)」は、デュアルヘッドライトと太めのタイヤでオフロードバイクの雰囲気たっぷり。

ちょっと大柄に見えるボディーも、跨いでしまうとシックリくる。
前後の座る位置を変えて、自分のポジションを探す感じ。

直進安定性もよく、太いタイヤなのに旋回性も素晴らしい。
市街地もさることながら、今回の様なワインディングが楽しく感じる。

余裕の23リットルの大型ヘルメットボックスとリアキャリアも標準装備だから、
日々の生活でも安心・楽々。この装備なら、私的にはロングツーリングにだって問題なし、出かけたくなっちゃう!(笑)『GEARとの旅』を思い出すなぁ~♪

でも、何より「BW'S (ビーウィズ)」はデザインが良いね。
日々の生活の中、オシャレでお気に入りのスクーターと暮らすのは気分も上々、毎日が楽しくなるに違いない。いろんな付き合い方を想像させてくれた。

今日はホントにありがとう「BW'S (ビーウィズ)」ちゃん。

今回のルート

取材協力

■てんてんゴーしぶ川■
静岡県浜松市北区引佐町渋川237-1
TEL 053-545-0452 FAX 053-545-0086

■大橋牧場■
静岡県浜松市浜北区堀谷332
TEL 053-582-3560
営業時間 9:00~16:00(11月~4月)/9:00~17:30(5月~10月)
※体験は要予約・応相談

ページ
先頭へ