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梅雨時ライディングの真髄は…

2011年6月24日
こんにちは、ヤマハ発動機販売の山崎です。

例年よりも早く始まった今年の梅雨。沖縄地方では6月9日に観測史上最も早く梅雨明けしましたが、その他の地域では、まだまだ雨と付き合うことになりそうです。

ライダーにとって最も憂鬱な季節。
乗りたいのに乗れないという精神的なダメージもさることながら、心配なのは愛車の状態。長期間の降雨はバイクにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

梅雨時のメンテナンス、そしてライディングについて、YSP浜松の鈴木店長にお話を伺いました。

YSP浜松
↑YSP浜松。国内外モデルの試乗に加え、レンタルバイクも利用できます。

YSP浜松の鈴木店長
↑YSP浜松の鈴木店長。以前、このブログでメンテナンスについてもお話いただきました。


こんにちは鈴木です。

最近のバイクは、雨が原因で電気系統がおかしくなったというトラブルはほとんどないと思います。心配なのはインナーチューブやメッキ部分のサビ。

美しい輝き
↑この美しい輝き、いつまでもキープしておきたいですよね。

サビを防止するには……乗り終わったらすぐ拭く。
これに尽きるんじゃないですかね。

表面が乾いてない時にホコリがつくと、その1点が水を吸ったり吐いたりしてしまいます。ここがサビの始まり。そして、放っておくと広がってしまいます。

特に、雨の中を走った後、エンジンが暖かい状態でバイクカバーをかけると内部が高温多湿のサビが成長しやすい環境になってしまう。1週間に1度とは言わないけど、月に1度はバイクカバーを外して乾かし、メッキ部分だけを拭いておくだけでも、かなり違いが出てきます。

メンテナンスもさることながら、今の時期、最も大切なのは “余裕をもったライディング”だと思います。僕は雨の日にバイクに乗るのは嫌いじゃないんですよ。自然とのプロレスごっこだと思って雨を楽しんでいます。視界も悪くなるし、滑りやすくもなる。
それでも楽しいのは、時間と気持ちに余裕をもって乗っているから。人間、雨では溶けませんから(笑)、雨の日こそ余裕を持ってほしいですね。

タイヤの替え時は?
↑雨で一番怖いのはスリップ。気になるタイヤの替え時は?

余裕を持ってライディングすると、スリップしたときにもパニックにならずに対処できますよね。もしものときの挙動を知ることもライディング技術上達への近道だと思います。
雨の日にリアブレーキをかけたとき、ロックしやすかったりした場合はタイヤが減っている可能性大。早めの点検をおすすめします。


バイクは研究心を持って乗ると、さらに面白くなるし、上手くもなると思います。雨を楽しむ心の余裕はライディングにも余裕を生みます。楽しみながら様々な状況を体験しておくことが雨天時の安全なライディングにつながっていくんだと思います。


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2011年6月24日

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