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「乗らずに学べるバイクレッスン」特別編!雨天走行後の洗車・メンテナンス

2020年6月26日
こんにちはヤマハ発動機販売の城です。6月も下旬となり本格的に梅雨のシーズンとなりました。ツーリング中に雨に降られるだけでなく、濡れた路面を走るだけでも愛車は汚れてしまいます。私は雨のにおいや、雨に濡れた緑の森を見る事も、この季節ならではのツーリングとして楽しんじゃう派なんです。今回は「乗らずに学べるバイクレッスン」の特別編として、【雨天走行後の洗車】と【雨天走行後のメンテナンス=注油・グリスアップ】についてご紹介したいと思います。


雨天走行後のメンテナンス
雨天走行後に限らず、定期的に実施して頂きたいメンテナンスの一つに洗車が有ります。洗車は愛車が綺麗になるだけでなく、洗車しながら車体を隅々まで確認する事で、傷や不具合を発見しやすくなります。そしてなにより愛着が湧きます♪雨の中ツーリングから帰宅して、次の日にバイクカバーをめくるとそこには泥だらけの愛車・・・では、とても残念な気持ちになりますし、そのまま放置する事はバイクにとって良くありません。まずは基本の洗車から実施しましょう。
※走行後に洗車をする場合はエンジンが冷えるのを待ってから、実施してください。

チェーン清掃
洗車を行う前に、チェーン清掃をしておくと後々のメンテが楽になります。チェーンクリーナーとブラシを使ってチェーンとその周辺の油汚れを落としてしまいましょう。チェーンの清掃方法については前回のブログ「乗らずに学べるバイクレッスン・チェーンメンテ編」を参照してください。
チェーンが綺麗になったら、早速洗車に入りますが、今回はバイクを保管している環境の違いで2パターンの洗車方法をご紹介したいと思います。

◆洗車方法その①「ホースで水をかけられる環境」
★準備品 
準備品
近くに水道が有り、ホース等を使って水がかけられる場合は、まずバイク全体に上から水をかけて濡らします。この時、強い水圧でメーター、ライト、メインキーの鍵穴、マフラーの排気穴などに直接かけるのは避けましょう。泥汚れが付着した部分には多めに水をかけて汚れをしっかりと浮かさないと、細かい傷の原因になります。
バイク用シャンプー

次にバケツに水で希釈したバイク用シャンプーを入れて泡立てます。そこにスポンジを漬けて車両全体を洗ってください。この時にタンク、カウル、フェンダーなどのボディー用とホイール、エンジン、リアスイングアームなど下廻り用のスポンジを使い分けた方が良いです。下廻りは細かい砂利、ブレーキの鉄粉などが付着しており、スポンジを共用するとカウル類に細かい傷がついてしまいます。

準備品準備品 
さらに細かい部分を洗うには、軍手がおすすめです。長めのゴム手袋の上から軍手を装着し、シャンプーで泡立てた後、直接軍手でナデナデしてあげると、ホイールのスポーク部分、サスペンションのスプリング、マフラーのエキパイなども綺麗になります。指が入らない所はコップを洗うスポンジ、細いブラシなども使って汚れを落としましょう。シャンプーは乾くとムラが残ってしまうので、こまめに水を流しながら進めましょう。最後に全体に水をかけて洗剤を落とした後、セーム革で水分を拭き取ります。

◆洗車方法その②「水道が無く、水がかけられない環境」
★準備品 
準備品2
保管場所によっては、水道が近くに無くホースで水をかけられない場合もありますので、バケツに水をためて行う洗車方法を紹介します。泥汚れがひどい場合は、この方法だと外装を傷つけてしまう恐れがあるので洗車場などの利用をおすすめします。

準備品2
まず大きめのバケツに水を入れ、泡立たない程度にバイクシャンプーを混ぜます。(あまり洗剤を濃くしてしまうと、拭きムラが残ってしまいますので控えめに。)そこにセーム革(雑巾でもOK)をつけて軽く絞ります。しっとり濡れた状態のセーム革で汚れた部分を拭いて汚れを浮かした後に、バケツでセーム革を洗って絞ってから拭き取る、という作業を繰り返し行います。
最初にカウル、タンクなどの塗装面を拭き取りましょう。細かい部分には①同様に軍手が有効です。要領は同じで、軍手で汚れた部分を拭いて、軍手をバケツの水で洗う⇒セーム革で拭き取る、を繰り返し行います。バケツの水が汚れたら早めに交換してください。バイクが綺麗になったらバケツの水を入れ替え(シャンプーは入れず)綺麗なセーム革を使って、もう一度全体を拭き取ります。セーム革は汚れを落とす用と仕上げ用の2枚を使い分けた方が良いです。ホースで水をかけなくても充分綺麗になりますので試してみてください。
準備品2
綺麗になりました♪

◆注油、グリスアップ
準備品2
洗車が終わったら注油、グリスアップをしましょう。洗車毎に実施する必要はありませんが、長時間雨の中を走行すると、チェーン、クラッチワイヤーなどの油分が流れてしまいます。洗車前にチェーンクリーナーで清掃した場合は必ずチェーンオイルを注油してください。そのまま放置すると錆が発生してしまいます。先ほどのチェーン清掃に続き、前回のブログを参照してください。

・クラッチワイヤー注油
クラッチワイヤーは取付け部がむき出しになっているために、長時間雨の中を走行すると水が入りやすい箇所です。半年に1回程度注油をする事で軽い操作を維持できます。
注油前には事前にクラッチレバーにどのくらいの遊びがあるか確認しましょう。定規で測っておくと後で戻すのが楽になります。
クラッチワイヤー
次に手元のアジャスターを緩めてワイヤーを外します。外したワイヤーにワイヤーインジェクターを装着してワイヤーグリス注油します。この時エンジン側のワイヤー先端からグリスが出てくるのでウエスを敷いておきましょう。工具を使ってボルト、ナットを緩める作業は無いので、ご自身でもトライできると思います。

・フロントフォークのインナーチューブ、リヤサスペンションのロッド
クラッチワイヤー
この部分はメッキがかかっていて簡単に錆が発生する場所ではありませんが、長時間の雨天走行、屋外での保管が続いた場合はグリスアップが必要になります。先ずはしっかりと水分を拭き取り、ウエスにシリコングリス又はシリコンオイルを少量塗布して磨くように拭いてください。サスペンションが作動する部分に油分が無くなってしまうとスムーズに動かなくなってしまいます。リヤサスペンションもロッドが剥き出しになっている車種は同様に拭く事で錆の防止と作動性の向上につながります。

◆ワックスがけ
給油が終わったらワックスで仕上げましょう。ワイズギアでは様々な種類のワックスを用意してます。
ワックスがけ
おすすめの「ガラス系コーティング・泡タイプ」はガソリンタンクなどの塗装面に使うとガラス系の深みのある輝きが長期間持続します。こちらも吹き付け後専用のクロスで拭き取るだけ!短時間でプロ並みの仕上がりが体感できます♪またホイールに施工すると汚れが付着しにくくなる効果もあり、次回の洗車も楽になります。
ガラスコーティング1
ガラスコーティング2
タンク、ホイールに施工してみると深みのある輝きになりました!

プラスチック光沢復活剤
こちらはプラスチック光沢復活剤!使い方は簡単でプラスチックの外装に吹きかけてウエスで伸ばすだけです♪
プラスチック光沢
スクーターの黒い樹脂パーツに施工すると、これだけ光沢が復活しました。

プラスチック光沢
メーター、ハンドル、フロントフォークの上部などのメッキ部分にはヤマルーブスーパークリーナー&ワックスがおすすめです!メッキ部分に錆やくもりがあると、せっかく綺麗に洗車をしても映えません☆彡ステンレス、アルミ部分にも使用できますので是非使ってみてください。
メッキパーツ
メッキパーツに施工すると、曇りが取れて鏡のようになりました。

メッキパーツ
エンジン・マフラーも綺麗にする事で見映えが違います。ヤマルーブ耐熱ワックスは熱により艶が無くなったマフラー・エンジンに吹き付けると光沢がよみがえります!特に黒く塗装されたマフラーに使うと効果抜群!撥水効果もあるので汚れが付きにくくなります。今の季節にピッタリのアイテムです。
耐熱ワックス
黒塗装のマフラーに施工してみると新車のような輝きを取り戻しました☆彡

上記ワックス、ケミカル類の詳細はワイズギアのホームページをご確認ください。
バイクが綺麗だと、眺めているだけでどこかに行きたくなります!是非皆さん、雨ニモマケズ楽しいバイクライフを送ってください!

最後に...
2020年の前半は大都市圏を中心に、二輪車搭乗中の事故が残念ながら増えています。
特にスピードの出し過ぎによるものや、右直の事故が増加傾向にあるようです。2020年の後半は徐々に外出の機会も増え、久し振りにバイクに乗られる方もさらに増えると思います。感覚を取り戻すまでは慎重に運転してください。安全に楽しくバイクに乗りましょう♪


2020年6月26日

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