コスト削減には自動化しか道がない・・・
賃率60%ダウンを実現したロボットとは?
自動車部品メーカーN社 生産管理部門
価格競争激化により、さらなるコスト削減手段を模索していたN社。
さらに最重要顧客からの増産要求もありました。
課題
課題のポイント
- 自動化工程を増やすことでコスト削減を図りたい
- ロボットを設置するには天井のかさ上げ工事が必須だが、工事費がかかりすぎる
これ以上のコスト削減には、さらなる自動化を進めるしかない!
主要取引先からの度重なるコスト削減要求に対応するため手を尽くしてきたN社では、すでに現状の生産工程ではこれ以上のコストダウンは不可能というところまできていました。このままではますます状況が厳しくなっていくだろうと危惧した生産管理部門のF氏は、これまで手動で行っていた加工機への素材供給と加工完了品の取り出しと排出の工程を見直し、自動化によって合理化をはかる方向で具体的な検討を始めました。
また、これまでは深夜の操業では工員が一人で作業していたため、以前から万が一の人的事故に対応できないことが懸念されていました。自動化が実現して夜間完全無人化できれば、人的コストの削減だけではなく一人作業におけるリスクも解消できます。

想定外のかさ上げ工事費用がロボット導入のボトルネックに
自動化の検討にあたり、加工機メーカーに相談したところ、取り出しロボットを提案されました。しかし、垂直軸が全体上下方式のため、天井のかさ上げ工事が必要になることが判明。天井かさ上げの工事費を追加すると今回のプロジェクトの予算を大幅に上回ってしまいます。
「ロボット本体の価格も予算内で、自動化を考えたときはこれだという手応えがあったんです。しかし調べてみると設置スペースの要件が予想外に厳しく・・・」F氏は当時を振り返ります。
解決
解決のポイント
- 自動化により人件費+機械賃率@130から機械賃率@50にまで抑えられた
- 大掛かりな工事もなく、予算内でロボットを設置できた
大掛かりな工事をせずに自動化を実現
F氏は、以前から取引のあったヤマハ発動機に相談しました。
そこで担当者から垂直多関節ロボット YAシリーズを薦められたのです。天吊方式が可能で設置も容易、もちろん天井工事は不要です。その上、最初に検討した取り出しロボットでは動作が直線的で制約がありましたが、垂直多関節はフレキシブルな動作により、加工機の狭いところにもスムーズに進入できます。さらにはワークが変わった際にもポイントティーチングにて容易に対応可能になるのです。

垂直多関節ロボットとロングストロークの走行軸をコントローラ一つで制御
加工箇所とワーク置き場が離れているため、垂直多関節ではカバーできないロングストロークの走行軸が必要でした。ヤマハ発動機では走行軸もラインナップしているため、垂直多関節含めてのトータルで任せることができました。「垂直多関節ロボットと走行軸が一つのコントローラで制御できるのもよかったです。立ち上げ工数が大幅に削減できました」とF氏。
自動化に向けた今回のプロジェクトでは、加工物の着脱を自動化し工程を集約化したことにより、人件費+機械賃率@130円/分を機械賃率@50円/分に削減することができました。


さらに、N社には急な増産要求にも余裕をもって対応できる環境が整ったのです。
F氏は「これ以上のコスト削減は厳しいと思っていたところから大幅なコストダウンを達成できた上に、従業員の安全も確保できた」と語ってくれました。
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