こんにちは!三木つばきです!
いつもスノーボード活動を支えていただきありがとうございます!
1月の全6戦を終え、昨日の夜に帰国をしました。
日本は比較的暖かく、ヨーロッパほどの重装備でなくても私は過ごせていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
1月半ばに試合が開催されたブルガリアでは、インフルエンザが大流行しており、その後症状に悩まされる選手が相次ぎました。
私の同部屋の選手も風邪をひいてしまい、私も彼女からもらっていたようで、試合が終わった後から症状が出始め、少し熱も上がってしまいました。
日本に帰国する間の2日間である程度治しましたが、まだ鼻は詰まっており、鼻声は続いているので、引き続き予防や対策をしていきたいと思います。
日本でも流行っていると聞いたので、皆様もお気をつけください。。
それでは、ブルガリア戦からシモンホーへ戦までのご報告をさせていただきます!
ブルガリアでの2戦はPSL種目だったので、周りの選手の滑りを見て、自分のイメージを作りながら試合中にも「考えて、試す」を繰り返していこうと考えていましたが、それでも何もない状態でW杯に挑むのは勿体無いため、動画を見て少しでも方向性を見つけられたらと思い過ごしていました。
到着してから、オリンピックで2連勝しているエスター選手が出場することを知り、同じ女子選手から滑りを学べることに期待も膨らみましたが、試合前の段階で滑りの方向性を少し見出すことができていたこと、また私が思っていた以上に、同じコースで試合として滑るエスター選手から得られるものが多く、試合中にどんどん滑りは良くなっていき、2日間とも表彰台獲得、3位という結果を出せたと思います。
また試合1日目は、前夜に食当たりになってしまい、夜中に嘔吐を繰り返し睡眠もまともに取れない中で迎えた試合でした。
朝になって嘔吐感はないものの、内臓に大きな負担がかかってしまい、体全体に力も入らず、集中力も全く続かない状況でしたが、1つずつ丁寧に、自分がこの1本で何をするかにフォーカスすることで、本数を重ねるごとに集中力も体力も戻すことができ、またSLの滑り方も体に染み込んでいったと思います。
特に、コース終盤の緩斜面ではいい動きをすることができ、2日目のブルガリア戦でさらにブラッシュアップすることができました。
二日目もエスターと滑れたことで新たな改善点を見つけることができましたが、残り2戦のPSLはどちらも緩斜面のコースなので、今回得たことを練習で確実なものにし、最後優勝をできたらと考えています!
飛行機移動を含んだ今回のブルガリア戦では、ハードスケジュールにより体調を崩す選手が多く、ワールドカッパーでも調整が難しい期間だったと思いますが、トレーナーである冨山さんと共に、「栄養、睡眠をしっかり確保すること」「この2週間、休みすぎないこと」をテーマに動いていたおかげで、ログラ、シモンホーへと体調、体力共に戦える状態で仕上がっていました。
特にログラでは過去2年にわたり連続で表彰台に上がっているので、今シーズンの中でも絶対に優勝したい試合でもありました。
途中危ない場面もありましたが、結果的に最後勝ち切ることができ今シーズン初の優勝をすることができました!
試合が終わった直後は嬉しい気持ちでいっぱいでしたが、男子の決勝になりバックヤードに入ると、支えてくださったスタッフの皆さんがいてくださって、その方々の顔を見た瞬間涙が溢れて止まりませんでした。
今シーズン、決して不調ではありませんが後一歩で届かない試合が続いていたので、やっと勝っている姿を現地のスタッフさんや、応援いただいているみなさんにお見せすることができたと安堵の気持ちでいっぱいでした。
翌々日には1月最終戦が控えていたので、試合当日だけ喜び、翌日からは再び練習に入り、シモンホーへに移動しました。
シモンホーへのコースは、全体的に緩い斜面が続くイージーなコースです。
予選1本目、2本目共に全体ラップを出すことができ、私の体の調子も今までの試合の中で一番と言えるほど好調だったため心にも余裕があったため、
去年の11月から練習している技術を少し試してみようと思い、滑走をしてみました。
試合期間に入りまとまった練習期間をとることができていないというのもありますが、いまだに練習でもゲート内でやるには出来が不安定になるほど、反復練習が必要な状態でしたが、練習でパラレルで相手と比べながら技術練習できる環境はそうそうないため、試合で行いどのくらい通用するのか試してみたかったためです。
その後の処理が下手くそなので、追いつかれてしまっていましたが、結果1・2ターンしか成功しませんでしたが、その1・2ターンで動画で振り返ってもわかるくらい差がついており、この技術を完全に習得すれば、優勝を「するかしないか」ではなく、「何度優勝するか」という次元に生ける確信を持つことができました!!
シモンホーへ戦では、ゴール前のライン取りに失敗してしまい最後刺されてしまいましたが、この技術面に関する収穫が大きかったので、次戦PGS戦前の練習でできるだけ自分のものにし、試合で少しでも出せるよう頑張っていきたいと思います。
2週間にわたり開催されたW杯全6戦、最終的には表彰台計4回、うち1回優勝と、今までに比べて比較的安定した結果を出すことができたと思います。
皆様からサポートいただいている、板をはじめとした道具達もすごく頑張ってくれ、安心して背中を預けることができています。
本当にありがとうございます。
また、優勝争いに食い込めるまで成長できているのも、普段からご支援くださっているスポンサーの皆様のおかげです。
この感謝を忘れず、帰国中はフィジカルアップに専念し、ヨーロッパに戻り次第がっつり練習を行い、W杯残り4戦を戦い抜いていきたいと思います!
この4戦の具体的な目標ですが、現在W杯ベスト4進出率は58%になっています。残り4戦中3戦でベスト4進出、またうち1回で優勝をすると今季目標が達成されますが、PGSで優勝とベスト4進出を果たすと、その時点でPGSのW杯総合ランキング1位を獲得できます。
このランキングでは18歳の時のPSL2位が最高位なので、優勝トロフィーを持ち帰り、皆様にお見せできるよう頑張っていきたいと思います。
また、12月に行われたPSL1戦目では転倒により予選落ち20位でした。
その時、悔しくて悔しくて、「絶対シーズン終わる時には優勝できるまでになる」と思っていたので、PSLでも優勝を目指していきたいと思います。
先に試合毎の目標をお伝えさせていただくことで、試合への意気込みを感じていただけたらと思いご報告しました。
楽しみに待っていただけたらと思います!
今シーズン残り1ヶ月半、最後まで応援よろしくお願いします!
日本も夜はまだ冷えますので、どうぞお体にお気をつけてお過ごしください!
三木つばき