こんにちは!三木つばきです!
いつもスノーボード活動を支えていただきありがとうございます!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は、先日9 日にW 杯最終戦が終了し、シーズンも終了しました。最後まで応援いただきありがとうございました!
最終戦は予選2 位通過、最終5 位で終了しました。
それではご報告をさせていただきます!
試合前の練習はスロベニアのログラと、オーストリアのシェラドミングでそれぞれ3 日間ずつ過ごし、現地に入りました。
ポーランドと、最終戦が行われたドイツのウィンターベルグから中央ヨーロッパまでは、車で8-10 時間ほどかかるため、
体のことを考え2 日間の移動日をしていた中では、かなり練習できた方かと思います。
1 月の滑りを再現することを中心に練習を行い、準備は万端で試合日を迎えました。
予選は実力を発揮でき、エスター選手に続く2 位通過。
それでも、エスター選手とは2本で3 秒と唖然とするような差がついてしまい、改めて倒そうとしている相手の強さを再確認した試合でした。
決勝でもベスト4を目標にしていましたが、今回の大きな敗因は「コース選択」によるものでした。
コース下見では、私の中ではコース差は明らかに有利不利があったため、迷わずコース選択をするつもりでしたが、
全ての選手が、「ほとんど同じコースだよねと」と言いながら私が不利だと思う方を選択していました。
普通はコース下見時は、選手はコーチにアドバイスをもらいながら進めます。
昨シーズンからコーチがいない私は自分で攻めるポイントや癖、荒れ具合などを踏まえてコースの有利不利を判断しなければなりません。
それでも、1 人で判断しても周りと意見が割れたことはなく、
どちらも変わらず判断しかねた時は私よりヒートが早い選手の対決を見てから判断していました。
ここまで私の中で有利不利がはっきりしているのに全員反対側を選ぶということは初めての経験であり、滑走直前までどちらを滑るか悩んでしまいました。
自分を信じていけばよかったのかもしれませんが、
コースはクセの少ない緩斜面で、長さも30 秒程度。小さなミスが命取りになるようなコースです。
言葉にはしにくい、私が見落としている何かがあり、それが他選手のコース選びの決定打なのだとしたら、そこが理由で負けてしまうかもしれない、
PSL においてまだ技術が不安定な私は、「どちらを滑っても勝つ」という思考にはなりきれませんでした。
結果、不利だと思っていたコースを滑走し、迷いが滑りに出てしまい負けました。
ベスト4に届かず残念な気持ちは大きいですが、クリアしたと思っていた2、3 年前からの課題に関して、未だ経験したことのないシチュエーションに出会えたことはとても大きな経験ですし、今後同じ場面にあった時にも、焦らず対処することができます。
それが、世界選手権やオリンピックだった時、今回経験しておいてよかったと思えるはずです。
技術面で頼る相手がいないということは、時に不利に働いたり、遠回りをする原因になったりします。
それでも私はこの環境が、自分が成長して行くためにはすごく良い環境だと思っていますし、経験し、考え、培っていくということを人よりも濃くできているからこそ、
自分の2、3 倍のW 杯数を経験している選手相手に戦って行くことができているのだと思っています。
この1戦も無駄にしないよう、しっかりノートにまとめました。次に繋げていきたいです!
2023-24 シーズン全ての試合が終了しました!
改めて、多大なるご支援とご声援をありがとうございました!
ヨーロッパと日本では8 時間の時差があるため、日中の試合であっても日本では夜に行われる中、リアタイで応援してくださった方もいらっしゃると聞き、皆様が近くにいてくださるありがたさを感じると共に少しでも良い結果を出したいと、このシーズンも奮起していました。
9 月末から約半年間、どうしたらもっと速くなれるかとスノーボードに没頭する毎日はとても充実していて、瞬きする間に終わってしまったようです。
一瞬で過ぎてしまったように感じるのに、どこを切り取っても濃い経験が蘇ります。
普段なら長く感じる場面も短く感じて、それはきっと、今まで以上にやりたいことに精度高く打ち込めていたからだと思います。
夏に考えていた技術が、秋に全くできなかったことが少しずつできるようになっていく感覚は、本当にたまらなかったです!
こんな素晴らしい環境で、素晴らしい道具と、最高のスタッフさん方と上を目指すことができているのも、ご支援いただいている皆様のおかげです。
選手として結果を出すことはもちろん、その過程を見ていただき、少しでも多くの方にプラスの感情を感じていただくことがアスリートの役割だと思っています。
この半年間を、これから来る夏の半年間に、そしてこれからの2 年間に最大限活かし、応援いただいている皆様に恩返しできるよう、
アスリートとしての責務を果たしていきたいと思います!
シーズンは終了しましたが、本来今週末にも試合が開催予定だったため、帰国は週末になります。
来シーズンに向けた準備や仕事をこちらで行いながら、
来シーズンの世界選手権が開催される場所で行われる小さな試合に出場し、雪の感触を確かめたり、コースの下見をおこなってきます。
最後まで怪我なしで終われるよう気を引き締めていきたいと思います!
三木つばき