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房総半島・千葉県の富津岬と三浦半島・神奈川県の観音崎を結んだラインの内側が東京湾。セイリングするのもボートで遊ぶのも、目下、この東京湾がホームゲレンデとなっている。子供たちが成長して遊び相手にされなくなったものだから、最近は嫁と二人でこの東京湾に出ることが多い。
ボートで遊ぶときはもっぱら Sea-Styleを利用している。会員制のレンタルボートクラブだから、もちろん制約は色々あるけれど、釣りにデイクルージングにと、たまの休日を楽しむには十分に欲求を満たしてくれる。それに、全国にある120カ所近くのマリーナのどこでも利用できることも、このクラブの大きな魅力だろう。
これまで、一カ所のマリーナでしか利用したことがなかったのだが、10月のある一日を、はじめて、場所を変えて Sea-Styleを楽しんだ。同じ東京湾の中でのことだが、なかなか新鮮な体験である。
いつもより遅めの出発。タックルと弁当、飲み物を車に積んで、田舎の小さな街から海を目指す。マリーナに着くと、早速、 AS-21に荷物を移し替え、出航した。さわやかな秋晴れとはいかないものの、ボートを走らせるととても気持ちの良い風が顔に当たる。これは秋の海が好きな理由の一つ。ついでに言えば、同じ理由で冬の海も好きだ。もちろん限度はあるが、風のない晴れた日の、ボートを走らせたときに受ける風はとても良い。
秋の海が好きなもう一つの理由は、シーバスの活性が高いこと。この日は、舫を解いた後、マリーナから2~3分というポイントでの3投目で、シーバスがいきなりルアーに飛びついてきた。同じ東京湾でも、いつも遊んでいる東京のシーバスとは異なり、横浜のそいつは、どことなくパワーがあるように感じられる。この日は小潮だったのだけれど、潮はよく動いており、余計にシーバスの力を感じることができた。ロッドとラインを通して伝わってくるこの感覚は、子供の頃から変わらずに好きだ。
真っ昼間からいきなり来たものだから、一体今日は何本のシーバスに出会うことになるのだろうと、がめつい期待がふくらむ。「いかにも」な雰囲気のするストラクチャーの、狙った場所にルアーを泳がせると、きちんとシーバスが出てくれる。食い渋るシーバスを、あれやこれやと戦略を立てて、やっとのことで引っ張り出すことに成功したときも嬉しいが、こちらの想い描いたとおりに反応してくれるというシーバスフィッシングのシチュエーションもなかなかのもの。この日はしばらく、そのシチュエーションが続いてくれた。
マリーナの桟橋に戻って、遅い昼食に弁当を広げた。雲の隙間から日が差してとても心地よい。我らの係留するすぐそばを観覧船が通り過ぎ、アッパーデッキから子供が手を振ってくれる。足下のライブウェルにはお持ち帰り用のシーバスが一本キープされている。地元の農家からお裾分けに預かった栗を炊き込んだ、絶品の「栗ご飯」をほおばりながら、早くも夕食のメニューを、嫁とともに算段し始めた。この続きは〈船厨〉のコーナーで。
マリーナのSea-Style担当者に聞くと、釣りのためにこのクラブを利用している人は少数なのだとか。意外に思えたが、何となくボートに乗るのも楽しいだろう。それでも、釣りを覚えると季節を問わず、海に出る楽しみが増える。私の場合は、シーバス・フィッシングが好きで、レンタルボートを利用する。この東京湾で言えば、シーバス以外にもイナダやタイ、カレイやキス、タコやアナゴなど、季節によって様々なゲームフィッシュがいて、ボーターを楽しませてくれる。以前のレンタルボートクラブから、「Sea-Style」に変わって、マリーナでは様々な遊びのメニューを会員に提案してくれるというから、新たな海の遊びにチャレンジしてみてはいかがだろう。マリンシーズンはまだまだこれからだ。
田尻 鉄男●たじり てつお
外洋帆走部に所属しクルージングに明け暮れたの大学生活、1年間の業界紙記者生活を経て、88年、プロダクションに入社。以来、日本のボーティングシーン、また沿岸漁業の現場を取材してきた。1963年、東京生まれ。 |
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著者の小谷さんは、某放送局に勤務する、ボートオーナー。愛艇「遊海2(ゆかい)」とともに、毎週のように、海を遊び尽くしている。海とボートから遠ざかると体調不良となる、自称「重症ボート患者」だ。その小谷さんが、自分がこれほど好きになったボート遊びを一人でも多くの人に知ってほしい、体験してほしいと綴ったのが本書「クルマじゃなくて、ボートを買おう」。
大上段に構えた指南書でもないしハウツー本でもない。あくまでも一人の愛好家(愛好の度を超しているかもしれないが)、ボートオーナーの目線で、海やボートの素晴らしさを語る。ボートとの出会いから購入、マリーナライフ、海の仲間とのつきあい、そして釣りやクルージングのことなど、飾らない言葉でボートライフの素晴らしさがちりばめられている。
ボートに少しでも興味がある方、これから海に出てみたいという方には、海の素晴らしさを確認、共感することのできるうってつけの一冊となるかもしれない。
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「クルマじゃなくて、ボートを買おう」 著者/小谷和彦 発行/教育評論社 定価/1,600円(税別)
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マンスリーコラムからの続き一。 食事どきの話題が、次の食事のメニューについて、というのも普通、いかがなものかと思うが、食い道楽としては致し方ない。人生、常に食べ物のことで回っているのだ。マリーナの桟橋で秋の味覚に舌鼓を打ちつつ、夕食のシーバスの食べ方についてあれやこれやと語り合うのは、なかなか楽しい。足下のいけすで何も知らずに泳いでいるシーバスには申し訳ないけれど。
いろいろとアイディアは出たが、結局、今回はシーバスを使ったカレーを作ろうということになった。
フィッシュヘッドカレーは、シンガポールの名物料理として知られている。筆者は、シンガポールから国境の橋を越えたマレーシアのジョホールの、さらに北へ2時間ほど走った小さな漁村にあった中華食堂で、はじめてこれを頂戴した。猛烈に美味かったことが思い出される。一緒に食卓を囲んだ仲間と、今でもその話題で盛り上がるほどだ。
インドのケララ州からシンガポールに伝わった料理らしいが、本来不要になるべき魚の頭を使ったところを見ると、もともとは食堂の賄い料理だったのかもしれない。
通常は鯛などの頭を使うが、スズキでもなかなかイケる。胴体は刺身にでも、と思ったが、カレーのサイドメニューとしては、趣が異なるので、ぶつ切りにして頭と一緒に煮込んでしまった。記憶にあった本場のフィッシュヘッドカレーにはもちろん見た目も味も及ばないが、これはこれでめっぽう美味く、東南アジアの味がよみがえった。タイ米の甘い香りともぴったり合う。
残りは一日寝かして、翌日、再び食す。お約束通り、美味さは倍増していた。(田尻) |
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シーバスのフィッシュヘッドカレー風 |
●材料(4~5人分)
魚の頭とぶつ切り、ショウガ1かけ(スライス)、にんにく3かけ(スライス)、タマネギ3個(薄切)、オクラ1パック(へたを取る)、トマト1個(皮をむいて一口大)、赤唐辛子4本(縦に二つ切り)、塩おおさじ1,砂糖おおさじ1、カレー粉おおさじ4、ココナッツミルク400cc、レモン汁おおさじ4、スパイス(チリパウダー、ガラムマサラ、黒こしょうなど適宜
●作り方
1)魚は蒸しておく
2)鍋にサラダ油を熱し、にんにく。ショウガを入れ、香りが立ったらタマネギを加えさらに炒める
3)タマネギがしんなりしたらカレー粉を入れて炒める
4)ココナッツミルクを半量入れて沸騰させ、レモン汁、オクラ、トマト、赤唐辛子を加える
5)残りのココナッツミルクを加え、塩、砂糖を入れる。さらに好みでスパイス類を加え、味を調える
6)最後に蒸し終わった魚を加え、10分ほど煮込む
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通勤電車の吊革につかまって居眠りをしているサラリーマンの姿はそれほど珍しくもないが、まさか歩きながら眠る人はいないだろう。ところがさすが広い海の中だけに、バショウカキジキやカツオ、マグロなどは泳ぎながら、しかも時間を決めずに眠るというのだから面白い。
昼間眠るサカナにはヒラメ、カレイ、ウナギ、ハモなどがいる。人間同様に夜眠るサカナには、メバル、ベラ、フグなどがいる。ベラなどは、日の入り前には眠り、日の出前に起きるというから、われわれも見習いたいというものである。
またサカナの寝床もいろいろだ。海草の間で眠るのはウミタナゴ、ナンヨウハギ、岩の間で眠るのはイシダイ。海草はふんわりして心地よさそうだが、岩にはさまれて眠ることを想像すると、翌日はさぞ体の節々が痛いだろうと思ってしまう。
イソギンチャクの触手をベッドにして、外敵から護られて熟睡するのはご存知クマノミ。珊瑚の林で眠る熱帯魚などのように、一夜でふんわりと浮かんで眠ったら熱帯夜もなんのその、ストレスも解消というものである。
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ネットTV「Captain’s World TV 」今回の舞台は沖縄の美しい海!
マリンレジャーやマリン文化をテーマに最新の映像でレポートしています。
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「マリーナ百景」更新
四国、香川県の屋島マリーナ、志度マリーナを訪ねました。
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漁船や沿岸漁業の情報「大漁ネット」更新
設計室だよりから、今回はイケススカッパーについて。
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【編集航記】
6月に、某ボート雑誌の編集長を中心とする急造フットサルチームからお声がかかり、昔取った杵柄とばかり年甲斐もなく参加して汗を流したのですが、編集長ときたら初日に靱帯を怪我して、そのまま活動休止に。どうやら怪我の方も経過がよろしいらしく、先日ようやく2回目のお声がかかりました。今から楽しみです。●さて、歳月の流れというのは人には止められるわけもなく、体力の衰えは、人なら誰でも思い知らされる日が来るものです。海はどうでしょう。長年にわたってダメージを受け続け、衰えたり、怪我をしたりしていませんか。釣った魚のダイオキシン蓄積量を気にせねばならぬこのごろ。どうにかならないものでしょうか。(編集部・ま) |
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