ソルティライフ
イラスト・Tadami
いつでも潮気のある生活を過ごしたい。
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MONTHLY COLUMN ● 水に濡れることは楽しいんだ
キャビンの棚 ● ユニークな海洋生物の知られざる魅力「ジュゴン 海の暮らし、人とのかかわり」
船厨 ● 旬の鰹を美味しく手軽に「鰹丼」
海の博物誌 ● みどりの焼き海苔
Salty One Day Boating ● 極上の夏の海。
海の道具 ● 細心にして大らかに「トローリングロッド」
YAMAHA NEWS ● オープンタイプモデル スポーツクルーザー「SR330」リリース情報/「マリン塾」操船、離着岸、ボートフィッシングなど/シースタイル クラブ艇の使い方動画
8月の壁紙 ● 『Salty Life』読者限定壁紙カレンダー

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MONTHLY COLUMN
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 日本のプロ第1号である伝説のサーファー、ドジ井坂さんはスキー人口の衰退に関してかねてから「子どものリフト代金をタダにしなければダメなんだ。わかってないんだよね」と言っていた。家族でスキーに出かければけっこうな持ち出しになる。足が遠のく。それで、スキーをたしなまないまま大人になった子どもは、自分に子どもができても当然、スキーには連れていかない。それで、スキーをたしなまないまま…(以下繰り返し)。
 スキーに限らず、どんなジャンルにも言えることだろう。そんな声が聞こえたのかどうか、リクルートが数年前から「雪マジ!19」といって、19歳なら全国の多くのスキー場でリフトをタダにする取り組みを始めた。ほかにゴルフやJリーグ観戦なども対象に広げ、この「はじめて体験するきっかけ」づくりが好評で、今年3月時点で100万人以上の若者が登録しているんだとか。で、わがマリンレジャーでも5月からサーフィンやクルージングなどが無料体験できる「海マジ!」が始まっている。
 いわば「試供品」である。と、マーケティング用語を使ってしまえば身もふたもないが、それぞれの大人の事情を越えて、とにかく、若いうちに大勢の人に海の楽しさを知ってもらいたいと願うのは、先に海で遊んできた人間の「人情」であるのは間違いない。
 私が所属するマリンジャーナリスト会議(MJC)でも、「マリン賞」の顕彰や「マリン重大ニュース」選定などの活動とともに、約20年前から「海と遊ぼう720」キャンペーンを続けてきた(かつて海の日は7月20日)。全国のヨット・ボートのオーナーに協力艇として陸(おか)の人々を海に連れ出してもらいたいと呼びかけるキャンペーンだ。今年は「静岡県立三ケ日青年の家」が協力艇に手を挙げたので、7月16日の海の日の当日、720キャンペーンとコラボした「浜名湖の日」イベントをのぞきに行った。
 浜名湖北岸に洗われる三ケ日青年の家の第一印象はまずもって「うらやましい」であった。もともとは高度成長期に勤労青年に対するレク提供が使命であったそうだが、今や浜名湖岸に防波堤と桟橋、スロープを備え、艇庫にはカッターボートやディンギー、ダブルハルカヌー、SUP、セーリングボードなど数十杯が用意されているのだ。
 イベントを企画した城田守所長も長年マリン振興に取り組んできて、4年前からここの所長になった人だ。
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 「ここではボート・ヨットだけでなく、磯観察もできます。また、大学カッターや海洋少年団、ホビーキャットなどの全国大会も開催されています。でも、それらがバラバラだったので、一回、すべて集めてやってみよう、と。まさに『体験の風をおこそう』です」と趣旨を話す。
 県下の小中学校にパンフレットを配り、受け入れのボランティアも地元の三ケ日中学校の生徒たちが、総合学習の一環として参加している。会場で来場者にライフジャケットを着せる係をしていた2年生の3人組が、いくつかある総合学習のコースの中から「マリン活動」を選んだのは、1年生のときの宿泊学習でここに来たことがきっかけだったそうだ。
 「(浜名湖のそばに住んでいるけれど)いつもは湖に入ったりしないんです」(金子菜々未さん)
 「ふだんやったことがないマリン体験ができるから」(永田千奈さん)
 「マリンって、やったらおもしろそうだけど、時間もないしあんまりお金もないし…。乗る機会が少ないのはもったいないと思う」(大野莉茄さん)
 来場者にも話を聞いた。城田所長もデザインに参画した、ここだけにしかないダブルハルカヌーに乗ってみた6年生ののぞみさんと3年生のひかるくんのきょうだいは、「水に濡れるのが楽しかった」「口に入った水がしょっぱかった」と話してくれた。そういえば、ドジさんの口癖も「子どもを濡らせ」だったなあ。
 ディンギー体験をした浜松市の母子は「海から自分の住む山を見る機会ってないんですよね」と感慨深げに語ってくれた。
 本メールマガジンの愛読者のみなさんもぜひ、この夏は、子どもたちを海に連れ出して、濡らせて、海から陸を見せてやってくれませんか。「情けは人のためならず」です(笑)。


写真上/中:子どもたちを水に濡らせ!多くの人々が集った三ヶ日青年の家の720キャンペーン。子どもたちは「機会」を求めている/写真下:総合学習のコースの中から「マリン活動」を選んだ中学生たち。ライフジャケットの着用を指導した

菅 仁良●かん きみなが
1962年、愛媛県今治市生まれ。大学時代からディンギーを始める。夕刊フジ記者を経て、現在フリージャーナリスト。マリンジャーナリスト会議副座長。



キャビンの棚
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「ジュゴン 海の暮らし、人とのかかわり」
著者:池田和子
発行:平凡社新書
価格:¥840(税別)
 人魚のモデルになったジュゴン。浅い海に棲む唯一の草食性哺乳類だ。ジュゴンは腹側からみると口元がまるでアッカンベーをしているように見える。食べる時に使う咀嚼(そしゃく)板がそのように見えるもの。その咀嚼板を巧みに使い海底を掘り返しながら海草をむしゃむしゃ食べて生きる姿は、人魚というよりも海中の牛だ。ジュゴンが海底に体全体を沈めて海草の根っこから丸ごと食べた後にはナメクジが這ったような食べ跡の道ができる。その道はフィーディングトレンチと呼ばれる。
 そんなジュゴンを沖縄ではかつてヨナタマと呼んでいた。ヨナは海で、タマは神を意味する。ジュゴンは沖縄本島、中部の古宇利島(沖縄県)に伝わる「琉球神話」に登場する。聖書のアダムとイブのようなストーリーで、ジュゴンが笑ったことをきっかけにして男女が性に目覚める。その男女の子孫は現在の沖縄の人々という話だ。
 琉球王朝の頃は神聖なジュゴンを不老不死の霊薬として国王の食膳に並べていた。国王にジュゴンの肉を献上することを命じられた島もあったようだ。当時の島民にとっては大変な重労働になったが、干潮時に水面から浮かび上がったフィーディングトレンチを手掛かりにジュゴンを探した。それ以降、大正の時代まで捕獲の歴史は続く。
 今となっては絶滅の危機にあるジュゴン。かつては沖縄諸島、八重山諸島、奄美群島にまで広く生息していたそうだが、現在は沖縄島周辺に限定されるようになった。この本の筆者である池田さんは「ジュゴンを多くの人に知ってもらいたい、そう願って書いた」と記している。この本を読み、海底に腹をつけむしゃむしゃと海草を食べる元気なジュゴンを見たいと思った。



船厨
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 「初鰹」に「戻り鰹」。春と秋はいずれも鰹の旬とされる。なにがなんでも新しいものが好きな江戸っ子は、春になるとフィリピン沖から泳いでやってくる(それを知っていたかどうかは別として)、どちらかといえばさっぱりした味の初鰹を好んだようだが、年月を経て、いまや味の評価はどちらかという戻り鰹に軍配が上がる。金華山沖で豊富な餌にありついてたらふく捕食したあと、再び南方へと戻り往く鰹は、まるまると太り、脂も乗っている。特に秋になって房総沖で獲れる戻り鰹は、目利きたちの間では最高級品として注目される。
 季節だけでなく、鰹の調理法も変遷しつつある。鰹の食べ方と言えば、土佐発祥の「たたき」がその代表格かもしれないが、いまでは刺身もポピュラーだ。もともと鰹は傷みやすい魚である。とはいえ、全体に火を通すとパサパサした食感でどうも美味くない。そこで編み出されたのが、皮のみを焼く「たたき」である、というのは諸説あるたたきの由来の一つ。ニンニクやショウガなどの薬味ををふんだんに使うのは生臭さを消すという効果もあった(もちろん美味いことも確か)のかもしれないが、いまでは流通事情も変わり、新鮮な刺身が簡単に手に入る。脂の乗った「とろ鰹」はマグロ以上に美味いという通もいる。
 そんな新鮮な鰹を軽くタレに漬け、さっと創り上げたのが「鰹丼」。それにしてもこのコーナーは丼物が多いが言い訳がある。さっと作れて腹一杯、洗い物も最小限ですむ。へぼ船乗りなりの知恵の産物なのだ。

「鰹丼」の作り方(1人前)
■材料
カツオの刺身8〜10切れ、醤油大さじ1と1/2、本みりん大さじ1と1/2、大葉5〜6枚、ミョウガ 1コ、ご飯適宜、白ごま適宜、生姜すりおろし適宜
■作り方
1)醤油と本みりんを混ぜ合わせ、カツオの刺身を15分ほど漬ける
2)大葉とミョウガは千切りにする
3)丼にご飯を盛り、刻んだ大葉をのせ、漬け込んだカツオとミョウガを混ぜ合わせる
4)好みで白ごま生姜のすりおろしを添える



海の博物誌
 海苔にも表裏がある。海苔を乾燥させて「板海苔」を作るときに、天日に当たっていた方はつるつるとした艶が生まれ、そちらが表となる。その板海苔を焼けば「焼き海苔」になるが、板海苔と焼き海苔を比べると色の違いに気がつく。黒海苔とも呼ばれる板海苔は、黒紫色なのに対し、熱を入れてすぐの焼き海苔は緑色だ。
 板海苔を焼くことで緑色に変化するのは、海苔が属する紅藻類に含まれる色素「フィコエリスリン」が熱変化を起こしたことによるもの。エビやカニに熱を入れると赤くなるが、それと同じ原理で海苔を焼けば緑色になるのである。
 なお、板海苔を焼くときは、艶のある表が内側になるように真ん中で折り、外側の両面を焼くようにする。そうすることで、きれいな緑色の、香ばしい焼き海苔ができあがる。



Salty One Day Boating
迷走した台風12号は高潮の影響もあって関東地方のいくつかのマリーナに被害をもたらした。それでも、その台風が過ぎ去った翌日の相模湾には極上の「夏の海」があった。波のない、風のない、穏やかな、遠くに入道雲の沸き立つ、暑い海。

この日も魚に見放され

 朝の8時30分。葉山港からYFR-24の舫いを解いた。例のごとく、ロッドを積み込んで、シイラを狙おうと思っていた。最近釣果が全くなかったので、この日こそは面目躍如といきたかったし、シイラを釣ったことのないゲストも同乗していて、なんとしてでもあの強烈な引きを体験して欲しかったのだが、またまた釣りという面では厳しい一日となってしまった。
 最初に目指したのは、葉山の南西方に浮いている人工漁礁。すでに先約が居たので遠目から眺めていたのだが、かなり小さいシイラが釣れているのが見て取れた。何となく割り込むのに気が引けて、その漁礁は後回しにすることにして、さらに沖へとボートを走らせ、潮目や浮遊物、鳥山などポイントを探すことにした。ところがこれといった反応がない。
 広い海、静かな海をのんびり走り回りながら、近く、そして沖の海に起こるちょっとした変化を目で追うのは、それはそれで楽しいものである。
 最初に目指した浮き魚礁に戻り、ルアーキャストしたら、女性が「あれ、海になんかいる!」と声を上げた。船縁から海をのぞき込んでみると、ルアーの周りを舞うようにして泳ぐ美しいシイラの魚影を見ることができた。もう擦れまくっている様子で、彼らが口を使うことはなく、またサイズはサバかと思うほど小さかったけれど、今日はこれぐらいで勘弁してやろう、ということで、というか、その後は、けっこうガタイのいいハンマーヘッドが泳ぐシーンに出会っただけで、魚類との遭遇は起こることがなかったのである。

熱中症には気をつけろ

 その分、船上はどうでもいい、かつ楽しい話題で盛り上がったりした。海をのんびりと走ってる最中、乗船していた仲間のひとりの携帯に着信があった。仕事でちょっとしたトラブルがあったらしく、彼は揺れるデッキの上で、照りつける真夏の太陽の下で汗だくになりながらPCで作業を始める。仕事をするのは構わないが、こちらとしては熱中症になりはいないかと気が気でない。
 この日のメンバーには熱中症経験者がひとりいた。部活で水を飲ませてもらえなかった時代に生きた世代で、過信がいかに危険であるか、日頃の睡眠や食事がいかに大切であるかなど熱弁を振るう。そしてスポーツドリンクや塩飴をやたらと勧める。女性ゲストは独自のレシピで作った特製ドリンクを振る舞ってくれる。熱中症対策になるかどうかは怪しかったが、これがめっぽう美味い。聞けば凍らせた桃、キウイ、レモンを切り、水に加えクラッシュアイスを入れ、さらに「ティムールペッパー」という希少な胡椒を加えたものであった。
 海の上にまで来て仕事に追い込まれた不届き者のおかげで、なにやら貴重な情報交換ができて、これはこれで、充実していたような気がする。
 クーラーボックスのなかの溶けた氷水を使って顔を洗ったり、氷を頭にこすりつけたり、それぞれがはしゃぎながら子どものように涼をとる。不毛の釣行の後、マリーナにもどるとみんなで船を洗った。そのときがいちばん気持ちよかったりして。これも夏の楽しみ方のひとつだ。

取材協力
葉山港(シースタイル・ホームマリーナ)
神奈川県三浦郡葉山町堀内50番地
TEL: 046-875-1504
ホームページ:https://www.riviera.co.jp/marina/hayama/

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葉山港を出港。もうこの時点で汗だくでした
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最初に目指した「浮き相模」。葉山港から出港した別のグループはしっかり魚をゲットしていました
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本日はシースタイルの仲間である中田さんが同行。話題豊富で楽しいひとときとなりました
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雲がいい感じです。夏です
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鳥もお休み。何も起こりませんでした
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城ヶ島の沖までやってきましたが、ここの魚も擦れてます
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帰港後、船を洗いました。夏のこの時間はなかなか楽しい
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葉山近くの食堂で反省会。写真の定食はシラス丼、葉山ポークの餃子、アジフライという独特の組み合わせですがお得感は満点



海の道具 マリンギア四方山話
 釣竿、と一言で言ってもその形状は千差万別で、小さくは川でタナゴを釣る極細な和竿から、200kg級の本マグロとファイトするような極太な物まで、対象魚によって大きく異なる。
 ボートでの釣りとなると、どうもイメージだけはカジキやシイラなど大暴れする巨大魚相手に悪戦苦闘するシーンを想像される向きが多いようだ。別にでかいから高価だと言うわけではないけれど、それなりの価格のトローリングロット、普通の竿と何が違うのだろうか。
 長さはさして必要としない。太さの割には短く、硬いのだが、粘るようにしなる。このしなりがポイントで、柔らかすぎると魚の引きに負けてしまうし、硬すぎても巻き上げるためのポンピングがうまくいかない。
 竿を引き寄せ、ググッとしならせておいて、戻す際の糸の緩みを巻き取ることで、魚を寄せるのだからしなり加減が難しい。付いている糸のガイドがでかくごついのもカジキに負けないためだ。
 そして、あまり他の竿にはないのが、竿尻についている十字の切れ込み。この切れ込みが実はトローリングロットたる所以といってもいい。
 この切れ込みを、ロッドホルダーやファイティングチェアのカップの底についている金具に差し込むことで、ロッドが回転したりすっぽ抜けるのを防ぐのである。
 大物を釣り上げるには大柄な道具の細かいところにまで細心の仕掛けを施してこそ、釣果率が上がると言うものだ。とはいえ、敵はその辺りにごろごろしているわけではない。
 大枚はたき、大仕掛けを駆使して日がな一日大海原を彷徨っても、なんだい、海草しか引っ掛からないや、なんて嘆かない、嘆かない。
 大らかな気持ちで海を満喫できた事に感謝しようじゃないか。



ヤマハニュース
オープンタイプモデル スポーツクルーザー「SR330」リリース情報
https://global.yamaha-motor.com/jp/news/2018/0713/sr330.html

「マリン塾」操船、離着岸、ボートフィッシングなど
ボートで遊ぶための技術を基礎からしっかり学べるレッスンのご案内
https://www.yamaha-motor.co.jp/marine/life/stepup/marinejyuku/

シースタイル クラブ艇の使い方動画
ヤマハマリンクラブ シースタイルで使えるクラブ艇やボート設備の使い方を動画でご案内
https://sea-style-m.yamaha-motor.co.jp/Lineup/Info/howto/



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【編集航記】
異例の進路をたどった台風12号。二つの高気圧の間に発生した、左方向に回転する寒冷渦によって西方に押し戻された、というのがそのメカニズムのようです。この台風によって、また7月上旬に西日本で発生した大雨によって、甚大な被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
(編集部・ま)

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