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レースレポート

2023年全日本カート選手権FS-125CIK部門 第5戦・第6戦のレースレポート

2023年 全日本カート選手権 FS-125CIK部門 第5戦・第6戦

■開催日:8月19〜20日 ■開催場所:本庄サーキット(埼玉県) ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:15台

伊藤聖七、第6戦で2位獲得!
鈴木恵武がランクトップで最終戦へ!

 全日本カート選手権FS-125CIK部門 第5戦・第6戦が、8月19〜20日に埼玉県・本庄サーキット開催された。
 前回のSUGO大会から約2ヶ月のインターバルを空けて開催された今大会。すでに立秋を過ぎ、暦の上では秋と言っても、日本でも有数の猛暑地帯と言われる関東内陸部の本庄は、連日の好天で猛暑日続き。大会決勝日も、朝早くから気温30℃を終える暑さに見舞われた。
 今大会にはFormula Blueメンバーからランキングトップ鈴木恵武をはじめ、JAFシリーズランキングトップで前戦の本庄大会で優勝した伊藤聖七、そして昨年は本庄のFP-3で優勝している春日龍之介が出場した。さらにヤマハサポートドライバーとして高田陽大も参加した。

 タイムトライアル、スリップストリームの効く本庄では集団の中でのアタックが多くなるが、その中で鈴木が3位を獲得。春日が9位、単独でのアタックが多かった伊藤は13位、高田は12位に終わる。
 第5戦の予選ヒートでは、鈴木が序盤を5番手で周回。その鈴木に迫ったのが、周回ごとに順位を上げてきた伊藤。一方、春日と高田は下位集団に飲み込まれ、なかなか集団から抜け出すことができない。。
 このヒートは鈴木が2位でフィニッシュ。伊藤も4位で続き、高田7位、春日が11位となった。続くスーパーヒートでは伊藤が一時はトップに立つ走りを見せるものの、最後は4位。鈴木は8位まで下げ、高田が5位に浮上。春日も9位まで挽回した。

 20周の第5戦決勝ヒート。まず伊藤がスタートで2番手に上がる。その後方に鈴木が続くものの、トップのペースが速く次第に遅れていく。それでも4番手争いを引っ張る二人に、高田、春日も集団へ加わり、4番手争いが6台ほどで構成されていく。
 最後は鈴木が5位、伊藤6位、春日7位でチェッカー。最後にアクシデントに遭った高田は11位フィニッシュとなった。

 午後は第6戦の予選ヒートから行われる。鈴木が序盤から3番手で周回。今回も追い上げのレースとなる伊藤も徐々に順位を挽回してくる。高田、春日はなかなか順位を上げられず周回が過ぎていく。このヒートでは鈴木が3位、伊藤4位、高田8位、春日9位となった。
 続くスーパーヒートでは、伊藤がスタートで2番手に上がると、序盤はその順位をキープしていく。鈴木は5番手、高田7番手、春日は10番手を走行。終盤、順位を落としたものの伊藤は3位でチェッカー。鈴木5位、高田7位、春日9位となった。

 第6戦決勝。トップ2が逃げる展開となるが、そのすぐ後方では集団による3番手争いが勃発。鈴木、伊藤、高田らがこの集団の中でレースを進めていく。
 最終ラップまで激しいバトルが続いたこのグループで先着したのは伊藤。伊藤はトップチェッカーの選手にペナルティがあったことから繰り上がりで2位表彰台を獲得。鈴木4位、高田6位、春日10位となった。
 この結果、鈴木がランキングトップを維持したまま最終戦へ進むこととなった。Formula Blueのメンバーの中では、鈴木だけがタイトルの可能性を残したこととなる。

第5戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 13 佐藤 佑月樹 RT WORLD 1位(39.686) 1位
5位 15 鈴木 恵武 Formula Blue MASUDA SPEED 3位(39.750) 5位
6位 50 伊藤 聖七 Formula Blue Ash 13位(39.980) 3位
7位 28 春日 龍之介 Formula Blue SPS川口 9位(39.916) 9位
11位 36 高田 陽大 Super Racing Junkie! 12位(39.969) 6位

第6戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 13 佐藤 佑月樹 RT WORLD 1位(39.686) 1位
2位 50 伊藤 聖七 Formula Blue Ash 13位(39.980) 3位
4位 15 鈴木 恵武 Formula Blue MASUDA SPEED 3位(39.750) 4位
6位 36 高田 陽大 Super Racing Junkie! 12位(39.969) 8位
10位 28 春日 龍之介 Formula Blue SPS川口 9位(39.916) 9位

Formula Blue MASUDA SPEED

#15 鈴木 恵武(埼玉県14 歳)

 全体的なペースとしては、前回のSUGOより余裕がなく、レース展開も予想はしていたのですが、決勝の最後に欲張らずに3位キープという選択肢もあったのかな、と思うので、そういった判断が足りないのかなと思いました。鈴鹿はちゃんと練習すれば、いい調子で走れると思っているので、しっかり練習して万全の状態で臨みたいです。最後はしっかりチャンピオン獲れるように決めます。

チーム代表 増田 二三四(増田スピード)

 練習不足が少しあったのでこういった結果になりましたが、悪いなりには走ってくれました。ヒート間のインターバルが少ないので、こちらで十分な対応ができなかったのも影響していると思います。今後はもっと活躍できるようにスタッフ一同頑張ります。

Formula Blue SPS川口

#28 春日 龍之介(東京都 14歳)

 前日練習までの調子が今シーズンで一番良く、今日のレースもイケるかなと自分に期待していたのですが、いざレースが始まると、コーナーの立ち上がりが遅く、走り方で補おうと思ったのですがポジションを失ってばかりで巻き返せなかった感じでした。次戦鈴鹿のコース自体は好きですが、ストレートも長くこの本庄に似ているところもあるので、それまでにバトルとか練習して、スピードも取り戻せるようにして臨みたいと思います。

チーム代表 中島 高広(SPS川口)

 地元と言ってもいいコースで、速さより上手さ、強さが大事なコースでそれを全然発揮できませんでした。スランプを脱出して速さは戻ってきたので、鈴鹿へ向けては逆に楽しみかなと思っています。

Formula Blue Ash

#50 伊藤 聖七(岐阜県13歳)

 今回は優勝したかったのですが、第5戦はセットが合わなくて下がってしまい、そこはもう少し対処できたのではと思います。第6戦は最初から順位を上げていきたいところで停滞してしまい、途中抜かれて焦ってもしまいましたが、相手のミスを突いてトップ3に入れたので良かったです。

チーム代表 築山 敬(かあと小僧)

 本庄はJAFシリーズも出ていたので、データもあり有利かと思っていたのですが、CIKシリーズの選手たちは練習量も多く、実力もあるのでそうやすやすとは勝たせてもらえませんでした。でも、最後は合わせることができました。鈴鹿はホームコースなので優勝を狙いたいです。

YAMAHAサポート Super Racing Junkie!

#36 高田 陽大(福島県15歳)

 前日までの練習は周囲とほぼ同じくらいのタイムで、レースになったときどうなるかなという感じだったのですが、第5戦では気持ちが空回りしたところがありました。午後は落ち着いて走れたので良かったです。鈴鹿はOKで走ったこともあるので、その経験も生かして周囲との差をつけて勝ちたいと思います。

チーム代表 田中 亮 (Super Racing Junkie!)

 少しスピードが足りなかったのかなと思います。公式練習は良かったのですが、TTで単独で出ていって思うようにタイムが出なかったのが失敗の始まりでした。それでも予選ヒートで順位を上げて決勝のグリッドを確保するというレースにしたかったのですが、それができなかったのは今後の課題だと思います。第6戦は序盤に引っかかってしまい、それを早く処理できれば前の集団にいけたのではと思うので、それは悔しいところです。
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