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レースレポート

2024年 全日本カート選手権OK部門 第1戦・第2戦

2024年 全日本カート選手権OK部門 第1戦・第2戦

■開催日:4月20~21日 ■開催場所:モビリティリゾートもてぎ北ショートコース(栃木県) ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:31台

全日本最高峰クラスへルーキー4名で参戦
春日龍之介&武藤雅奈が5位入賞!

 全日本カート選手権最高峰のOK部門開幕戦が、4月20〜21日にモビリティリゾートもてぎ北ショートコースで開催された。今季のOK部門はGPR KARTING SEIRESとジョイントし、自動車用品大手販売チェーンのAUTOBACSをタイトルスポンサーとして開催された。
 今回の開幕戦には31台がエントリー。Formula BlueからはYAMAHA MOTOR Formula Blueとして伊藤聖七、春日龍之介、新加入の佐藤佑月樹、武藤雅奈の4人が参戦することとなった。いずれも、OK部門への参加は今季が初となり、最高峰の舞台での活躍が期待される。

 第1戦決勝へ向けたタイムトライアルはまず2組に分かれてのアタック。その各組上位4名計8名がスーパーポールへ進み、そこで決勝グリッド上位8名の順位が決まる。そのためまずはスーパーポール圏内の各組上位4名に残ることが目標となる。A組で出走したのは武藤雅奈と佐藤佑月樹。ともにタイムを伸ばせず、武藤が9位、佐藤は12位となる。B組では春日龍之介と伊藤聖七が出走し、春日がトップタイムでスーパーポールへ進出。伊藤は8位となった。
 スーパーポールは1台が2周を走行してのタイムトライアル。春日にとっては初体験の形式となるが7番手タイムをマークし、第1戦決勝が7番グリッドからのスタートとなった。

 第1戦決勝。まずはポジションキープとなった春日は、序盤に6番手まで上がるとその順位をキープして周回を重ねていく。一方、武藤は3周目にコースアウトしリタイア。午後に巻き返しを図ることとなる。
 終盤に入っても、4番手争いのグループでレースを進めた春日は、最後は5位でフィニッシュ。OKデビューレースで好結果を残した。佐藤、伊藤も最後までしっかりと走りきり、佐藤は12位、伊藤は13位とそれぞれが大きく順位を挽回し決勝を終えた。

 続く第2戦。スターティンググリッドは第1戦決勝のファステストラップ順となり、春日5番手、佐藤9番手、伊藤21番手、リタイアだった武藤は29番手からの追い上げとなる。
 序盤、春日は7番手につけレースを進めていく。その春日に迫ってきたのが、第1戦は序盤のリタイアでタイヤを残していた武藤。その有利さを存分に活かして、次々と順位を上げていく。春日も、タイヤが厳しくなる中でも粘りを見せる。
 武藤は6番手まで追い上げてチェッカーとなり、その後上位陣にペナルティがあったことから最終結果は24台抜きの5位になるとともにファステストラップも記録した。春日は9位、佐藤16位、伊藤は19位となった。

第1戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル
1位 43 皆木 駿輔 DragoCORSE 1位(37.724)
2位 44 酒井龍太郎 ミツサダPWG RACING 4位(37.917)
3位 29 三村壮太郎 AP SPEED with SOVLA 3位(37.871)
5位 15 春日龍之介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 7位(38.523)
12位 13 佐藤佑月樹 YAMAHA MOTOR Formula Blue 20位(37.960)
13位 12 伊藤聖七 YAMAHA MOTOR Formula Blue 19位(37.959)
DNF 14 武藤雅奈 YAMAHA MOTOR Formula Blue 13位(37.858)

第2戦リザルト

Pos. No. Driver Team
1位 43 皆木駿輔 DragoCORSE
2位 28 五十嵐文太郎 DragoCORSE
3位 5 吉田 馨 K.SPEED WIN
5位 14 武藤雅奈 YAMAHA MOTOR Formula Blue
9位 15 春日龍之介 YAMAHA MOTOR Formula Blue
16位 13 佐藤佑月樹 YAMAHA MOTOR Formula Blue
19位 12 伊藤聖七 YAMAHA MOTOR Formula Blue

YAMAHA MOTOR Formula Blue

#15 春日 龍之介(東京都15 歳)

 昨年までは経験していないデータロガーなどを見ることによって技術的にも色々教えていただきました。新しいチームや環境でメンタル面でも成長できているのかなと思います。久しぶりに上位を走ったということもあって舞い上がってしまい、もっと早く仕掛けていればさらに上に行けたかなとは感じています。常に上位争いのレースをして改善していきたいと思います。

#12 伊藤 聖七(岐阜県14 歳)

 前日までの練習走行で走りやセットが決まっていない状態でレースに挑むことになりました。そのためレースも自信を持って走ることが出来ず良いところがありませんでした。OKマシンの走らせ方やタイヤの残し方が課題です。次戦はもっと練習でしっかり決まった状態にしてレースに挑みたいと思います。

#13 佐藤 佑月樹(栃木県14 歳)

 厳しい週末でリズムに乗れないまま終えてしまった感じです。次戦に向けての課題はタイヤを減らさない走りをする。レース中に落ち着く。エンジニアやメカニックの方とのコミュニケーションをしっかりとって、ドライビング、マシンの理解を重ねて速さにつなげたいと思います。

#14 武藤 雅奈(静岡県15 歳)

 悔しい部分が多いです。第1戦ではタイムトライアル、決勝ともに位置取りをミスして決勝ではリタイアとなってしまいました。やはりまずは完走しないと意味がないと思います。第2戦は他の選手よりタイヤが残っていたとはいえ5位フィニッシュができたのは、とても大きな自信になり良かったと思います。次戦はこの経験を活かして良い結果が残せるように頑張ります。

高木虎之介

 開幕で若いルーキー4人が色々と大変なところ、雰囲気に飲まれるところもありますが、それでも第1戦で春日が5位、第2戦では武藤が、29番から5位まで25台抜きしてくれました。トップ6に入るのも大変かなと考えていたのでその部分は満足しています。ベテランや経験のあるドライバーが多いなかで、ルーキーとしてはよくやってくれたと思います。4人全員がいいところを走れればいいのですが、タイムトライアルやタイヤマネージメントでいかに上位に食い込むかもあるので、その中で良いところを見せてくれました。次回の瑞浪もテストからチーム力を上げて、ドライバーはまだ走り以外にわからないことも多いので、その面もしっかり成長させていきたいと思います。

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