特長紹介:YZ250FX

01軽量かつ合成を確保したフレームと専用エンジンハンガー
高剛性な断面形状を備えるタンクレールに対して、強度を発揮しつつ軽量化を狙ったヘッドパイプ、ピボット部の構造を持つバイラテラルビーム・フレームを採用。ダウンチューブを含めた各部の剛性チューニングも施し、フレーム環形状全体で剛性を発揮するフレームを装備。ハンドリングに大きく影響するエンジンハンガーの形状、構造ともに専用設計されており、モトクロッサーYZ250Fの1ピース切削から板金2ピースを採用することでウッズでの軽快感と高速走行時の安定性を両立し、クロスカントリーの各シーンにおける高い走破性を支える。
02フリクションロスを低減するワイドなカムチェーン
フリクションロスを低減する10.20㎜幅のカムチェーンを備えることにより、噛み合い時の面圧を抑制。吸・排気側およびクランク側のスプロケットとダンパー、テンショナーのセッティングもカムチェーンに合わせた設計を採用している
03軽量エアクリーナーボックス
モトクロッサーYZ450Fで定評のある新気導入経路を用いつつ、後方ダクトには樹脂製軽量エアクリーナーボックスを採用。通気抵抗低減を狙い、エレメントをラウンド形状とし、十分な吸気量を確保。十分な吸気管長を維持するためジョイントは専用設計。高いエンジン性能とリニアなスロットルレスポンスを実現しつつ、低中速域の扱いやすさと高回転域の伸びと力強さを両立している。さらに、クイックファスナーを採用しエレメント着脱などのメンテナンス性を高めている。
04エアフローマネージメント設計
シリンダー前方吸気のレイアウトによって、吸気経路をサイドカバーとタンクの隙間およびメインシート下に設けるエアフローマネージメント設計を採用。最適な吸気経路により、リニアなスロットルレスポンスを実現し、快適なドライバビリティを備えている。
05フラットシート&コンパクトなシュラウド
ライダーの動きやすさで定評あるモトクロッサーYZ250Fのライディングポジションをもとに、エアクリーナーカバーからスムーズにつながるフラットなシートラインをデザイン。エアフローマネージメント設計の恩恵であるシュラウド幅のコンパクトさ、ボディ外装のシームレス処理などにより、ライダーとマシンを高次元で一体化する。

06動きやすくズレにくい新シート表皮
シボの形状と深さを変更し、デザインをハニカム調に仕上げた新作シート表皮を採用。突起部分の断面形状に前後の方向性を持たせることで、前方向への動きやを妨げず後ろ方向へのズレにくさを両立。コーナー進入時はアクションの自由度を損なうことなく、加速時や登坂時は後方へ滑らずに高いホールド性を発揮する。シート表皮のカラーは車体の樹脂パネルに近い色調のブルーに変更。車体デザインの一体感とシームレス感を強調している。
- ※
- 画像はイメージです。
07軽量リアホイールと6本組スポーク
リアホイールは軽量リアハブを採用しつつ、リアアクスルは25㎜径の大径サイズを装備。軽量かつ十分な剛性を両立している。スポーク組は6本組(3クロス)となっており、スポークのたわみを効果的に生かし、高い衝撃吸収性とトラクション性能を発揮。スポーク角に合わせて最適なリムの設計とし、軽量リアハブ&6本組スポークと相まって、優れた接地感や操作性をもたらしている。

08前後サスペンションのローダウン化&手回し調整ノブ付きフロントサスペンション
フロントサスペンション、リアサスペンションともに日本専用セッティングを採用。日本のクロスカントリーシーンに最適な減衰特性となっている。さらに、前後ともショートストローク、ローダウンなホイールトラベルを持ち、コーナリング時の走行安定性に寄与するとともに、ウッズでのタイトなコーナリングでも高いパフォーマンスを発揮。また、フロントサスペンションには手回しで圧側減衰力を調整できるノブを装備。パワーチューナーの「セッティングのテーマ別対処方法」を参考に、容易なセッティングを可能にしている。
- ※
- 画像はプロフェッショナルライダーによる海外のクローズドコースでの走行を撮影したものです。仕様が国内とは一部異なります。

09盗難抑制に寄与するECUロック機能を搭載
「ECUロック機能」を市販オフロード競技用モデルとして初搭載※1。スマートフォン用アプリ「パワーチューナー」でECUロックすると、パスワードを入力しなければエンジンを始動できない機能を採用。車両盗難を抑制する。
- ※1
- ヤマハ発動機調べ 2025年5月現在
- ※
- 画像はイメージです。
- ※
- ユーザーがパスワードを忘れた場合は、パスワード変更&削除だけでなく、ECUロック、ロック解除もできなくなるためECUの交換(有償)が必要になります。パスワードを知らない方によるパスワード変更や削除はできません。
- ※
- YPVS(ヤマハパワーバルブシステム)の技術解説動画です。

10多機能かつ使いやすい。先鋭のパワーチューナー
エンジン特性や電子制御システムをスマートフォンで簡単にセットアップできるアプリ「パワーチューナー」を搭載。直感的に使いこなすことが可能で、あらゆる走行シチュエーションに最適なセッティングを実現する。
(1)「FI」&「IG」シンプルチューニング
操作は「スムーズ⇔アグレッシブ」表示の1軸バーをタップするだけ。イージーにエンジン特性をセレクトできる。4×4の画面で確認し、好みや状況に応じて「FI」&「IG」の微調整を可能にしている。
(2)トラクションコントロールシステム
走行時、リアタイヤのスリップ傾向を検知すると、点火制御によりエンジン出力を抑え、トラクションを維持。パワーチューナーを用いて、トラクションコントロールシステムの介入度合いを4段階(OFF含む)に調整できる。
(3)ローンチコントロールシステム
スタート時、リアタイヤのホイールスピンを検知すると、エンジン出力を抑え、より効率のよい発進を可能にする。新たにレブクリップ機能を搭載。ローンチコントロールシステム作動時の上限回転数を6,000〜10,000r/minの間で500r/min刻みで設定できる。ライダーはスロットルの加減を調整することなく、スタートのタイミングに集中できる。車両の発進を認識するとレブクリップ機能はキャンセル。3速に入るとローンチコントロールシステムがキャンセルされる。
(4)ラップタイム計測機能
ラップ・バイ・ラップ(1周ごとのタイム)が取れるラップタイム計測機能を搭載。セッティング効果や実戦でのラップタイム変位を数値で確認できる。計測は、左ハンドルスイッチにあるモード切り替えスイッチ「マルチファンクションボタン」を押すだけ。走行後、車両ECUが記録しているデータをアプリで確認できる。
11ハイパフォーマンスを実現するコンポーネントパーツ
大型フォークガードと強化ダストシールの採用により、フロントフォークの高耐久性を実現。軽量タイプのスロットルワイヤー、バッテリーボックスの剛性を活用したリアフレーム、PVC材採用のバーパッド、低速セクションでの扱いやすさを重視した日本専用のECUセッティング、穴空きタイプのサイドカバーなど、日本のあらゆる走行シーンに向けて最適な装備を充実。クロスカントリーでのハイパフォーマンスを実現する。
デザイン
12パフォーマンスを表現するホリゾンタル・ムーブメント
水平に突き進む矢のようなスピード感を造形化した「ホリゾンタル・ムーブメント」。YZシリーズ共通のデザインコンセプトを採り入れ、リアフェンダー、フューエルタンクからシュラウドのライン、そしてフロントフェンダーに至るまで直線基調のデザインを施した。パフォーマンスの高さをダイレクトに表現している。
13操作性の高さを具現化したコンパクトなシュラウドまわり
エアフローマネージメントの採用により、冷却性を確保しながらもシュラウド左右幅はナローシルエットを採用。細身で滑らかな側面形状を成型することでフロントまわりに軽快感をもたらすとともに、ライダーが地面を見やすく、足を出しやすいデザインとしている。
14軽量かつ最適剛性の外装形状
フロントフェンダーはゼッケンと一体設計、ブレーキホースをゼッケンの裏面に回し、短縮スロットルワイヤーとともにシームレスでクリーンなフロントまわりを実現。軽量であると同時に、フェンダーのブレを軽減する最適な剛性も両立している。

15クリーンな造形に力強さを与えるグラフィック
ライダーがまたがってサスペンションが沈み込んだ際にも、水平基調を維持するデザインを採用。YZシリーズのアイコンであるシュラウドのビッグロゴは、力強さとともに、個性と存在感をアピールする。 フロントフォークガードにはヤマハのレース活動の伝統を感じさせるスピードブロックを配し、熱いレーシングマインドを鼓舞する。