ソルティライフ ソルティライフ
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いつでも潮気のある生活を過ごしたい。
イラスト・Tadami

謹んで地震災害のお見舞い申し上げます。

この度、東日本大震災により被災された皆さまにお見舞い申し上げるとともに、
被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。


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MONTHLY COLUMN 「最初の一歩」
キャビンの棚 リオの爽やかな風に骨太ジャズ「CANNONBALL'S BOSSA NOVA」
船厨 テラスで食事がとりたくなる季節。「シーフードカクテル」
海の博物誌 勘弁願いたい船酔いの民間療法
YAMAHA NEWS 「出動!マリンクラブ釣査隊」更新/マリンクラブ・シースタイル入会キャンペーン実施中/海を楽しむイベント「マリーナ参観日」「ボートセミナー」に参加しよう!/海を楽しむイベント「マリーナ参観日」「ボートセミナー」に参加しよう!
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MONTHLY COLUMN
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 自分ではじめてボートを操船した時の記憶をたぐり寄せると、小学4年生の時に親戚の漁船の舵を握ったことを思い出した。たしか夏休みで田舎に帰省していた時に親戚のおっちゃんから、誘われてというよりも半ば強制的に船に乗せられて、ウニの潜り漁につきあわされた時だ。
 「よしハンドルを握ってみろ」とか「船長がびびりながら操船してどうする」なんて、今ではいい思い出だが、半農半漁を営んでいたおっちゃんは、その前日が初対面であった小学生の自分にとっては、船を操り、平気で沖の海の中に飛び込んでしまう超人であった。
 「おまえも大人になったら海に入るんだから、今から潜っておけ」と言われて一緒に海に入るも、そうやすやすとは潜れない。泳ぎはわかるが、潜るのは初めてで、どうしたら、おっちゃんのように悠々と海の底に向かって泳げるのか、水中メガネにシュノーケルをつけた僕は、ただただ、ウニを手際よく採っていくおっちゃんの姿を見るだけで、お手上げ状態。そうこうしているうちに、作業を終えたおっちゃんが無理矢理、僕の手を引っ張って、海底の岩の上に鎮座するウニのところまで連れて行き、腰にくくりつけた袋の中にそのウニを入れてくれた。
 結局、帰りの船上では、「都会に住んでいるからろくに潜れもしない」とおっちゃんからの厳しい指導を受けることになったのだが、そんなことをしっかりと覚えているのも、初めて操船した記憶があったからに他ならない。(結局大人になっても潜り漁をすることはなかったが)

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 彼女と一緒にクルージングとか、仲間ととことん釣りにのめり込むとか、子どもたちにもいつかはボートに乗せてみたいとか、ボートの免許を持っている人は、理想のボーティングシーンを描いていると聞く。
 そうした理想を実現するためには、利用環境を整えたり、操船を覚えたりとその前のステップを踏むことが必要で、ボーティングという遊びは、他のアウトドアレジャーに比べると手軽さを欠く部分があることは否めない。だからこそ最初の一歩の時には何を置いても「えいや」という勢いが求められるし、その最初の関門を乗り越えられた時には、自分だけの海の世界が広がり、理想のボーティングも手の届く遊びになっていると思う。
 最近ではヤマハのシースタイルをはじめとするレンタルボートやマリーナ毎の体験試乗会、そしてマリン業界のイベントなどでも、初めての方が参加できるような取り組みをされている。特にこれからはマリンのトップシーズンになるわけで、週末毎にさまざまなイベントが開催されるようになる。

 我が家の子どもたち(ふたりの園児)が初めてクルージングに“クルー”として参加したのは昨年夏のことで、MJC(マリンジャーナリスト会議)が主催している720キャンペーンで運良くボートに乗る機会に恵まれたからだ。この体験乗船会では、ボートのオーナーさんが私たちゲストを向かい入れて、一緒にショートクルージングを楽しむのだが、このクルージングを誰よりも満喫していたのが子どもたちだった。海から眺める景色に、海の上を走る爽快感。一緒に乗り合わせた他の子どもたちとのアフターボーティング。そうしたボートならではの時間をありのままに受け入れ、以来、私が「ボートに乗る」といえば「一緒に行きたい」というようになった。
 私のボート初体験は、自分の子どもたちが体験したクルージングに比べるとあまりにも型破りだったような気がするが、それでも自分の子どもたちが体験した時と同じだと思うことがある。それは「ボートは楽しい」という思い出を持っていることであり、私に限って言えばその想いは今も続いている。


山口克夫●やまぐち かつお
北は稚内から南は与那国島まで。3000m級の稜線から水深50mクラスのディープウォーターまでをフィールドに執筆活動を続ける。海よりも港の酒場が 好きな1972年、東京生まれ。



キャビンの棚
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「CANNONBALL'S BOSSA NOVA」
レーベル/CAPITOL JAZZ
定価/1,617円(税込)
※輸入盤参考価格
 サックス奏者、キャノンボール・アダレイの代表作のひとつに「サムシン・エルス」がある。キャノンボール・アダレイがリーダーとなっているジャズアルバムだが、実は契約上の関係でリーダーとは“名義のみ”。実際にはマイル・デイビスのアルバムとして知られている。というと、なんだかお飾りかオマケのように聞こえるかもしれないが、彼はほかにも名盤「カインドオブブルー」や「マイルストーンズ」などの録音にマイルスバンドの一員として参加しており、後に多くのジャズ奏者に影響を与えているのだ。
 「CANNONBALL'S BOSSA NOVA」はそんな彼の実質リーダーのアルバムの一枚。ブラジルのボサノバ・バンドによる流れるような美しいリズムに、官能的なキャノンのサックスの音が重ねられていく。こう表現するとフュージョンかイージーリスニングのように捉えられてしまうかもしれないが、根底にはしっかりと“骨太なジャズ”が存在している。
 リオデジャネイロの美しい港を見下ろす一枚の写真を使ったジャケットも印象的だ。



船厨
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 休日の昼下がり、運河に面したレストランのテラスに席を取る。運河を行き交う船を眺めつつオーダーしたのはよく冷えた白ワインとシーフードカクテル。爽やかな光を浴びて、料理もひときわ鮮やか。素敵な季節だ。
 古今東西、様々なシーフードがあるけれど、これほどわかりやすいシーフード料理も他にない。様々な食材を使うので、レストランでオーダーする方がリーズナブルなのだろうが、ちょっとした海の仲間のパーティーなどでは、その手軽さゆえに重宝する料理かもしれない。
 ムール貝、アサリなどの貝類、イカやイイダコのボイル。そしてこの料理に欠かせないエビ。ちょっと手抜きだがカニカマなどもおすすめだ。とにかく好きな魚介を盛り合わせる。そしてトマトなどの野菜とレモンを添える。
 なにしろシンプルな料理なだけに、決め手となるのは素材の新鮮さ、そしてソースの違いかもしれない。チリペッパーソースなどシーフードにあった市販のソースを利用しても充分にうまいが、素材の力に頼り切らず、自分でひと工夫したソースを作ってみるのも楽しいかもしれない。お試しを。
シーフードカクテル用のソース
例えば定番のひとつがチリソース。同じく、ちょっとした刺激が欲しい方にはわさびベースのソースもおすすめだ。わさびとマヨネーズを混ぜてもいいし、ケチャップと混ぜるだけでも、オリジナリティある和風風味のソースができあがる。もっと手を抜きたいのならソースとケチャップ、少々の砂糖を混ぜるだけでもいい。



海の博物誌
 バスで旅行をするとき、酔わないように集団催眠を掛けるという話を聞いたことがあるが、船ではそういう話はなく、慣れていくしかない。しかも、こうして慣れたとしても、いつも乗っている船と大きさの違う船に乗ったときには、改めて酔ったりする。それでも心配はご無用。楽しければ船酔いなど吹っ飛ぶものだし、通常の酔い止め薬も効果がある。当事者意識をもって運航に参加し、楽しむことも解決策のひとつかもしれない。
 さて、日本で昔から信じられてきた船酔い対策に、乗船前にその場の土を足の裏につけて、そのまま足袋をはくなり、手ぬぐいを包んでおくというのがある。こうするとその土がとれない限り船酔いはしないとか。足の裏には全身のツボがあるといわれているから、案外的を射ているのかもしれない。
 また、船酔いをしてしまったら、子どもの小便か、それがないときは本人の小便を飲ませろという。話を聞いただけでシャキッとしそうな療法であるが、避けたいものだ。



ヤマハニュース

「出動!マリンクラブ釣査隊」更新
日本各地でのフィッシングレポートをご紹介します。
http://sea-style.yamaha-motor.co.jp/report/

マリンクラブ・シースタイル入会キャンペーン実施中
5人に1人、入会金が無料になるお得なキャンペーンです。
http://sea-style.yamaha-motor.co.jp/webcampaign/

海を楽しむイベント「マリーナ参観日」「ボートセミナー」に参加しよう!
ショートクルーズやフィッシング講座などの体験イベントのご案内です。
http://sea-style.yamaha-motor.co.jp/event/


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【編集航記】
 知人から清水の三保沖で連日鳥山がたっている、との素敵な情報を聞き、さっそく会員制マリンクラブのシースタイルを予約。休日に東京から静岡へと遠征しました。ところが現地に到着したものの、あいにくの強風で出港は断念。天気予報ではそれほど風は吹かないと踏んでいたのですが、まあ海ではよくあることです。そんなときのために持参していたのがトラウト用のタックル。この日は午後から山梨の里川に場所を移して釣りを楽しみました。みなさまも遊びの準備はぬかりなく、懐深く!
(編集部・ま)

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