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自動車向け技術コンセプト αlive (アライブ) 私たちはオートモーティブの世界で、数々の上質な気持ちよさを生み出してきました。時代の要請に応えながら、五感を目覚めさせる新しいモビリティ体験を実現する、製品と技術がαlive (アライヴ) です。

これまで培ってきた小型軽量ハイパワーエンジン技術と、新規開発したモーター技術を融合したレンジエクステンダーユニット(コンセプトモデル)です。実用稼働時間やペイロード(可搬重量)など、電動モビリティの活用領域を拡げるパワートレインです。

小型・軽量・ハイパワーが求められる、乗用ドローンなどのモビリティへの搭載を想定しており、コンパクトでありながら、出力は約88kWと高いパフォーマンスを実現。電動モビリティにおけるエネルギー供給の一部をバッテリーと置き換えることで航続距離(運用時間)を飛躍的に延ばすことができます。

また、本ユニットはガソリンエンジン技術を基盤としながらも、合成CN燃料などの次世代燃料にも対応します。カーボンニュートラル社会の実現に向けた技術を積極的に取り込むことで、電動モビリティの利用シーンを拡げるものです。

※数値は現時点の想定値

CO2を排出しない水素燃焼エネルギーを動力源とする、既存のエンジン技術を活用した内燃機関です。

ウェル・トゥ・ホイールの観点から、水素は持続可能な社会を実現するエネルギーのひとつとして有力視されており、水素の利用だけでなく、生産インフラや供給サプライチェーンに至るまで、さまざまな分野・領域で多くの企業によって研究開発や実証実験が進められています。

水素エンジンはモビリティのパワートレイン以外にも内燃機関を使用した発電機などへの活用の可能性が高く、カーボンニュートラル社会の実現に至るための選択肢を拡げる技術です。

水素エネルギーの利活用のための関連技術の開発・インフラ整備がグローバルに進むなか、ヤマハ発動機はその可能性に着目し、研究開発を進めています。

※ 燃料の資源採掘・精製の段階から走行時までのCO2排出量を表す指標

コイルにセグメントコンダクタを採用し、占積率を上げることで高出力・高効率かつ軽量なユニットを実現した電動モーターです。内燃エンジンの開発で培った鋳造技術と熱マネジメント技術の活用によって冷却性能にも優れています。

高出力帯モビリティ製品での搭載を想定して開発したモデル(最大出力450kWクラス)は、ギアとインバーターが一体となったコンパクトな構成の「機電一体型」で、最大電圧800Vで使用可能です。
このユニットは1台の車両に4基もしくは複数基で搭載することを前提にして開発され、高出力を安定的に発揮するために油冷方式を採用、シミュレーションと実機評価で徹底的に作り込み、4基搭載の場合、トータルで最大1.8MW(2,400馬力)ものアウトプットが可能です。

小型モビリティ製品向けに開発したモデル(最大出力50kWクラス)にもセグメントコンダクタを採用、高出力・高効率かつ軽量なユニット(重量13kg)を実現しています。

ハイブリッド航空機やタグボートなどの電動船舶での使用を想定して開発中の電動モーターです。
複数基をシリーズ連結して使用可能な仕様で、定格出力は1基あたり500kWを実現。4基を連結した場合は2MWもの高出力を得ることができます。

発熱が最も多いステータコイルは油没冷却、高速回転するローターは軸心からの冷却と、冷却回路を完全に分離した、自動車向けe-Axleとは全く異なる油密構造を採用。オイル撹拌による出力損失、ユニット搭載方向の制約といった課題も解決し、シミュレーション、実機評価、徹底した設計作り込みも重ねたことで、航空や船舶分野で必要とされる「高出力の長時間連続運転」を実現しています。

単基での使用、複数基のシリーズ連結、連結ユニットをさらに複数搭載するなど、組み合わせによってレンジの広い出力帯に対応、さまざまな業界で「電動化」を可能にするパワートレインです。

αlive PD (パフォーマンスダンパー)

テスト走行中のひらめきから生まれたパフォーマンスダンパー。剛性では無く粘性減衰をボディに付加することで、操縦安定性の向上と乗心地の向上とを両立します。

走行中の車体は常に1mmに満たないごくわずかな変形を繰り返しています。バネ成分の集合であるボディは減衰性が低いため、この変形エネルギーはほぼそのまま蓄積され、固有振動数で変形を繰り返そうとします。それに対しパフォーマンスダンパーはボディへの減衰要素の付加により、車体の変形エネルギーを吸収し、ボディの過大な変形速度を抑制します。
一般道走行での操縦安定性・快適性はもちろんのこと、高速走行中でも高い運動性能と安定性を両立します。

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