トピックス
2024年9月27日
学会発表・講演
日本ゲノム編集学会 第9回大会にて発表いただきました。
JAACT2024にて発表いただきました。
CELL HANDLER™とは
目的のスフェロイド/オルガノイド・シングルセルを、一つずつ連続分取する自動化システムです。
ピッキング技術とイメージング技術の融合により、従来法では成し得なかった細胞ハンドリングを実現します。
細胞を用いた大規模スクリーニング、細胞品質管理、細胞株樹立など、創薬・生物医学研究の発展に貢献します。
CELL HANDLER™がもたらすベネフィット
新たな可能性
従来手法ではできなかった“個”に着目した細胞単離を実現し、研究の可能性を拡げます。
研究の効率化
目的細胞の特定から単離までを自動化し、実験の効率、再現性を向上します。
ダメージフリー
ピペッティングと同じ原理で、目的の細胞を優しく単離します。
簡単セットアップ
普段使い慣れているピペットおよび顕微鏡を融合した自動化システムで、セットアップも簡単です。
自動データ保存
全データ(画像、細胞特徴量、ウェル位置、ピッキング条件など)は、追跡可能な状態で保存されます。
CELL HANDLER™の特長
様々な撮像モード
x4, x10レンズおよび蛍光3色を備え、形態学的/表現型観察による細胞評価が可能です。
広範な細胞ピッキング
多岐に渡る培養条件下(細胞サイズ、培地、培養プレートなど)での確実な細胞単離を実現します。高精度に制御された8連ヘッドは、ゲル中のランダムな位置に存在する細胞さえも単離を可能にします。
ユーザーフレンドリーな
ソフトウェア
移動数やターゲットwellを直感的に指定できるソフトウェアを備え、思いのままの評価プレートを作成できます。
また、高度な画像処理アルゴリズムを搭載しており、目的の細胞を高速に自動検出します。
クリーンな作業環境
自動ドアを備えたキャビネットは、HEPAフィルターとUVランプを備え、クリーンな環境下での単離作業を提供します。
多様なアプリケーションに対応
フェノティピックスクリーニング
少量/貴重なサンプルで、薬剤感受性試験などのセルベースドアッセイが可能です。
幹細胞研究
iPSC, ES, Organoidなど様々な細胞もダメージフリーに単離します。
3次元細胞研究
Spheroid, ex vivo培養を用いた研究にも活用いただけます。
毒性学/がん研究
Organ-on-a-Chipのような特殊プレートへ正確な細胞配置が可能です。
シングルセル研究
シングルセルゲノム、トランスクリプトーム解析に供する細胞の調製が可能です。
細胞株樹立/
抗体産生細胞スクリーニング
高産生細胞の特定、モノクローン単離に活用いただけます。
ワークフロー
シンプルかつフレキシブルな4ステップが、新たな発見をサポートします。
- STEP1:細胞認識
幅広い種類、サイズの細胞を認識し、形態学的/表現型特徴量を取得します。また、様々な移動元プレートにも対応します。
-
1)高度な画像処理技術
高速に移動元プレートを撮影し、形態学的/表現型的特徴量を取得します。
細胞塊認識例
シングルセル認識例
2)様々な移動元プレート
SBSフォーマットのマイクロプレート、ペトリディッシュの他に、3次元培養プレートにも幅広く対応しています。
3次元培養プレート例(microcavity, nanowell plate, etc.,)
Precision Chamber™
Elplasia® *2
AggreWell™ *3
Cell-able® *4
*1 “CellTracker” is a trade mark of Thermo Fischer Scientific Inc..
*2 “Elplasia” is a registered trademark of Corning Inc..
*3 “AggreWell” is a trademark of STEMCELL Technologies Inc..
*4 “Cell-able” is a registered trademark of TOYO GOSEI CO., LTD . in Japan and in the US. - STEP2:細胞選択
取得した細胞の特徴量を用いて、目的の細胞を選択します。細胞選択方法には自動/マニュアルの2モードがあります。
-
1)自動選択モード(Histogram selection)
細胞の特徴量(20パラメーター)はヒストグラムで視覚化されます。複数の特徴量を選択基準として組み合わせることで、目的細胞群を簡単に選択できます。
ヒストグラム選択
2)マニュアル選択モード(Machine learning)
目的の細胞を研究者ご自身で選ぶことも可能です。機械学習機能があなたの好みを学習し、最適な細胞群の選択をサポートします。
マニュアル選択
- STEP3:細胞分取
選択された細胞はピペッティングと同様の原理により、ダメージフリーに吸引・吐出されます。液体培地だけでなく、ゲルからの細胞単離も可能です。
-
1)柔軟なサイズ対応
シングルセルから180 μmまでの細胞に対応しています。
(より大きな細胞(<2 mm)への対応は別途ご相談ください。)- Precision Tip™
- Inner dia. Φ180 µm
- Disposable
- Positive displacement
2)8本ヘッドで高速単離
高度に制御された8本ヘッドで、高速に細胞を吸引・吐出します。
384マイクロプレートへの吐出例
(30分以内で384個の細胞移動および移動先全ウェルの撮像を完了します。)3)様々な吐出先プレート
SBSフォーマットプレートの他にも、PCRチューブやOrgan-on-a-Chipのご指定のウェルへ吐出が可能です。
6-384 ウェルプレート
(SBS format plate)OrganoPlate® Graft *5
(Organ-on-a-Chip)*5 “OrganoPlate” is a registered trademark of Mimetas BV.
- STEP4:単離細胞の確認
移動後のプレートを撮影し、単離結果の確認をします。細胞認識や吸引前後の画像も保存されているため、全てのプロセスにわたった検証が可能です。
-
384マイクロプレート撮像例
1)画像による分取結果確認
吸引前後および吐出後の画像取得により、視覚的に細胞の状態が確認可能です。モノクロナリティーの確認にも有効です。
ドーム型ゲルからの細胞単離例
移動元プレート(6-well)
吸引前
吸引後
移動先プレート(384-well)
吐出後
2)トレーサブルなデータ出力
全工程の全データ(画像、細胞特徴量、ウェル位置、設定条件)は、自動的にプロセス毎かつ時系列に整理された状態で出力されます。
※本品は研究用機器であり、医療機器ではありません。
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」は適用外です。
※仕様・外観は改良のため予告なく変更することがあります。
※上記は、弊社評価結果に基づき記載しております。結果は、作業環境、細胞の種類などによって異なる場合があります。