本文へ進みます
サイト内検索

レースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第2戦のレースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第2戦

■開催日:6月1〜2日 ■開催場所:本庄サーキット ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:22台

小田優、三島悠大ともにトップ争いに絡み、存在感を示す!!

 全日本カート選手権東地域の第2戦が、6月1〜2日の2日間、埼玉県・本庄サーキットで開催された。約1ヶ月のインターバルとなる中、西地域では第3戦まで消化、ヤマハ「Formula Blue」スカラシップドライバー勢が3戦全勝の活躍を見せている。それに大いに刺激を受け、三島悠大、小田優の二人が必勝を期して今大会に挑んだ。
 本庄サーキットは、普段は4輪スポーツ走行がメインのサーキットで、カートが走行するにはコース幅が広く、パッシングが仕掛けやすいコースとして知られている。またスリップストリーム効果が大きいことから、レースは混戦となることが多い。レースウィークは、タイムトライアルが行われた土曜日は真夏を思わせる暑さとなったが、日曜日は終日薄曇りの天候となり、比較的過ごしやすい一日となった。

タイムトライアル

 今回はOKクラス併催のため、土曜日の夕方にタイムトライアルが行われるスケジュール。エントリーが22台のため、グループ分けはなく、全車一斉にコースに入りタイムアタックを行った。スリップストリーム効果の大きいコースのため、速い選手のスリップストリームを使うことでタイムアップが期待できるなど、アタック中の位置取りも重要となる。その中で、小田はトップから0.183秒差の4位、三島も小田に続く5位となり、好位置から予選を迎えることとなった。

予選ヒート

 日曜日の午前中に行われた15周の予選ヒート。スタートを上手く決めて小田が2番手に上がりトップを追走、三島は序盤こそ8番手あたりに下がるも、徐々に順位を挽回していく。トップグループは7台ほどが連なる展開となり、パッシングポイントとなる1コーナーや3コーナーでは、時に3台が横並びになるような場面も見られる大混戦となる。その混戦の中、小田、三島ともに好ファイトを見せ、最終的に小田が5位、三島が6位でチェッカー。1位から6位の三島まで約0.4秒という僅差で、決勝での逆転に期待が高まる結果となった。

決勝ヒート

 決勝においても、三島、小田共にトップグループでレースを進める。確実にパッシングを繰り返しながら3位まで順位を上げてきた三島が、6周目にチェーンが外れるトラブルとなりリタイアとなる。残る小田は常にトップが見える位置につけレースを進めていく。終盤、レースが動き始めたところで小田も勝負を仕掛け、20周目の1コーナーでこのレース初めてトップに立つ。その後もトップ集団が目まぐるしく順位を入れ替える中、最終ラップを小田は2番手のポジションで迎える。最後の勝負所となる最終コーナーで果敢にアタックを試みたものの、逆転は叶わず2位チェッカーとなった。
 レース後、小田はフロントフェアリング脱落のペナルティによりレースタイムに5秒が加算され、最終結果は12位となったが、全日本初優勝も期待させた好レースにより、存在感を大きくアピールした。

第2戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 16 荒尾 創大 チームKBF 1位(39.060) 4位
2位 15 野村 勇斗 EXGEL with MRP 2位(39.131) 2位
3位 88 星 涼樹 Drago CORSE 12位(39.405) 11位
12位 21 小田 優 Formula Blue BEMAX 4位(39.243) 5位
DNF 8 三島 悠大 Formula Blue モリシタレーシング 5位(39.249) 6位

Formula Blue BEMAX

#21 小田 優(千葉県・14歳 )

 今回は学校行事の関係で土曜日からコースに入りましたが、終始、調子の良い状態をキープすることが出来ました。タイムトライアルでは好位置を獲得、予選もポジションを一つ上げ、決勝もあと少しで優勝に手が届くようなレースをすることができました。トップ争いが出来る力があることが分かったので、次戦こそは頑張りたいと思います。

チーム代表:小野尾 司【BEMAX RACING】

 ようやく手応えを感じるレースの中でトップ争いをすることが出来ました。今回、結果が出なかったことは悔しいですが、最後は勝負をしに行っての結果ですし、本人の勝ちたいという強い気持ちが出たことなので後悔はないです。次こそは、最終ラップにトップで最終コーナーに入ってこられる展開で、チェッカーを受けられるように頑張ります。

Formula Blue モリシタレーシング

#8 三島 悠大(東京都・16歳)

 公式練習ではトップと同等に戦える手応えを感じていました。タイムトライアルは位置取りをミスしてしまい5位でした。予選も思ったより気温が上がらず、想定していたセッティングも少し外していたのですが、決勝に向けては良いマシンに仕上げてもらい、自信を持ってレースが出来ました。3位に上がって更に前を捉えようとしていた矢先に、小さなミスが重なり、チェーンが外れてしまいました。去年よりもスピードを証明出来ていて、今年は走りの精度も上がっていると感じています。後はほんの少しのことだと思うので、茂原までにそれを詰めて、次回は勝ちたいと思います。

担当メカニック:伊藤 泰久 【モリシタレーシング】

 最後までギアを悩んで送り出したのですが、リタイアで終わってしまい非常に悔しい結果となりました。今回、勝てる速さを持っていたと思います。次の茂原大会は去年も良いペースで走れていたコースですので、トップ争いができるようにしっかり練習して、勝てるように取り組んでいきたいと思います。
Product Image
ページ
先頭へ