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レースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第3戦のレースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第3戦

■開催日:7月6〜7日 ■開催場所:茂原ツインサーキット東コース ■天候:雨 ■路面状況:ウェット ■参加台数:22台

三島悠大がトラブルを乗り越え5位入賞!

 全日本カート選手権東地域の第3戦が、7月6〜7日の2日間、千葉県・茂原ツインサーキットで開催された。普段は4輪のスポーツ走行がメインのサーキットで、カートレースは一年に一度この大会のみ開催されている。例年、真夏の暑さに見舞われることで知られる当大会だが、今年は停滞する梅雨前線の影響もあり、土日共に雨模様の天候となった。最高気温も20度前後と、季節が3ヶ月ほど巻き戻ったような肌寒さを感じさせる天候となった。

タイムトライアル

 東地域の殆どの大会はOKクラスと併催となるため、土曜日午後には公式スケジュールが始まり、FS-125クラスはタイムトライアルまでが土曜日に行われる。今回も土曜日の夕方に1グループによるタイムトライアルが行われた。お昼前に一時的に雨が上がり、路面はドライコンディションとなったが、一つ前のクラスのレースが始まる頃になると雨が降り始める。しかし、まだ雨は弱く、FS-125クラスの出走直前でも本格的に路面を濡らす程ではなかったが、タイヤの選択が明暗を分ける状況となった。スリックタイヤ組とレインタイヤ組はほぼ半々となり、小田優と三島悠大の二人は中途半端な路面コンディションでレインタイヤを消耗させると日曜日の天候次第ではレースの対応に不安が残ることも考え、レインタイヤを温存することを選択し、スリックタイヤで出走することとなった。しかし、これが裏目に出る結果となった。雨量を増した路面は、スリックタイヤには適さないほど濡れていたためタイムが伸び悩み、三島が16位、小田が17位と下位に沈んだ。

予選ヒート

 天気予報通り朝から雨となった日曜日。朝の公式練習では、小田が7番手、三島が10番手のタイムをマークする。追い上げが期待された17周の予選ヒートでは両選手共に序盤は10番手付近で周回を重ねていく。後半に入ると、三島が徐々に順位を挽回し、このヒートを7位で終える。一方、ペースが上がらなかった小田は、スタートから順位を上げはしたものの12位となった。

決勝ヒート

 小田は決勝出走直前、エンジン始動不良の対応のため作業エリアへと出ることになり、最後尾グリッドとなる。全車が出走した後、集団を追うようにピットアウトした小田だが、エンジンが吹けずペースが上がらない。結局、そのままマシンを止めることとなり、リタイアした。三島は、序盤はポジションキープの6番手付近でレースを進めていく。レース中にも雨量の増減があり、コース上の水量も変化する難しいコンディションとなる中、周囲のペースが落ちた頃を見計らってしぶとく順位を上げていった三島は、終盤は単独走行となり5位でチェッカーを受け、今季初完走&5位入賞を飾った。

第3戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 88 星 涼樹 DragoCorse 1位(48.313) 1位
2位 15 野村 勇斗 EXGEL with MRP 4位(48.548) 2位
3位 24 岩崎 有矢斗 VITEC RACING 3位(48.464) 3位
5位 8 三島 悠大 Formula Blue モリシタレーシング 16位(53.281) 7位
DNF 21 小田 優 Formula Blue BEMAX 17位(53.351) 12位

Formula Blue BEMAX

#21 小田 優(千葉県・15歳)

 ドライコンディションの練習では、トップタイムを出すこともありましたが、レースウィークを通じて、雨のセットは掴めていませんでした。そして、決勝で大きくセットを変えて、さぁこれからというときにエンジンが始動出来ず、その後もトラブルで止まってしまいました。次戦の最上川大会では、レースウィークの木曜日に現地に入り、それからの4日間でしっかり仕上げて、結果を残したいと思います。

チーム代表:小野尾 司【BEMAX RACING】

 それなりに手応えがある状態で臨んだつもりでしたが、実際には予選ヒートであまりペースが上がらず、雨での課題も見えていました。決勝ではその対策をして、それまでから大幅にセットを変更して臨む方針でしたので、走ってその結果を確かめたかったのですが、結果としてトラブルによりドライバーを走らせるが出来ず、申し訳なく感じています。次戦の最上川大会は、ジュニアのときからスピードはあって速かったので、そのイメージを思い出して、トラブルが起きにくいよう万全にし、好成績を収められるように精一杯頑張ります。

Formula Blue モリシタレーシング

#8 三島 悠大(東京都・16歳)

 金曜日の練習走行では、自分のミスでマシンを壊してしまいました。急遽、新しいマシンを準備してくれたチームには感謝しています。練習時からレインコンディションのタイムは決して良くありませんでしたが、予選では調子を戻すことが出来ました。他の選手のタイヤがタレてタイムが遅くなっても、自分はペースを落とさず走り切れたことが、順位を上げることが出来た要因だと思っています。決勝は雨量が多くなり、セットの変更が裏目に出てしまいました。前半は耐えるレースでしたが、後半は周囲のタイムが落ちてきたところを狙って順位を上げることが出来ました。今までの課題の後半の速さを改善出来たことは良かったと思います。次戦の最上川大会に向けては、事前の練習でしっかり走り込んで準備が出来れば、優勝出来ると思いますので、自信を持って頑張るつもりです。

担当メカニック:伊藤 泰久 【モリシタレーシング】

 金曜日のクラッシュによりフレームを入れ替えるなど色々とあり、レインタイヤでのテストも満足に出来ませんでした。その中、今年初の完走、5位に入れたことは良かったと思います。フィニッシュまで持ってこられたことは評価出来ますが、クラッシュは余計でしたし、それが全体を狂わせる一番痛い出来事でした。ただ、昨年の最上川大会は調子も良かったですし、今年はもっと上位を目指して走れるように頑張りたいと思います。
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