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レースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第4戦のレースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第4戦

■開催日:8月24~25日 ■開催場所:カートソレイユ最上川 ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:21台

三島悠大、小田優ともにトップ10フィニッシュ
残る2戦に雪辱を期す!

 全日本カート選手権東地域の第4戦は、8月24〜25日、山形県・庄内町の町営カートコース、カートソレイユ最上川で開催された。
 最上川河川敷に位置するこのコースは、昨夏に豪雨に見舞われ水没。その後、関係者による復旧に向けた懸命な努力と作業により再開を遂げた。ところが、土曜日朝には再び集中豪雨がコースを襲い、コースの一部が冠水したため、午前中の練習走行時間は全てキャンセルされてしまう。地元関係者の懸命な復旧作業もあり、昼過ぎにはコースも使用可能となり練習走行が再開されることとなった。

タイムトライアル

 今回は、東地域では唯一となるOKクラス開催のない大会となる。そのため、タイムトライアルは日曜日の朝に行われた。最初のクラスのセッション開始直前に降った雨はすぐに止み、FS-125クラスの走行時には路面に影響を及ぼすこともなく、全車がスリックタイヤで出走となる。このサーキットは、長いストレート区間が特徴のハイスピードコースのため、単独でのタイムアタックより、如何にスリップストリームを利用してタイムを出すかが重要となる。そのためタイムトライアル中には、スロー走行でアタックするタイミングを計るドライバーも多く見られた。その中、三島悠大が44.771で5位を獲得。一方の小田優は、ペースが上がらず44.918で13位に終わった。

予選ヒート

 スリップストリームが効くため、集団での位置取りやレース運びが重視されるコースだが、予選ヒートでは三島がスタートで3番手に上がり、トップグループでレースを戦う。一方、小田もまずはスタートポジションをキープし、追い上げ態勢を整える。三島は、ややペースが上がらない中、4番手に順位を落としたもののポジションをキープしながら周回を重ねていく。小田も、終盤にはトップ10に届こうかという順位まで挽回してくる。このヒートは三島が4位でチェッカーを受け、決勝2列目グリッドを獲得する。小田も10位に入り、決勝でのさらなる挽回が期待された。

決勝ヒート

 決勝では、雨雲が接近しコース上の風もやや冷たさを感じさせる。4番手からスタートした三島だったが、ローリングで十分にタイヤを温めることができず、序盤はグリップ不足に悩まされる。その状態で集団での走行となったため、時には不利を被る場面も見られ大きく順位を下げてしまう。小田は、ほぼポジションキープの8番手あたりを走行。中盤を過ぎると、タイヤも温まった三島がペースを上げ順位を戻していく。それでも、序盤に失った順位を取り戻すまでには至らず、8位まで挽回したところでチェッカーとなった。小田も、粘り強く走行を続け、今季自己最高となる9位に入った。

第4戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 15 野村 勇斗 EXGEL with MRP 1位(44.503) 1位
2位 88 星 涼樹 Drago CORSE 8位(44.834) 9位
3位 11 平安山 良馬 TEAM EMATY 3位(44.723) 2位
7位 8 三島 悠大 Formula Blue モリシタレーシング 5位(44.771) 4位
9位 21 小田 優 Formula Blue BEMAX 13位(44.918) 10位

Formula Blue BEMAX

#21 小田 優(千葉県・15歳)

 練習時に施していたセッティングが、レースでは全然通用せず、色々なことを試したのですが、結果としては良いセッティングが見つかりませんでした。ベースのセッティングが出来ていなかったのだと思います。ただ、今季では一番良い成績なので、これを次に繋げて、次回のSUGO大会ではもっと良い成績を残せるように頑張ります。

チーム代表:小野尾 司【BEMAX RACING】

 練習時は本来の調子ではありませんでしたが、なんとか戦えるレベルまで持っていったつもりでした。ただ、思いの外、土曜日の雨のコンディション変化への対応に苦慮しました。決勝は展開も良く7〜8位くらいにつけ、前もバトルをし混戦となっていたので、得意な展開となるかと思っていましたが、やはりペースが足りずレースをさせてあげられなかったのは残念でした。
 粘り強く走ってくれましたが期待に沿える結果ではなかったので、ドライバーもチームも経験値を上げて次戦のSUGO大会はしっかりと練習を積んで良いリザルトを残したいと思います。

Formula Blue モリシタレーシング

#8 三島 悠大(東京都・17歳)

 決勝は序盤で不必要なブロックをしてしまいました。ウォームアップの時に、決勝は周回数が多いのでタイヤのタレを心配して、控えめに温めたのが裏目に出てしまいました。序盤にタイヤが温まらず焦りも出て、自分より遅いドライバーにも抜かれてしまいました。自分の走りが出来るようになってからは追い上げを図りましたが、やはり序盤がだめでした。今回は自分の技術がまだ足りないことを感じました。速さがあることは確認出来ているので、もっと考えてレースができるように、SUGO大会の事前練習にもしっかりと取り組み、次こそは結果を残せるように頑張ります。

担当メカニック:伊藤 泰久 【モリシタレーシング】

 練習から感触は悪くなく、予選はペースが上がらなくとも4位でゴールし、決勝は更に良くなると思っていました。ただ、序盤でペースが上がらず、押し出されるようなシーンもあって、バトルの仕方に問題もありました。後半のペースが上がり順位を回復できたことは良かったのですが、レースの内容としては残念なものとなりました。ローリングでタイヤを温めていれば違ったと思いますが、それが出来ずにペースが上げられなかったのが大きいと思います。SUGO大会は、前を走れるように頑張ります。
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