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レースレポート

2021年全日本カート選手権FS-125部門 東西統一競技会

2021年全日本カート選手権FS-125部門 東西統一競技会

■ 開催日:11月20〜21日■開催場所:ツインリンクもてぎ北ショートコース■天候:晴れ■路面状況:ドライ■参加台数:33台

中村仁が激戦33台のレースを制し東西統一戦で見事な優勝を飾る!

 全日本カート選手権東西統一最終戦が11月20〜21日の2日間、栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコースで行われた。東西両地域の選手が集まり年間チャンピオンを決する今大会。Formula Blue勢では野澤勇翔がシリーズチャンピオンの可能性を残して今大会を迎えた。また、中村仁は直前に行われたもてぎ地方選手権の最終戦で勝利し、今季のシリーズチャンピオンを獲得、その勢いを持ち込みどこまで戦えるかも焦点となった。

タイムトライアル

 土曜日午後に行われたタイムトライアル。夕方遅い時間での開催とあって、コースは西日に照らされ、日が陰ると気温も一気に低下するコンディションとなった。タイムトラアイルでは、五十嵐文太郎が総合2位、中村3位、野澤7位、小林利徠斗はやや苦戦し12位タイムとなる。

予選ヒート(16周)

 明けて日曜日、16周の予選ヒートでは中村が2周目にトップを奪うと、そのままレースをリードしていく。五十嵐は4番手、野澤も6番手近辺で続き、小林も徐々に順位を挙げてくる。トップの中村は最後までポジションを守って周回を重ね、トップチェッカーを受けると決勝のポールポジションを獲得する。五十嵐4位、野澤6位、小林8位とFormula Blue勢は全員がトップ10圏内の順位となった。

決勝ヒート(30周)

  今季の締めくくりとなる最終戦の決勝は30周の長丁場となる。しかし、好調の中村にとってそれは関係なく、見事なワンサイドレースとなる。スタートを難なく決めた中村はトップをキープし続け周回を重ねる。終始、後続との間合いをとりながら一度もトップを譲ることなくポールトゥウィンでフィニッシュ。嬉しい全日本カート選手権FS-125部門の初優勝を飾った。

第5戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 12 中村 仁 Formula Blue TKC 3位(38.262) 1位
2位 22 堂園 鷲 ENERGY JAPAN 1位(38.235) 2位
3位 52 伊藤 祐 ガレージC 4位(28.316) 3位
6位 28 五十嵐文太郎 Formula Blueエッフェガーラ 2位(38.247) 4位
7位 14 野澤勇翔 Formula Blueエッフェガーラ 7位(38.446) 6位
10位 71 小林利徠斗 Formula Blue Super Racing Junkie! 2位(48.596) 8位

Formula Blue Super Racing Junkie!

#71 小林 利徠斗(山形県 16歳)

 前戦の菅生で勝利した勢いを持ち込み2連勝し、来年に向けても良い結果で今シーズンを締めくくりたいという思いで臨みました。練習ではタイヤの状態に関わらず、速いスピードと勢いのある状態で走れましたが、レースでは激しい混戦の中で生き残りに必死になってしまい防戦になってしまいました。土曜日までは予想外の事にも冷静に対処でき、心に余裕があっただけに悔しい気持ちです。メンタル的には各セッションを通じて焦ることなく安定した精神状態で臨めたのは、Formula Blueのスカラシップの2年間で成長出来た点だと思います。

チーム代表:田中 亮(Super Racing Junkie!代表)

 今年最後のレースを納得の出来る内容で締めくくることが目標のレースでした。結果的には残念なリザルトとなりましたが、ドライバーの内面に成長が見えたレースウィークでした。この2年間のFormula Blueでの活動で培ったものを来年以降の活動に活かして欲しいと思います。

Formula Blue エッフェガーラ

#14 野澤 勇翔(栃木県 16歳)

 今回のレースは練習から速さが足りず、苦戦しました。自信のあるコースで調子が悪かったので、ネガティブな気持ちを無理やりポジティブに変えようと気を張って取り組んだことで、逆にストレスが掛かり、レースでは良いパフォーマンスを発揮することが出来ませんでした。シリーズランキングは3位となりましたが悔しい気持ちです。今年の振り返りと整理を行い、来年は悔しい気持ちをバネにもっと強いレースをしたいと思います。

#28 五十嵐 文太郎(山形県 14歳)

 今回の大会は練習からとても速く、マシンセットも決まっていてとても好調でした。レースではペースが悪い時も諦めず、自分で走りを工夫しながら変えていけたことは良かったです。今回のレースを振り返って、改善すべき点が何かを理解しました。普段からレースを想定した組み立てを考え、良い流れを作っていきたいと思います。

チーム代表:加藤 真(レーシングサービス エッフェガーラ代表)

 野澤選手はチャンピオン獲得のチャンスでしたが、そのプレッシャーすら感じられない程、試練の週末となりました。自然体でいることがこれほど難しいことなのかと感じていると思います。また、チームとしても大きな悔しさが残っています。ただ、この経験を糧として次の目標に向かって前進していきたいと思います。五十嵐選手はレースウィークを通じて絶好調で、彼の速さは群を抜いていたと思います。東西統一戦という大舞台での入賞は沢山の収穫をもたらしました。更なる成長を期待し、引き続きサポートをしていきたいと思います。

Formula Blue TKC

#12 中村 仁(千葉県 15歳)

 今シーズンはここまで噛み合わないレースが続いていました。しかし、最終戦で本来の調子を取り戻すことが出来ました。今年はステップアップし、今までとは違った新しい経験、そしてこれから先に必要になるであろう経験をたくさん得ることが出来ました。苦しい経験や辛い経験も成長の材料にしたいです。また、メンタル面に関しても自分の中で昨年よりも成長を感じることが出来ました。強い選手に少しでも近付くことが出来たと思います。しかし、この最終戦でも新たな課題も見つかりました。一つ一つ着実に課題を克服して行き、更に強いドライバーになり夢に向かって努力していきます。1年間サポートして頂き本当にありがとうございました。

チーム代表:徳江 信泰(レーシングカートサービスTKC)

 ホームコースのもてぎに戻り、終始好調で、特に長丁場の決勝は後続との差を一定に保ち、ミスもせずに完璧な強い勝ち方が出来ました。応援して頂いたすべての方に心より感謝します、ありがとうございました。
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