レースレポート
2016年オートバックス 全日本カート選手権 第1戦・第2戦のレースレポート
2016年オートバックス 全日本カート選手権 第1戦・第2戦
■開催日:3月26~27日 ■開催場所:栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコース ■天候:26日晴れ/27日曇り ■路面状況:ドライ ■参加台数:24台
三宅淳詞
開幕ラウンドで表彰台を獲得!!
国内カートレースの最高峰、全日本選手権KF部門の2016シーズンが3月26~27日に開幕した。この選手権は5つの大会から
成り、各大会で2レース全10戦のシリーズ戦が行われる。開幕ラウンドはワールドカップなど数々のビッグイベントの舞台となった
ことで知られる栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコースで開催された。
トヨタ・ヤマハレーシングチームは太田格之進(30号車)と三宅淳詞(31号車)の2名を擁して、今季もこの選手権に参戦する。
昨年に引き続きチームの一員を務める太田は、KF部門2年目のドライバー。この部門初参戦だった2015年は、3戦でポイントを
獲得したが、今年はさらなる結果を求めてレースに挑む。一方の三宅は全日本選手権FS-125部門からステップアップしてきたルー
キー。2015年のFS-125部門では西地域で5戦中3勝を挙げ、年間ランキング4位となった期待の新鋭選手。
24台の参加を迎えたもてぎ大会は、初日にタイムトライアルと第1戦の予選ヒートを、2日目に第1戦の決勝と第2戦の予選・決勝を
行なう2デイ制で開催される。快晴に恵まれた大会初日、タイムトライアルでは三宅がKF部門初レースながら堂々の走りを披露して
3番手を獲得。太田は19番手から追い上げを狙うこととなった。
北條 裕 監督
三宅選手はKF部門で初めてのレースでしたが、練習の段階から調子がよかったですし、セッティングに関するコメントも的確
でした。第2戦の予選ヒートでエンジンに問題を抱えながらもしっかり完走したことも評価できる点です。今回のレースの結果は、
デビュー戦としては充分評価に値します。まだトップカテゴリーに対する余計な先入観を持たず、沈着冷静なメンタル面が
奏功し、いい結果につながったのだと思います。
太田選手は、不運な展開になってしまいました。それでも第2戦の予選でファステストラップを記録するなど速さは見せることが
出来、今後に期待できると思います。ただ、レースウィークを通じての組み立てが良くなかったことは、今後に向けての課題とい
えるでしょう。
今大会はマテリアルの面で何も問題がなく、チーム全体として調子よく戦うことができました。ドライバーにはこの結果に満足
することなく、気を引き締めてもらうとともに、次の大会もこの調子を維持して望めるように全力を尽くします。
太田 格之進/Kakunoshin OTA
昨年1シーズンKF部門を戦って、トップカテゴリーの経験を積むこと ができました。2年目の今年は焦らず落ち着いてレースをしたいと思い ます。僕たちが使用するブリヂストンは去年に比べて性能が向上して、 勝てるタイヤを提供していただけたと感じます。次の大会ではその高い 性能を生かして、表彰台に乗れるように頑張ります。
三宅 淳詞/Atsushi MIYAKE
第2戦は、予選でぜんぜんペースが上がらなかったのですが、そこから 気持ちを切り替えて初心に戻って走れたことが、いい結果につながったの だと思います。トップを走っている時はいい感触だったのですが、最終的に 2位に終わったのは、自分の実力の足りなさが原因だと思います。
この大会が始まる前は、自分が経験に勝るドライバー達に通用するか どうか不安だったのですが、その点に関しては手応えをつかむことができ ました。今回は予選のペースが悪かったので、次の大会では全ヒートをいい ペースで走れるように頑張りたいです。