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レースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第1戦のレースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 東地域 第1戦

■開催日:4月13〜14日 ■開催場所:ツインリンクもてぎ北ショートコース ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:28台

決勝スタート時のアクシデントに巻き込まれ不完全燃焼
次戦での巻き返しを誓う

 全日本カート選手権東地域の開幕戦が、西地域開幕の2週間後となる4月13〜14日に栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコースで開催された。東地域の2019年 ヤマハ「Formula Blue」スカラシップドライバーは、三島悠大(8号車・Formula Blueモリシタレーシング)と小田優(21号車・Formula Blue BEMAX)の新加入の二人を起用し、シリーズタイトルの獲得を目指す。園内の桜満開の時期に迎えた今大会は、日曜日には気温も18度程まで上昇する春らしい気候の中での開催となった。
 東地域のFS-125部門は、28台がエントリーした。

タイムトライアル

 2グループに分かれ、7分間の計測で行われたタイムトライアルは、前日の選手受付時の抽選により、三島、小田共に先に出走する第1グループとなった。計測が開始されると、お互いに近距離で走行しながら周回を重ねタイムアタックを行う。しかし、途中から小田はキャブレターにトラブルを抱えてしまい、それをかばいながらの走行となる。
 全体的に第1グループの方がタイムが伸びたこともあり、総合では三島が10位、小田は11位の位置から、予選ヒートでの巻き返しを期すこととなった。

予選ヒート

 決勝へ向け、少しでも上位グリッドを獲得したい予選ヒートでは、両選手共にスタートポジションをキープする形で序盤を終える。このヒートで調子を上げてきたのは小田で、キャブレターのトラブルが解消したこともあり順調に周回を重ね、順位を挽回していく。前半のうちにセカンドグループの先頭に出た小田は、その集団を抜け出し、さらに上位陣のアクシデントもあり順位を上げると、5番手でチェッカーを受ける。さらに上位にペナルティもあったことから、結果は4位となり決勝は2列目グリッドからのスタートとなった。また三島も、着実に予選を走りきり8位を獲得。4列目から上位進出を狙うこととなった。

決勝ヒート

 26周の長丁場となる決勝ヒート。昨年のもてぎカートレースX30クラスでチャンピオンを獲得している小田は決勝での逆転に自信を持ち、また三島もセッティングを変更し、万全を期してレースへ臨んだ。しかしスタート直後の1コーナーの進入で、小田は後方の選手に追突され、コースアウト。さらに直後にいた三島も巻き込まれる形で、4台程が1コーナー外側のグラベルベッドに捕まってしまう。その後三島は再スタートできたものの、小田はその場で無念のリタイアとなった。巻き返しを図りたい三島も、既に集団からは大きく離れた単独走行となり、完走こそしたものの、26位に終わり、両選手共に不完全燃焼で開幕戦を終えることとなった。思うような順位を獲得できなかった今大会だったが、小田は予選4位、三島も予選8位と決勝で十分上位を狙える位置にいる。両選手はレースの手応えをしっかりと感じると共に、今回の反省を踏まえ次戦の本庄大会での巻き返しへと頭を切り替えている。

第1戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 71 小林利徠斗 Super Racing Junkie! 2位(38.425) 2位
2位 32 渡部 智仁 XENON.RT&CHAMP 6位(38.525) 3位
3位 44 吉田 馨 ミツサダPWG RACING 17位(38.776) 10位
26位 8 三島 悠大 Formula Blueモリシタレーシング 10位(38.650) 8位
DNF 21 小田 優 Formula Blue BEMAX 11位(38.682) 4位

Formula Blue BEMAX

#21 小田 優(千葉県・14歳 )

 タイムトライアルではキャブレターのトラブルにより上位進出は叶いませんでしたが、予選では大きく順位を上げることができ、ベストを尽くすことができたと思います。決勝はリタイアとなってしまいましたが、手応えを掴むことができました。次戦からも自信を持って頑張りたいです。

チーム代表:小野尾 司【BEMAX RACING】

 練習から調子も良く、タイムトライアルでトラブルがあって出遅れましたが、なんとかまとめて勝負できるところまではもってきていたので、決勝は走ってほしかったです。今回の悔しさを糧に、次回の本庄大会で結果を残せるように頑張りたいと思います。

Formula Blue モリシタレーシング

#8 三島 悠大(東京都・16歳)

 金曜日、土曜日と練習して、トップタイムも出ていたので上位で戦える自信もあったのですが、レース当日の公式練習からタイムが伸びず、路面の変化に自分が対応できませんでした。予選も前についていくのが精一杯でした。決勝は前の集団についていけば上位を狙えると思っていたのですが、スタートで終わってしまい残念です。本庄大会では小田選手と一緒に1位を目指してがんばります。

担当メカニック:伊藤 泰久 【モリシタレーシング】

 練習は調子が良かったのですが、日曜日になってバランスが悪いというか、走りが安定しない状態になってしまいました。予選が終わった後セッティングを変えて、決勝に挑みました。フォーメーションラップを見ていると良さそうな感触はあったので、リタイアとなってしまい残念です。全体的にもう少し走りを安定させることができれば、上位を走れるようになると思いますので、次回はその辺りを意識して、色々と改善していきたいです。
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