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レースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 西地域 第3戦のレースレポート

2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 西地域 第3戦

■開催日:5月25~26日 ■開催場所:中山カートウェイ ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:15台

嶋田隼人が接戦を制し念願の全日本初優勝!!
居附明利もトラブルを乗り越え価値ある3位獲得!!

 全日本カート選手権西地域の第3戦が、5月25〜26日の2日間、岡山県・中山カートウェイで開催された。西地域は第3戦を迎え、早くもこの大会がシリーズの折り返しとなる。
 レースウィークは好天に恵まれたが、決勝が開催される日曜日は最高気温が30度を超える真夏日となった。例年、猛暑に見舞われる中山大会だが、今年もその例に漏れず厳しい暑さの中での戦いとなった。

タイムトライアル

 参加台数が15台のため、1グループでのアタックとなったタイムトライアル。居附明利と嶋田隼人の両名共に積極的にアタックを行う。その中、嶋田は2番手タイムでタイムトライアルを終了。一方、居附は4番手タイムを記録したものの、スロー走行中の車両に激突し、フレームを曲げるほどの損傷を負ってしまう。チームは予選、決勝に向けて、急遽フレーム修正などの作業を迫られることとなった。

予選ヒート

 12周で行われた予選ヒート。嶋田は序盤戦を2番手につけ周回を重ねていく。ペースに勝る嶋田は、5周目の2コーナーでトップを奪うと、その後は徐々に後続を引き離し、独走態勢を築いていく。一方、4番手スタートの居附は、修復途中のフレームでの出走となってしまったために本来の走りができず、徐々に後退を余儀なくされる。
 トップの嶋田は、後続を大きく引き離し独走でチェッカーを受け、決勝のポールポジションを獲得する。居附も本来のパフォーマンスを発揮できないマシンで粘り強く走り切り、8位でフィニッシュした。

決勝ヒート

 最高気温が30度を超える中、決勝ヒートは30周の長丁場で争われる。ポールポジションからスタートした嶋田は、絶妙なダッシュを見せトップをキープしたままオープニングラップを終える。フレーム修正が間に合った居附も、1周目で3つポジションをあげ、5番手でオープニングラップを終える。嶋田は2番手の選手と共に集団を抜け出すと、マッチレースの様相を呈するが、常にトップをキープし、主導権を握った形で周回を進めていく。居附は3番手争いのグループに加わりながら、上位進出のチャンスを窺っていた。
 終盤に入っても嶋田はテールトゥノーズのまま周回を続けていたが、ラスト2周を切った29周目にトップを奪われる。しかし、冷静にパッシングのチャンスを見定めていた嶋田は、最終ラップのバックストレートエンドから上手くスピードを乗せ、6コーナーで再逆転に成功、そのままトップを守り、念願の全日本初優勝を飾った。居附も22周目に3番手に上がると、その後はポジションを守り切り、開幕以来3大会連続での表彰台を獲得し、シリーズポイントランキングも1位を堅持している。

第3戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1 12 嶋田 隼人 Formula Blue ぴぃたぁぱん 2位(30.449) 1位
2 22 奥田 もも HRS JAPAN 3位(30.452) 3位
3 11 居附 明利 Formula Blue Ash 4位(30.452) 8位

Formula Blue Ash

#11 居附 明利(愛知県・16歳)

 タイムトライアルの調子は良かったのですが、スローダウンしているカートに追突してしまい、フレームが曲がってしまいました。応急処置を施して予選に出走しましたが、やはり本調子ではなく苦しいレースとなりました。決勝は、様々な方々の協力もあり修復して臨むことができました。最初こそフィーリングに違和感がありましたが、普段通りに走ることができ、タイムも出ていました。自分のミスでもったいないレースにしてしまったと感じています。ただ、そのような状況下で3位に入れたことは自分としては満足できる内容でした。次回の神戸戦は得意なコースでもあるので、優勝を狙って戦います。

チーム代表:築山 敬【かあと小僧】

 今回も集中して取り組んでいたのですが、タイムトライアルで他車とクラッシュするというミスをしてしまいました。決勝までには修復しましたが、追い上げのレース展開になってしまいました。なんとか表彰台に乗ることはできましたが、こういったミスは過去にもあり、今後はこのようなことが無いようにしなければなりません。
 ただ、その状況の中、最後まで諦めず追い上げて、3位に入ったことは成長できた点だと思います。残る2戦はきちんと結果を出したいと思います。

Formula Blue ぴぃたぁぱん

#12 嶋田 隼人(京都府・15歳)

 とても嬉しいです。前半はペース的にも余裕がありましたが、後半になるにつれマシンだったり体力だったりがタレてきてしまって、タフな場面もありました。ただ、抜かれた後もパニックにならずに冷静になればどこかで逆転するチャンスはあると思ったので、落ち着いて追いかけていました。そして相手に攻め入るポイントを見極めていたので、そのチャンスを伺っていました。この優勝は自分にとってもチームにとっても自信に繋がりました。後半戦もこのままの勢いで良い結果を残していきたいと思います。

チーム代表代理:平井 秀樹 【ぴぃたぁぱん】

 練習から好調でした。終盤に抜かれはしましたが冷静に抜き返し、とても良いレースで全日本初優勝を飾ることが出来ました。開幕戦と2戦目までは勝てそうで勝てないレースが続きましたが、今回のレースで本人も大きな自信を得たと思います。また、今後に繋げていく意味でも、これで満足せず次回以降も頑張っていきたいと思います。
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