レースレポート
2019年 全日本カート選手権 FS-125部門 西地域 第5戦のレースレポート
2019年全日本カート選手権FS-125部門 西地域第5戦
■開催日:9月14〜15日■開催場所:中山カートウェイ■天候:晴れ■路面状況:ドライ■参加台数:15台
嶋田隼人、中山大会2連勝!!
西地域のシリーズランキングは居附と嶋田のワン・ツーで東西統一戦へ
全日本カート選手権西地域第5戦が、9月14〜15日の2日間、岡山県・中山カートウェイで開催された。3月に始まった西地域シリーズも、いよいよ今回が最終戦となる。中山大会は、5月の開催に続き今季2回目となるが、前戦は嶋田隼人が優勝、居附明利が3位を獲得しているだけに、今回も両選手の活躍に期待がかかった。
9月中旬とは言え、レースウィークは連日30度を超える真夏日が続き、決勝日も酷暑となり、参加者にとっては非常にタフなコンディションの中でのレースとなった。
タイムトライアル
1周が740mと全日本開催コースの中で最も短い中山カートウェイでは、タイムトライアルでの位置取りが非常に重要となり、いかにクリアラップでタイムアタック出来るかがカギとなる。今回エントリーの15台が、計測開始と共に続々とコースインしていく。居附、嶋田の両選手も、積極的なタイムアタックを繰り返し、嶋田がトップタイムをマーク。居附はややタイムが伸び悩み、7位でタイムトライアルを終えた。
予選ヒート(17周)
17周で行われた予選ヒートは、まず嶋田が好スタートを切りレースをリードする。5周目には、スタート時の隊列復帰違反があったことから2番手の選手に黒旗が提示されピットに戻り、嶋田の独走態勢が盤石となる。
嶋田がトップを快走する一方、3列目からのスタートとなった居附は7台ほどで構成された2番手グループに加わり周回を重ねていく。しかし、グループ全体がほぼ同じタイムで周回しているため、なかなか仕掛けることが出来ず順位が上がらない。
2位以下に大差つけて独走する嶋田は、最後まで後続の接近を許さずにチェッカーを受け、決勝のポールポジションを獲得する。居附も終盤に5番手まで順位を上げチェッカーとなった。
決勝ヒート(30周)
猛暑の中、全日本で最も周回数の多い30周の決勝ヒートは、ドライバーの体力的にも厳しいレースとなる。ポールスタートの嶋田はタイミングよく加速すると、混戦でのアクシデントが発生しがちな1周目のヘアピンを難なくクリアし、トップでバックストレートへと進入、そのまま後続を引き離していく。居附もクリアスタートを決め、1周目はほぼポジションキープの6番手で終え、追い上げを図っていく。
スタートから10周を経過、レースが中盤を迎える頃には、嶋田のリードは約2秒にまで広がり、完全な独走態勢を築き上げる。居附は予選同様に2番手グループでレースを進めるが、やはり差がないことから勝負が仕掛けにくく、順位を上げることが出来ない。
終盤に入り、嶋田のリードは4秒以上に広がる。嶋田はペースをコントロールしながらマージンを持って周回を重ねるものの、後続の接近は一切許さず、そのままチェッカーまで駆け抜け、5月の中山大会に続き2連勝、今季2勝目を挙げ、ランキング2位で西地域のシリーズを終えた。居附も粘り強く走り、最後は5位でフィニッシュとなり、ランキングトップを堅持し最終戦へと臨むこととなった。
第5戦リザルト
Pos. | No. | Driver | Team | タイムトライアル | 予選ヒート |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 12 | 嶋田隼人 | Formule Blueぴぃたぁぱん | 1位(30.391) | 1位 |
2位 | 25 | 日吉太一 | FIORE Motor Sports | 2位(30.469) | 2位 |
3位 | 78 | 津野熊凌大 | Scuderia Sfida | 5位(30.514) | 3位 |
5位 | 11 | 居附明利 | Formula Blue Ash | 3位(42.344) | 3位 |
Formula Blue Ash
#11 居附 明利(愛知県・17歳)
予選で貴重なポイントを積み上げることが出来たのはシリーズを戦う上で良かったのですが、決勝も序盤からもう少し積極的に行けば表彰台には乗れたと思っています。東西統一最終戦のもてぎでは東地域のライバル選手達に負けないように頑張ります。