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レースレポート

2020年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第4戦のレースレポート

2020年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第4戦

■開催日:10月24〜25日■開催場所:スポーツランドSUGO西コース■天候:晴れ■路面状況:ドライ■参加台数:20台

山越ヒユウが全日本初ポール、小田優が3位で2大会連続の表彰台獲得!

 全日本カート選手権東地域第4戦が、10月24〜25日の2日間、宮城県・スポーツランドSUGO西コースで行われた。コロナ禍で当初のスケジュールより約2週間遅い開催となった今大会。秋も深まった東北は日中も気温は20度に届かず、陽が差している間は暖かいものの雲がかかると肌寒く感じる気候となった。また、時折ごく弱い雨が降り、ウェットコンディションにはならないまでも路面状況が微妙に変化する中での大会となった。

タイムトライアル

 今回もOKクラスとの併催のため、タイムトライアルは土曜日に行われた。OKクラスの走行中にごく弱い雨が降ったものの、FS125クラスの時間には天候は回復していた。総合トップとなったのは山越ヒユウ。山越にとっては開幕戦以来の優勝を狙う絶好の滑り出しとなる。野澤勇翔は5位、小林利徠斗は7位とまずまずの位置につけるものの、前戦の茂原大会で表彰台に立っている小田優は17位に終わった。

予選ヒート(17周)

 山越がスタートで1ポジション落とし2番手でオープニングラップを終える。後方では小林が順位を挽回し始める。また、後方スタートの小田も快進撃で順位をアップ。山越は終始トップタイムをマークしながら周回するものの、トップを奪うまでには至らず、このヒートは2位でチェッカーとなり、決勝のフロントローを獲得した。小林は4位でチェッカーを受けたものの、フロントカウル脱落のペナルティにより8位に後退。小田は7位、野澤は重量が足りずヒート失格となり、決勝は最後尾からの追い上げとなった。

決勝ヒート(26周)

 26周の長丁場となる決勝ヒート。このヒートで山越は3位以上、小林は2位以上がシリーズタイトル争いに残る絶対条件となる。しかし、アウト側スタートの不利もあったか山越はスタートで4番手まで後退を強いられる。その後方には小林、小田が続くものの、先頭のペースがよく、この集団がトップを追いきれない。終盤の争いで山越が順位を下げてしまう。一方で小田と小林は着実に順位を上げていく。最終ラップ、3番手争いが交錯した間に小田が3番手、小林が4番手に上がりそのままフィニッシュ。小田は2大会連続で表彰台獲得となった。また最後尾スタートの野澤も力強く追い上げを見せ、5位入賞を飾っている。

第4戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 27 洞地遼大 K.SPEED WIN 2位(39.722) 1位
2位 13 佐野雄城 BirelART RAGNO Racing 6位(39.830) 5位
3位 14 小田 優 Formula Blue BEMAX 17位(40.118) 7位
4位 71 小林利徠斗 Formula Blue Super Racing Junkie! 7位(39.833) 8位
5位 16 野澤勇翔 Formula Blueエッフェガーラ 5位(39.817) 重量失格
12位 66 山越ヒユウ Formula BlueガレージC 1位(39.690) 1位

Formula Blue ガレージC

#66 山越 ヒユウ(東京都 14歳)

 公式練習で明確になった修正点をタイムトライアルで改善し、全日本初のポールを獲得できたことは嬉しかったです。予選はスタートに失敗し、順位を一つ落としてしまいましたが、ベストラップはトップの選手より速く、ラップペースも悪くなかったので決勝に向けての自信になりました。決勝はセッティングが噛み合わず、順位を下げてしまいました。前戦に片岡代表からアドバイスを受けた「調子が悪い時にどれだけ速く走れるか」を自分なりに考え、メンタルトレーニングで学んだ事を実践し、自分にとっては内容の濃いレースが出来ました。次戦は開幕戦で優勝したコースなので、流れを取り戻したいと思います。

チーム代表:伊勢田 尚輝(ガレージC)

 練習から良い方向性を見出しレースを迎えることができました。タイムトライアルは狙い通りポールを獲得、予選では順位を下げましたが、決勝に向けて後半はタイヤを温存して戦いました。セッティングを少し変更して臨んだ決勝は、自分のリズムに乗れず悪い流れになってしまいました。次戦に向けての反省材料は明確になっているので、チーム内で煮詰めていきたいと思います。

Formula Blue Super Racing Junkie!

#71 小林 利徠斗(山形県 15歳)

 SUGOはホームコースであり、勝ちたいという強い思いがありました。しかし、木曜日から土曜日にかけて、今シーズンを通じて抱えている問題の解決に向けてセッティングを試し続けましたが、良い流れを築くことができませんでした。そのような中でも、日曜日の公式練習では、ようやくセッティングの方向が見えてきました。予選ヒートは追い上げたもののフロントカウル脱落のペナルティで順位降格。決勝は同じ過ちをしたくない気持ちが強すぎて、スタートダッシュに慎重になってしまいました。本当に悔しいです。今回の反省を活かして、次回は優勝できるように頑張ります。

チーム代表:田中 亮(Super Racing Junkie!)

 走り慣れたホームコースでの大会でしたが、マシンのセットアップがいま一つ決まりませんでした。不安定なドライバビリティがドライバーに100%で攻めるドライビングを躊躇わせていたようです。結果としてほんの少しスピードが足りない状態でした。シリーズチャンピオン争いからは脱落しましたが、残りの2戦は全力で優勝を目指したいと思います。

Formula Blue エッフェガーラ

#16 野澤 勇翔(栃木県 15歳)

 練習走行ではマシンセッティングも順調に進み、気持ちの面でもメンタルトレーニングで学んだことを取り入れて、準備万端で臨むことができました。タイムトライアルまではイメージ通りでしたが、予選は重量失格になり、勿体ない結果になりました。決勝は、気持ちの切り替えに苦労しましたが、とにかく追い上げることだけを考えて臨みました。結果は5位でしたが、ペースがよかっただけに、悔しい思いでした。今回は、メンタル面での成長を実感することができました。次戦はホームコースでのレースとなるので、自信を持って取り組んでいきたいと思います。

チーム代表:加藤 真(レーシングサービス エッフェガーラ)

 レースウィークのプラクティスでは、ドライ、ウェット共に調子よく、レースに向けての手応えがありました。本番では、結果を意識するあまり、守りに入る場面が見られ、結果的には悔いの残るリザルトとなってしまいました。予選ヒートの重量失格は、チームとして反省点です。次戦のもてぎ大会では、チーム全体がスムーズに機能できるように態勢を整えて、優勝を狙いたいと思います。

Formula Blue BEMAX

#14 小田 優(千葉県 16歳)

 タイムトライアルは攻めの気持ちで積極的にタイムを出しにいきましたが、予想外に振るいませんでした。予選は17番手スタートから順位を順調に上げることができましたが、振り返ってみるともう少し出来ることはありました。決勝は7位からのスタートでしたがいつも以上に冷静に展開を予想しながらレースをすることができました。全体としてペースは悪くありませんでしたが、トップ集団にいる選手のタイム差はなく、タイムトライアルでの順位が悪かったことが結果に影響してしまいました。次戦はタイムトライアルで好順位を取れるようにしたいと思います。

チーム代表:小野尾 司(BEMAX RACING)

 課題の一つとなっていたタイムトライアル時の新品タイヤの速さを克服することができず、またトラブルも重なり、大きく出遅れたことで苦しいレースになってしまいました。ただ前戦での不用意な仕掛けで勝てるチャンスを逃した反省もあり、予選・決勝ともにロスの少ない追い上げのレースができたと思います。残り2戦は更に気温が下がるレースになるので、課題を克服して上位からスタートできるようにドライバー共々、努力を続けていきます。
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