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レースレポート

2020年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第5戦のレースレポート

2020年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第5戦

■開催日:11月15〜16日■開催場所:ツインリンクもてぎ北ショートコース■天候:晴れ■路面状況:ドライ■参加台数:22台

野澤勇翔、表彰台へあと一歩に迫る4位!山越5位、小田6位、小林7位と続く!!

 全日本カート選手権東地域第5戦が、11月15〜16日の2日間、栃木県・ツインリンクもてぎ北ショートコースで行われた。もてぎは東地域開幕戦としても開催され、今回が2回目の開催となる。開幕戦では山越ヒユウが鮮烈なデビューウィンを飾っているだけに、今回もヤマハ「Formula Blue 」スカラシップドライバー勢の活躍が期待された。レースウィークは、11月のもてぎとは思えないほど暖かな週末となり、日中の日が差している時間帯は半袖でも過ごせるほど。天候も安定し、終始ドライコンディションでスケジュールは消化された。

タイムトライアル

 土曜日に行われたタイムトライアル。11月は気温も下がりエンジンパワーが発揮できることから好タイムが期待された。その予想通り、上位6人がレコードタイムを更新するハイレベルなタイムアタックとなり、もてぎを得意としている小田優が2位を獲得。さらに小林利徠斗が4位、山越ヒユウが5位、野澤勇翔が6位とヤマハ「Formula Blue」勢は全員がコースレコードを更新する。

予選ヒート(16周)

 日曜日午前中に行われた予選ヒート。野澤は好スタートを切り、オープニングラップを3番手で終え、その後もポジションをキープ、野澤の後方に山越、小田が続く。小林はスタートで10位まで順位を落とすが、徐々にボジションを挽回していく。12周目、4番手につけていた小田がマシントラブルのためストップしリタイアとなる。このヒートでは野澤3位、山越3位、小林は6位まで戻し、小田は19位と決勝の追い上げに期待された。

決勝ヒート(30周)

 30周と長丁場の決勝ヒート。レース序盤はポジションキープ。その中でも、野澤は14周目に3番手に浮上する。その直後には小林が続き、表彰台を狙う勢いを見せる。さらに後方からは小田が順位を挽回し、上位へと進出してくる。中盤過ぎまで3番手を守っていた野澤だったが、終盤の24周目に野澤と小林が接触し、その間に後続の先行を許してしまう。その後、野澤は4番手を死守、山越、小田、小林と続き、4位から7位までに4名が名を連ねてチェッカーを受けた。

第5戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 74 鈴木斗輝哉 K.SPEED WIN 1位(38.140) 1位
2位 13 佐野雄城 BirelART RAGNO RT 8位(38.372) 2位
3位 27 洞地遼大 K.SPEED WIN 7位(38.372) 14位
4位 16 野澤勇翔 Formula Blueエッフェガーラ 6位(38.337) 3位
5位 66 山越ヒユウ Formula BlueガレージC 5位(38.335) 4位
6位 14 小田 優 Formula Blue BEMAX 2位(38.219) 19位
7位 71 小林利徠斗 Formula Blue Super Racing Junkie! 4位(38.324) 6位

Formula Blue ガレージC

#66 山越 ヒユウ(東京都 14歳)

 事前練習からレースウィークまで調子が悪く、最初から厳しいレースを想定していました。そんな中でも、タイムトライアルでは速いドライバーをマークしながら、なんとか5番手タイムを出しました。予選は波乱をうまく切り抜けて後続を引き離すことに成功しました。決勝も、予選同様にスタート時の集団から抜け出すことができましたが、トップ集団に追いつくことはできませんでした。レースの展開の中でしっかりとチャンスを捉えることができたことと、茂原・菅生での反省点をしっかりとレースの中で活かすことができたことは良かったです。

チーム代表:伊勢田 尚輝(ガレージC)

 走り慣れたもてぎですが、ドライバーのフィーリングも悪く、思うようなタイムも出ないままに事前練習が終了。不安を残した中でレースウィークに入りました。レースでは本来の速さはありませんでしたが、ここ数戦の課題であった後半のタイムも落とさず最後まで走り切ったことは評価したいと思います。最終戦の鈴鹿はセットを煮詰め、よい結果で締めくくれるように準備したいと思います。

Formula Blue Super Racing Junkie!

#71 小林 利徠斗(山形県 15歳)

 事前練習から調子がよく、タイムトライアルも出だしから好感触でしたが、実際のタイムは自分の感覚とのギャップがあり修正が必要と感じました。予選はアウト側グリッドになり、スタートで事故に巻き込まれないように意識が向きすぎた結果、集団の中に埋もれて順位を落としてしまいました。その後は落とした順位を挽回しようと全力で追い上げました。決勝もほぼ同じような結果となり、ペースはよかったものの、自らチャンスを作り出すことができませんでした。今回、好調な状態をレースで活かすことができなかったことは悔しいです。最終戦の鈴鹿では、今年培ってきたものをすべて出し切って、必ず勝ちたいと思います。

チーム代表:田中 亮(Super Racing Junkie!)

 金曜日の練習走行から調子がよく、優勝を狙える状態でレースに臨むことができました。しかし、予選4番手からのスタートに失敗し大きく順位を落としてしまいました。もてぎのアウト側スタートに苦手意識があり、それが悪い方向に出てしまったようです。決勝もスタートで遅れるも、2位争いまで追い上げることができ、最終的に7位という順位でしたが、速さがあることは確認できました。最終戦の鈴鹿では持てる力を最大限に発揮できるようチームとしてサポートしたいと思います。

Formula Blue エッフェガーラ

#16 野澤 勇翔(栃木県 15歳)

 もてぎはホームコースなのでプレッシャーもありますが、ポジティブな思考を身につけて取り組みました。タイムトライアルは若干の焦りがあり、思い切りのよいアタックができず6位となりましたが、予選では頭を切り替え、ペースやタイヤもコントロールしながら3位でフィニッシュしました。決勝の序盤は苦しい状況でしたが、中盤戦にかけては積極的に攻めのレースができたと思います。しかし、終盤までタイヤを持たせることができませんでした。今回はメンタル面を改善するために、新しいことにもチャレンジしました。その結果は自分自身としても手応えがあり、更なる自身がつきました。次戦は最終戦ですので、これまでの経験や想いをぶつけて頑張りたいと思います。

チーム代表:加藤 真(レーシングサービス エッフェガーラ)

 今大会、いつものようにフリープラクティスでは好調をキープ。刻々と変化する路面コンディションにも対応し。自信を持ってタイムトライアルへ臨みました。順調だったのはここまででした。モータースポーツは心理的要素も大きいスポーツです。そしてレースは一人で走る競技ではありません。それを理解し、パフォーマンスに繋げる努力が我々には足りなかったと思います。次戦はいよいよ東西統一戦です。最高の結果を残せるようチーム一丸となって戦いたいと思います。

Formula Blue BEMAX

#14 小田 優(千葉県 16歳)

 今回のレースは調子がよく、上位を狙える感触を持っていました。予選は電気系のトラブルでリタイアしてしまいましたが、スタートで出遅れたことは反省点です。決勝は後方からのスタートになりましたが、ペースもよく冷静に順位をアップしていくことができました。今回のレースを振り返ると、スタートがポイントでした。予選では隣に意識をし過ぎて順位を落とし、決勝ではジャンプアップのチャンスを逸してしまいました。次戦の鈴鹿もスタートが肝心になると思います。しっかりと準備をして優勝を狙いたいと思います。

チーム代表:小野尾 司(BEMAX RACING)

 もてぎはドライバーが最も得意とするコースでもあり、必勝を合言葉に事前練習を行いました。ただ、レースウィークに入ると、季節外れの気温とスペシャルタイヤによる路面変化なのか、その対応のセッティングに追われましたが、ドライバーは焦ることなく、淡々と自分のできることをやってくれました。課題のタイムトライアルで今季最高の2位となりましたが、予選では電気トラブルによりリタイアとなってしまいました。しかし、ドライバーは誰も何も責めることなく、決勝の巻き返しに向けて気持ちを切り替えていたのが印象的でした。決勝での追い上げとペースも評価できます。次の鈴鹿ではトラブルが出ないように徹底して準備をし、ドライバーとチームが一丸となって優勝目指して頑張ります。
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