レースレポート
2021年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第3戦
2021年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第3戦
■開催日:6月19〜20日■開催場所:GOLDEX本庄モーターパーク■天候:晴れ■路面状況:ドライ■参加台数:22台
シーズンの前半戦を野澤がシリーズランキング3位、中村が4位で折り返す!
全日本カート選手権東地域第3戦が、6月19〜20日の2日間、埼玉県・GOLDEX本庄モーターパークで行われた。このコースは長いストレートと広いコース幅により、スリップストリーム効果が高く、またコーナーのライン自由度が高いため、混戦のレースとなることが多い。また、普段はカートレースの開催がないため、各ドライバーにとっては少ない走行時間でいかにセットアップを詰めていくかも重要となる。レースウィーク土曜日は終日雨模様となったが、日曜日はドライコンディションとなり、ドライバーの対応力も試されるレースとなった。
タイムトライアル
22台が1グループでアタックするタイムトライアル。スリップストリーム効果の高いコースのため、集団の中で前車を上手く使いながらのアタックが有効となり、序盤は牽制し合う場面があったものの、次第に各車がペースを上げアタックに入る。Formula Blueの4人も、集団の中でポジションを取りながらアタックを繰り返し、野澤勇翔は9位とシングル順位を獲得する。しかし、五十嵐文太郎は13位、中村仁は17位、小林利徠斗は15位ながらもエンジン交換を行ったため、予選は最後尾スタートとなるなど、いつもとは異なる波乱の幕開けとなった。
予選ヒート(15周)
15周で行われた予選ヒートは、集団走行が多くなる中、野澤と五十嵐が2番手グループの後方に続き周回を重ねていく。終盤には中村も加わり、さらに前の集団に追いつき大きなグループとなってレースが進んでいく。そのままフィニッシュを迎え、五十嵐が7位、中村が11位。野澤も上位フィニッシュとなったがフロントフェアリング脱落ペナルティにより18位に後退。また果敢に追い上げたが小林は14位となった。
決勝ヒート(20周)
20周の決勝ヒートでは、小林がオープニングラップの混戦の中で後続のカートに追突されコースアウトを喫す。再スタートしたものの最後尾となった。また五十嵐もバトル中に他車の煽りを受け、大きく後退を強いられる。野澤と中村は4番手グループに加わりレースを進めていくが、集団の中で目まぐるしく順位が入れ替わるため、なかなか集団から抜け出すことができない。それでも時には集団の先頭に出るなど奮闘し、野澤が4番手でフィニッシュ。しかし、最終ラップの最終コーナーで起こった前走車のスピンにより出された黄旗に対応が間に合わず、1周減算のペナルティとなった。追い上げた五十嵐は5位入賞、中村も7位を獲得し、小林も15位まで追い上げてフィニッシュとなった。今大会をもって東地域の前半戦は終了し、次戦9月の茂原大会まで約3ヶ月のインターバルとなる。Formula Blueの4人は野澤がランキング3位、中村4位、五十嵐6位、小林15位で後半戦へと臨むこととなる。
第3戦リザルト
Pos. | No. | Driver | Team | タイムトライアル | 予選ヒート |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 22 | 堂園 鷲 | Energy JAPAN | 1位(39.253) | 1位 |
2位 | 23 | 玉橋悠月 | サーティーズレーシング | 11位(39.689) | 5位 |
3位 | 32 | 梅垣 清 | ガレージC | 5位(39.599) | 4位 |
5位 | 28 | 五十嵐文太郎 | Formula Blueエッフェガーラ | 13位(39.741) | 7位 |
7位 | 12 | 中村 仁 | Formula Blue TKC | 17位(39.845) | 11位 |
15位 | 71 | 小林利徠斗 | Formula Blue Super Racing Junkie! | 15位(39.753) | 4位 |
18位 | 14 | 野澤勇翔 | Formula Blueエッフェガーラ | 9位(39.653) | 18位 |
Formula Blue Super Racing Junkie!
#71 小林 利徠斗(山形県 15歳)
チーム代表:田中 亮(Super Racing Junkie!代表)
Formula Blue エッフェガーラ
#14 野澤 勇翔(栃木県 15歳)
#28 五十嵐 文太郎(山形県 13歳)
チーム代表:加藤 真(レーシングサービス エッフェガーラ代表)
五十嵐選手は、今大会に向けて、レースの駆け引きやバトル時のスキルアップを意識してトレーニングをしてきました。その成果を期待していましたが、レース展開もあって、決勝ヒートの序盤にはじき出される場面がありました。しかし、その後の追い上げは別人のような見事な走りで、結果的に5位というリザルトを獲得することになり、やはりメンタル面の大切さを感じたレースでした。