レースレポート
2021年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第4戦
2021年全日本カート選手権FS-125部門 東地域第4戦
■開催日:9月18〜19日■開催場所:茂原ツインサーキット東コース■天候:18日:雨、19日:晴れ■路面状況:18日:ウェット、19日:ドライ■参加台数:20台
野澤勇翔が全日本初優勝でランキング2位に浮上!!中村、五十嵐も光る走りを見せる。
全日本カート選手権東地域第4戦が、9月18~19日の2日間、千葉県・茂原ツインサーキット東コースで開催された。オリンピック&パラリンピック対応のためにレーススケジュールが調整されたことから、前回の本庄大会から約3か月という長いインターバルが取られることとなった。
レースウィークは台風接近の影響を受け不安定な天候となり、特にタイムトライアルが行われた土曜日は朝から断続的に雨が降り続き、路面は終始ウェットコンディションとなった。一転して日曜日は晴天となり、特に午後は澄み渡った青空が広がったものの、日差しは強く、暑さを感じさせる一日となった。
タイムトライアル
直前のFP3クラスのスタート前に強い雨が降り出し、水煙が上がるほど水量の多い状態でタイムトライアルはスタートする。各選手がタイムアタックを繰り返す中、五十嵐文太郎が早めにアタックを行い2位タイムをマークする。さらに3位には野澤勇翔、6位に中村仁と続く。小林利徠斗は濡れた路面に苦戦し、11位に留まった。
予選ヒート(17周)
前日の雨から打って変わり、日曜日は朝からドライコンディションとなった。まずは好スタートの五十嵐がホールショットを奪うが、すぐに野澤が逆転しトップに浮上する。野澤、五十嵐の順で周回を重ねていくと、7周目には今度は五十嵐がトップを奪う。中村は4番手につけ、前との差を縮めていくが、9周目終了時点でエンジントラブルのためピットに戻り、リタイアとなる。小林は10番手近辺で周回を続ける。快調にトップを走っていた五十嵐だったが、12周目に駆動系のトラブルのためスローダウンすると、そのままマシンを止めリタイアとなる。トップとなった野澤は、2番手以下に2秒以上の大差をつけ独走態勢を築くと、その差を保ったままチェッカーを受け、決勝のポールポジションを獲得した。
決勝ヒート(24周)
24周の決勝ヒートも野澤の好スタートで始まる。野澤は序盤から安定したハイペースで周回を重ね、危なげなく後続を引き離していく。後方からは中村、小林、五十嵐が順位挽回を図るが、やはり後方グリッドからのスタートではバトルの繰り返しを強いられ、なかなかペースを上げることができない。トップの野澤は序盤から築いたセーフティマージンキープし、そのまま24周を走り切り、全日本参戦3年目にして初優勝を果たした。中村は6位まで追い上げてチェッカーを受け、小林は9位を獲得した。五十嵐は17位に終わった。尚、野澤はランキングでも東地域2位に浮上した。
第4戦リザルト
Pos. | No. | Driver | Team | タイムトライアル | 予選ヒート |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 14 | 野澤勇翔 | Formula Blueエッフェガーラ | 3位(48.880) | 1位 |
2位 | 52 | 伊藤 祐 | ガレージC | 4位(48.994) | 2位 |
3位 | 22 | 堂園 鷲 | Energy JAPAN | 7位(49.088) | 18位 |
6位 | 12 | 中村 仁 | Formula Blue TKC | 6位(49.036) | 17位 |
9位 | 71 | 小林利徠斗 | Formula Blue Super Racing Junkie! | 11位(49.301) | 10位 |
17位 | 28 | 五十嵐文太郎 | Formula Blueエッフェガーラ | 2位(48.856) | 16位 |
Formula Blue Super Racing Junkie!
#71 小林 利徠斗(山形県 15歳)
チーム代表:田中 亮(Super Racing Junkie!代表)
Formula Blue エッフェガーラ
#14 野澤 勇翔(栃木県 15歳)
#28 五十嵐 文太郎(山形県 13歳)
チーム代表:加藤 真(レーシングサービス エッフェガーラ代表)
五十嵐選手は、夏場のインターバル期間に様々なレースに出場し、経験値を増やしてきました。その成果もあり、タイムトライアル~予選とレースをリードするパフォーマンスを発揮してくれました。予選終盤のトラブルで決勝は追い上げを余儀なくされましたが、気持ちを切り替えて決勝に臨む姿は心の成長を感じました。今後、一つ一つが噛み合えば、良い結果を手にする日も近いと思います。次戦の菅生は本人が得意とするコースです。チーム全体でしっかり準備して臨みます。