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レースレポート

2023年全日本カート選手権FP-3部門 第9戦・第10戦のレースレポート

2023年全日本カート選手権FP-3部門 第9戦・第10戦

■開催日:9月30日~10月1日 ■開催場所:スポーツランドSUGO 国際西コース(宮城県) ■天候:雨のち晴れ ■路面状況:ウェット~ドライ ■参加台数:16 台

藤村太郎、3 位・2位と連続表彰台獲得!
横山優之介がシーズンを締めくくる優勝!

 全日本カート選手権FP-3部門第9戦・第10戦が、9月30日~10月1日に宮城県・スポーツランドSUGO国際西コースで開催された。
 4月に神戸で開幕した全日本選手権FP-3部門も、今大会が最終ラウンドとなる。ヤマハサポートドライバーの横山優之介は、チャンピオン獲得の可能性を残して、この最終ラウンドを迎えた。
 今大会も、Formula BlueドライバーとしてFormula Blue HKCから藤村太郎が、またヤマハサポートドライバーとしてSPS川口から横山が出場する。さらに、土曜日からはFormula Blue アドバイザーとして4輪レースでも活躍している野中誠太氏が、本庄大会以来となる帯同。両ドライバーへアドバイス、指導などを行った。

 土曜夕方から降り始めた雨が日曜未明まで残り、また一度上がったかに思えた雨が日曜朝に再び降り出したことから、公式練習、タイムトライアルはウェットコンディションとなった。タイムトライアルでは、初めてのSUGOでの雨にも関わらず、藤村が8番手タイムをマーク。横山は10番手からの巻き返しを図る。
 第9戦の予選ヒートでは、両者とも安定したペースで周回を重ね、上位陣にペナルティ等があったため、横山は1位、藤村は2位を獲得。決勝ではフロントローに並ぶこととなった。
 しかし、決勝では横山がスピンを喫しストップ。再スタートするものの大きく遅れることとなる。藤村はトップグループで周回を重ね、レース中盤にはトップに躍り出る場面も見られた。しかし、その後ミスなどもありややペースを乱してしまい、ポジションを落としてしまう。それでも持ち直して周回を重ね、自身初の表彰台獲得となる3位でチェッカーを受けた。横山は13位でフィニッシュし、わずかながらタイトル獲得の可能性を残し、午後の第10戦へと進んだ。

 第10戦、予選ヒートでは横山が激しいトップ争いを演じ、競り勝ってトップチェッカーを受けるも、カウルペナルティのためタイム加算により4位となる。この時点で、横山のタイトルへの挑戦は終わった。
 決勝では、横山は単独2番手を走行。その後方では藤村が3番手で周回を重ねていく。レースはそのままの展開でチェッカーとなったものの、トップチェッカーの選手がカウルペナルティとなり降格。かわって横山が今季を締めくくる優勝を飾った。また藤村も自己最高位を更新する2位入賞を果たした。
 これで全日程を終了したFP-3部門。ランキングでは横山が2位、藤村もシングルランカーとなる7位でシーズンを終えた。

第9戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選ヒート
1位 44 酒井 龍太郎 ミツサダPWG RACING 2位(55.588) 7位
3位 27 藤村 太郎 Formula Blue HKC 8位(55.742) 2位
13位 91 横山 優之介 SPS川口 10位(55.787) 1位

第10戦リザルト

Pos. No. Driver Team 予選ヒート
1位 91 横山 優之介 SPS川口 4位
2位 27 藤村 太郎 Formula Blue HKC 6位
3位 44 酒井 龍太郎 ミツサダPWG RACING 1位

Formula Blue HKC

#27 藤村 太郎(京都府13歳)

 金曜日は周囲とのタイム差も開いていて、調子が悪い感じでしたが、土曜日、日曜日に教えて頂いたことをどんどんやっていったらすごく良くなって、当日も公式練習、タイムトライアルはレインコンディションで良くなかったですが、予選からはドライになってペースも良くなりました。優勝はできなかったですが、結果は残せたと思います。今シーズンを振り返ると、全然だめな部分もありましたが、成長はできた一年だったと思います。この経験を来年以降に活かしていきたいと思います。

YAMAHAサポート SPS川口

#91 横山 優之介(埼玉県 14歳)

 午後は予選でも絶対抜くという気持ちで取り組みました。結局フェアリングペナルティになりましたが、トップチェッカーですごく嬉しかったです。決勝は、4番手スタートだったので予選と一緒で絶対勝つ気持ちで走っていたのですが、後半は体力的にもきつくなって精神的にも力がなくなってしまい、自分の強みである速さがなくなってしまいました。今季はチャンピオンを獲るつもりでいたので悔しいですし、申し訳ない気持ちもあります。この経験を来年につなげたいと思います。
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