レースレポート
2024年 全日本カート選手権OK部門 第5戦・第6戦
2024年 全日本カート選手権OK部門 第5戦・第6戦
■開催日:7月13~14日 ■開催場所:鈴鹿サーキット南コース(三重県) ■天候:曇り一時雨 ■路面状況:ドライ/ウェット ■参加台数:30台
春日龍之介が第6戦で3位表彰台を獲得!
全日本選手権最高峰のOK 部門 第5戦・第6戦が、7月13~14日に鈴鹿サーキット南コースで開催された。全5大会10レースのシリーズ戦も、今回がちょうど折り返し点。後半戦へ向けた流れを掴むためにも、今大会にかかる期待は大きい。今回は30台が参加。土曜夕方から天候が崩れ始め、日曜朝まで雨が残ったため、朝一番の公式練習はウェットタイヤでの出走となった。しかし、その後天候が回復したこともあり、タイムトライアルはスリックタイヤで出走。トップ8によるスーパーポールも行われた。
まずA組で出走した伊藤聖七がグループトップタイムをマーク。初のスーパーポール進出を果たす。同じくA組の春日龍之介は組別5位で惜しくもスーパーポール進出を逃した。続いてB組のアタックでは武藤雅奈も組別5番手、佐藤佑月樹が8番手とスーパーポールを逃す。スーパーポールでは伊藤が4番手タイムを記録し、2列目スタートとなった。
第5戦決勝、スタート直前に雨が降りだし、スタートはディレイとなる。約20分の中断となり、決勝はレインコンディションで行われた。その決勝で、伊藤は序盤に3番手に上がる活躍を見せると、終盤にも粘りを見せ7位でフィニッシュ。佐藤も追い上げ9位、武藤はペナルティがあり13位、春日は26位に終わった。
続く第6戦。路面が回復傾向にあるものの、多くがレインタイヤを選択。伊藤、武藤がトップ10圏内でレースを進めていく。しかし、徐々に路面が回復していきスリック勢がペースアップし逆転。その中には、後方からのスタートでスリックを選択した春日もいた。驚異的なペースで順位を挽回した春日は、最後は3位でフィニッシュ。初の表彰台を獲得した。レインタイヤで粘った伊藤は7位、武藤は8位、佐藤はペナルティのため20位となった。
第5戦リザルト
Pos. | No. | Driver | Team | タイムトライアル |
---|---|---|---|---|
1位 | 20 | 酒井 仁 | Vitec Racing | 7位(48.274) |
2位 | 36 | 酒井 涼 | TEAM EMATY | 20位(48.573) |
3位 | 23 | 中井 陽斗 | TEAM WOLF | 3位(48.457) |
7位 | 12 | 伊藤聖七 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 4位(48.360) |
9位 | 13 | 佐藤佑月樹 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 12位(48.338) |
13位 | 14 | 武藤雅奈 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 9位(48.293) |
26位 | 15 | 春日龍之介 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 18位(48.490) |
第6戦リザルト
Pos. | No. | Driver | Team | Starting Grid |
---|---|---|---|---|
1位 | 50 | 土橋 皇太 | LAM RACING | 5位(57.094) |
2位 | 22 | 岡澤 圭吾 | Vitec Racing | 13位(57.393) |
3位 | 15 | 春日龍之介 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 26位(59.220) |
7位 | 12 | 伊藤聖七 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 10位(57.205) |
8位 | 14 | 武藤雅奈 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 9位(57.172) |
20位 | 13 | 佐藤佑月樹 | YAMAHA MOTOR Formula Blue | 14位(57.421) |
YAMAHA MOTOR Formula Blue
#12 伊藤 聖七(岐阜県14歳)
#13 佐藤 佑月樹(栃木県14歳)
#14 武藤 雅奈(静岡県15歳)
#15 春日 龍之介(東京都15歳)
高木 虎之介(YAMAHA MOTOR Formula Blue 監督)
ドライでは全員が調子よく、常にトップ10に入っていました。TTでも伊藤がスーパーポールへ進出、武藤もぎりぎりのところでした。結果は、春日がドライタイヤをつけて後方スタートから3位を獲得。一方のウェットタイヤで走った伊藤、武藤もウェット勢の中では上位で帰ってきて、ドライを除けば表彰台を狙える位置でした。全体的にポテンシャルが良く、予選もいいパフォーマンスをしてくれて、今回は満足した大会でした。次戦のAPGは4人ともが表彰台を争える位置で戦えるように準備していきたいと思います。