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レースレポート

2024年 全日本カート選手権OK部門 第7戦・第8戦

2024年 全日本カート選手権OK部門 第7戦・第8戦

■開催日:9月7~8日 ■開催場所:オートパラダイス御殿場(静岡県) ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:27台

武藤雅奈、圧倒的な速さで2 連勝を達成!

 全日本選手権最高峰のOK 部門第7戦・第8戦が、9月7~8日にオートパラダイス御殿場(APG)で開催された。富士スピードウェイに隣接しているAPGは高低差のあるテクニカルなコース。レースウィークは、雨予報もあったものの最後まで日差しが降り注ぎ、ドライコンディションで全セッションが行われた。

 タイムトライアルでは、A組で出走した佐藤佑月樹が組別3位でスーパーポールへ進出。B組では武藤雅奈が組別&総合でもトップタイムをマークし、初のスーパーポール進出。そのスーパーポールでも最後にアタックするとトップタイムをマークし、第7戦のPPを獲得する。

 第7戦決勝、スタート直後のクラッシュで伊藤聖七がリタイアとなる。スタートで2番手に下がった武藤だったが、早めに仕掛けトップに戻ると、それ以降は38秒台前半のタイムを安定して刻み、後続を引き離して独走へと持ち込んでいく。そのままチェカーまで逃げ切った武藤が、全日本選手権初優勝。同時にこのヒートのファステストも記録し、第8戦PPも獲得した。佐藤は、3番手グループでレースを進め5位フィニッシュとなった。

 続く第8戦。スタート直後に3台が絡む多重クラッシュがあったため、3周目から7周目まではレースを中立化させるニュートラリゼーションが発動。トップの武藤を先頭に一列渋滞で周回が消化されていく。リスタートをうまく決めた武藤は、後続に付け入るスキを与えることなく引き離していくと、またも独走へと持ち込み単独走行。ラップタイムも安定し、後続の接近を許さない。そのまま逃げ切った武藤が、このヒートでもファステストを獲得するなど、全セッションでトップを獲得する完全Vで2連勝。佐藤はスタートで大きく遅れたものの、着実に追い上げ7位、伊藤は19位に終わった。

第7戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル
1位 14 武藤 雅奈 YAMAHA MOTOR Formula Blue 1位(38.142)
2位 77 中野 駿太 GLEATEQ Motorsports GEN 2位(38.152)
3位 29 三村 壮太郎 AP SPEED with SOVLA 3位(38.157)
5位 13 佐藤 佑月樹 YAMAHA MOTOR Formula Blue 6位(38.296)
DNF 12 伊藤 聖七 YAMAHA MOTOR Formula Blue 17位(38.272)

第8戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル
1位 14 武藤 雅奈 YAMAHA MOTOR Formula Blue 1位(37.955)
2位 20 酒井 仁 Vitec Racing 9位(38.198)
3位 36 酒井 涼 TEAM EMATY 5位(38.157)
7位 13 佐藤 佑月樹 YAMAHA MOTOR Formula Blue 8位(38.169)
19位 12 伊藤 聖七 YAMAHA MOTOR Formula Blue 25位(NoTime)

YAMAHA MOTOR Formula Blue

#12 伊藤 聖七(岐阜県15歳)

 コースを攻略できないままレースが終わってしまいました。今回の反省を活かして合同テストからもっと自分の悪いところ、どうしたら速くなるのかを見つけて、自信を持ってレースに挑みたいと思います。

#13 佐藤 佑月樹(栃木県15歳)

 合同練習からリズムが合ってタイムが出ていました。レースウィークを通してはマシンのセッティングやキャブのチェックなど、1回でも気を抜くと順位が下がるので、そこはかなり注意して努力しました。決勝ヒートは焦りがでてしまい、速さを活かすことが出来ず悔しい気持ちでいっぱいです。次戦の鈴鹿では、反省点を改善し、いいレースができるように取り組みます。

#14 武藤 雅奈(静岡県15歳)

 このレースウィークはチームの方々が本当に決まっているクルマを作って下さり、安心して戦えました。日曜日もセットを変更することなく走れたことは非常に助かりましたが、急に重くなった路面にドライビングで対応しきれなかったことが反省点です。運もよく2 連勝をチームに届けられたので満足はしていますが、鈴鹿もこの調子で自信を持って挑みたいと思います。

#15 春日 龍之介(東京都15歳)

 体調不良のため欠場

高木 虎之介(YAMAHA MOTOR Formula Blue 監督)

 武藤選手はカデットから、ずっと一緒にフォーミュラを目指して頑張ってきたので、最高峰クラスで優勝できて良かったです。佐藤選手もペースは良かったし成長を感じています。選手によって得意なコースがあるので、そこでしっかりポイントを取っているのは評価できると思います。次戦が今年を締めくくる大会ですので、そこでしっかりと結果を残せるように準備します。

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