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レースレポート

2024年鈴鹿選手権第3戦 YAMAHA SSクラス

2024年鈴鹿選手権第3戦 YAMAHA SSクラス

■開催日:5月25〜26日 ■開催場所:鈴鹿サーキット南コース ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:42台

サポートドライバー高木彪乃介が2位表彰台へ!

 国内でも有数の参加台数を誇る激戦区、鈴鹿選手権第3戦が、5月25~26日に三重県・鈴鹿サーキット南コースで開催された。
 今回も42台と多くのエントリーを集めたヤマハSSクラス。前回のシリーズ第2戦では開催されていなかったため、開幕ラウンド以来2ヶ月半のインターバルを開けての開催となる。今回も藤村太郎(Formula Blue HKC)、寺島知毅(Formula Blue with GOLD MOTOR SPORTS)、片岡陽(Formula Blue Ash)の3選手が参加。さらに、ヤマハサポートドライバーとして支援を受ける高木彪乃介(A TEAM Buzz Racing)も参加する。
 寺島は開幕戦で優勝。藤村もトップ争いを経験しただけに、今回は前回以上の上位進出が期待される。また寺島、片岡、高木の3名は前週の全日本開幕戦からの連続参戦。全日本の経験を活かすことができるか注目された。

 2組に分かれて行われたタイムトライアル。1組目では高木がトップタイムをマーク。2組目では藤村が2番手タイム、寺島9位、片岡13位を記録する。
 そのままの組分けで行われる予選ヒート。1組の高木はトップ争いを制しトップチェッカーを受け、決勝のフロントローを獲得。一方2組では僅差のトップバトルとなり、藤村が3位、寺島9位、片岡10位で決勝へとコマを進めた。

 決勝では、高木がスタートでトップを奪うと、そのままレースをリードしながら周回を重ねていく。その後ろには久富圭が続き、2台で集団を引き離し、終盤にはマッチレースとなる。後方では、スタートでやや出遅れていた藤村が3番手に肉薄。表彰台をかけた戦いを演じる。
 終盤、高木は久富にかわされ2番手にドロップ。それでも、チャンスを信じて追走していく。1位には届かなかったものの、2位表彰台を獲得した。藤村も、最後3番手に上がったものの、最終コーナーで逆転を許し、悔しい4位となった。寺島は13位、片岡はリタイアとなった。

YAMAHA SSクラス第3戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選総合結果
1位 4 久富 圭 Ash 2Gr.4位(54.625) 3位
2位 63 高木彪乃介 A TEAM Buzz Racing 1Gr.1位(55.056) 2位
3位 1 村松伸一 ハラダカートクラブ 2Gr.1位(54.460) 1位
4位 27 藤村太郎 Formula Blue HKC 2Gr.2位(54.525) 5位
13位 64 寺島知毅 Formula Blue with GOLD MOTOR SPORTS 2Gr.9位(54.973) 17位
DNF 86 片岡 陽 Formula Blue Ash 2Gr.13位(55.216) 19位

FS-125/X30クラス第3戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選結果
DNF 50 梶尾 義朝 Ash 16位(49.843) 10位

Formula Blue HKC

藤村 太郎(京都府14歳)

 予選まではペースが悪く、決勝はペースが良いという前戦と逆の展開でしたが、決勝にマシンを合わせ込めたというのはレースウィークの組み立て方が大きく成長できたと感じています。そして決勝の展開は開幕戦はトップからポジションを落とすという展開になってしまい、少し消極的なレースでしたが、今回は追い上げのレースでしたが積極的なレースができたと思っています。

チーム代表 原田 稔一(ハラダカートクラブ)

 スタートの出遅れが響いて勝ちきれなかった。それは、予選3位で決勝5番グリッドだったために、前がミスをするとあおりを食らってしまう。そうすると追い上げても、そこで終わってしまう。今回はスピードも十分あったしバトルもできていい走りだったが、スタート順位が悪かったのが一番の敗因。スタート後はベストを尽くせたと思います。

Formula Blue with GOLD MOTOR SPORTS

寺島 知毅(長野県16歳)

 今回は全く歯車が噛み合わないレースとなってしまいました。しかし、エンジン、車のセット、自分のドライビングには改善点があるので、次のレースまでに完璧な状態にして勝ちに行きたいと思います。

チーム代表 関口 雄飛(GOLD MOTOR SPORTS)

 前日から、何をやってもうまくいかないようになってしまい、今日もいろいろと試したのですが、ペースの改善に繋がらず、ドライバーには厳しいレースをさせてしまったなと思います。次のレースまでに改善点を見つけて準備してきたいです。

Formula Blue Ash

片岡 陽(兵庫県 15歳)

 一日を通して流れがよくなく苦しい一日でした。その中でも反省点は多くありますが、伸びしろもたくさんあると思うので次のレースでは結果を出せるように頑張ります。

チーム代表 築山 敬 (かあと小僧)

 鈴鹿シリーズは天気やコンディションで変化しやすく、鈴鹿を獲ることはすごく難しいことだと思っています。その点で、やや経験が足りないところがあるので、もっともっと苦労をしてほしいです。今回は、頑張っていたと思いますし、評価としては悪くないですので、こうしたレースをどんどんして、厳しい状況を味わってほしいです。次回は、走り込むと本人も言っているので、その結果がどうなるか見てみたいと思っています。

YAMAHAサポート:A TEAM Buzz Racing

高木 彪之介(愛知県14歳)

 今回のレースでは決勝で戦略負けをしてしまいました。しかしその戦略は私にも使える戦略であるので、次回からのレースは今回使われた戦略を含め、いろいろな展開を考えながら走行しようと思います。そしてプレッシャーの中で走るという経験があまりなかったため、今回のレースを通して、これからの私の課題は、プレッシャーの中でも動じず、ミスをなく自分の走りをする事だと思いました。

チーム代表 長谷川 謙一(A TEAM Buzz Racing)

 いいレースでした。昨日の練習ではそれほど調子もよくなかったのですが、TT前に変更したセットがうまくはまりタイムが出せました。それで自信がついて、余裕があって予選も1位で帰ってきました。決勝は周回も長くなりましたが、優勝した選手が速すぎて勝てなかったのは残念ですが、よくやったと思います。後半に、抜かれてからもついていけるスピードがあれば、もっと良かったかなと思います。

YAMAHAサポート:Ash

梶尾 義朝(愛知県 15歳)

 決勝は2コーナー出口で混乱した時に後ろをひっかけられてしまい、チェーンが外れてしまいました。
 今回はメカニックさんからいろいろなアドバイスを頂け、土曜日までにいいクルマに仕上がりました。だた、土曜日から日曜日で気温とかが大きくかわり、路面も変化して、それをTTでアジャストしきれず、予選、決勝まで影響したのだと思います。

チーム代表 築山 敬 (かあと小僧)

 簡単なマイナートラブルが多く、練習の調子も悪くなかったのですが、セッティングに迷ってばくちを打つ傾向がまだ初心者なのであるので、まずは基本を守って運転で頑張ってほしいです。その方向で、もう一度調整します。
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