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レースレポート

2025年全日本カート選手権FS-125部門 第1戦・第2戦のレースレポート

2025年全日本カート選手権FS-125部門 第1戦・第2戦

■開催日:4月12~13日 ■開催場所:新東京サーキット(千葉県) ■天候:曇りのち雨 ■路面状況:ドライ~ウェット ■参加台数:19台

新たにFS-125部門へも参戦!
ルーキー元田心絆が連続表彰台獲得!!

 4輪レースへ向けたドライバー育成などを主眼に活動するYAMAHA MOTOR Formula Blueは、今季から最高峰OKクラスへのステップアップを目指す若手ドライバーを擁し、全日本カート選手権FS-125部門へのチームとして参戦。そしてチャンピオン獲得を目指していく。今季は、昨年のFP-3クラス参戦からステップアップした片岡陽、昨年はヤマハサポートドライバーとして鈴鹿選手権SSクラスのチャンピオンとなった高木彪乃介、そして昨年のジュニア選手権FP-JrクラスチャンピオンでFormula Blue新加入となる元田心絆の3人を起用し、4月12~13日に千葉県・新東京サーキットで開幕戦を迎えた。

 大会当日は、土曜日までは晴れ基調の天気が続いたものの、予報どおりに日曜日は昼前から雨が降り始め、レースはウェットコンディションで行われた。3人にとって、新東京サーキットは走行経験が豊富ではないアウェイのコースだが、各選手ともに奮闘した。
 今回のエントリーは最終的に19台となったため、タイムトライアルは組分けはなく一斉に走行。ドライで迎えたタイムトライアルは片岡陽がトップタイムをマークしたものの、アタック中の走路妨害があったとしてトップタイムが抹消となり、片岡は4番手。元田が6番手、高木は7番手となる。

 弱い雨が降り始め、薄っすらと濡れたウェットコンディションとなった第1戦予選では、元田がトップを走りそのまま逃げ切ってチェッカー。その後、カウルペナルティで5秒加算となるが、3番手以降を大きく引き離していたことが幸いし最終結果は2位となり、決勝フロントローを獲得する。片岡も4位、高木も6位と健闘し、決勝グリッドは偶数列の前3台を占めることとなった。

 第1戦決勝では、序盤のうちにトップを奪った元田がレースを引っ張って周回を重ねていく。後方には昨年のチャンピオン酒井龍太郎がつけ、元田にプレッシャーを与えていく。終盤、酒井に逆転を許したものの、元田は2番手をキープしてフィニッシュを迎え、デビューレースで2位表彰台を獲得した。慣れない新東京のウェットに苦戦したものの、片岡も7位、高木も8位フィニッシュで入賞を果たしている。

 雨が本降りとなってきた午後。第2戦の予選ではまたも元田がトップフィニッシュ。今回はペナルティもなく、決勝PPを獲得する。片岡は5位、高木はカウルペナルティのため14位となった。
 やや小降りとなってきた決勝では、元田がスタート直後に先行した酒井を追ってレースを進めていく。しかし、やはり昨年のチャンピオンの牙城は高く、3番手以降を大きく引き離したものの酒井には近づけず、2位でフィニッシュ。2戦連続での表彰台を獲得した。片岡は7位、高木は追い上げたものの、またもカウルペナルティを取られ9位となった。

第1戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選結果
1位 44 酒井龍太郎 ミツサダPWG RACING 2位(41.728) 1位
2位 22 元田心絆 YAMAHA MOTOR Formula Blue 6位(41.790) 2位
3位 50 関口 瞬 TECORSA 10位(42.005) 7位
7位 20 片岡 陽 YAMAHA MOTOR Formula Blue 4位(41.760) 4位
8位 21 高木彪乃介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 7位(41.808) 6位

第2戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選結果
1位 44 酒井龍太郎 ミツサダPWG RACING 2位(41.728) 2位
2位 22 元田心絆 YAMAHA MOTOR Formula Blue 6位(41.790) 1位
3位 15 本田 宙 Ash 13位(42.020) 7位
7位 20 片岡 陽 YAMAHA MOTOR Formula Blue 4位(41.760) 5位
9位 21 高木彪乃介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 7位(41.808) 14位

YAMAHA MOTOR Formula Blue - FS-125

チーム代表 高木虎之介

 元田選手は、初めての全日本で良い走りを見せてくれました。昨年のチャンピオンに対して、あれだけ頑張って追い詰めていたので上出来です。片岡選手もドライで速さを見せてポールポジションも獲れるほどでした。新東京はアウェイで練習量も少ない中、頑張ったと思います。高木選手も速さはあり、昨年の鈴鹿シリーズもチャンピオンで速かったですが、こうして違うコースに来たときに速く走れるか。得意ではないコースをいかに攻略していくかがテーマです。新チームの船出にしては幸先の良い結果だと思います。本音を言えば勝ちたかったですが、今後を考えると確実にポイントを獲得していきたい。次回の神戸も練習を重ねて挑んでいきたいと思います。

アドバイザー 朝日ターボ

 全体的にチームとしては良かったと思います。初めての体制でスタートする中で、最初から良い結果が欲しいというところもありましたし、午前中のTTまでドライでその後雨になる中、雨に関してはデータもない中、元田が2レースとも2位で走ってくれました。ドライでも片岡がトップタイムをマークしましたし、チームとしては完璧に近くできたと思います。今回の新東京は僕自身が走ってことのないコースでしたので、少し不安はありましたが、データロガーや彼らが持っている素質を活かすことが出来たと思います。

片岡 陽(兵庫県 16歳)

 金曜日、土曜日と正直この上ないくらい絶好調で、日曜日はTTくらいまでは降らない予報だったのでトップタイムを獲って、そこからレインになっても自分のできる限りをやろうと思っていました。ペナルティは受けましたが、実質のトップタイムは獲れたことは良かったです。その後、自分の心掛けが足りず、タイムを活かせなかったのが悔しいです。レインのレースは経験も少なかったこともありますが、太刀打ちできませんでした。次回の神戸は自分の中で自信を持って2連勝できるように頑張ります。

高木 彪乃介(愛知県 15歳)

 金・土曜はドライだったこともあってタイムは悪くなかったのですが体力面が少し厳しかったです。そこは次回までに改善していきたいです。決勝日は雨になったので体力面は大丈夫でしたが、レース中の走らせ方などが、変化する路面に自分が対応できなかったところが多かったと思いました。次回の神戸は、まず体力をつけること。あとは考えて走ることを意識して頑張ります。

元田 心絆(大阪府 12歳)

 今週は練習のドライの時は調子が悪くて、日曜日に雨が降ってからはマシンと路面、僕の相性が合ったので速く走れました。予選ではトップも獲れたのに、2レースとも決勝2位だったのは悔しいです。今回はリタイアしたりクラッシュしなかった点は良かったと言ってもらいました。神戸は久しぶりですが、この調子のまま1位を獲れるように頑張ります。
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