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レースレポート

2025年全日本カート選手権FS-125部門 第7戦・第8戦のレースレポート

2025年全日本カート選手権FS-125部門 第7戦・第8戦

■開催日:7月27日 ■開催場所:スピードパーク新潟(新潟県) ■天候:晴れ ■路面状況:ドライ ■参加台数:18台

高木彪乃介が2戦連続で3位表彰台へ!

 全日本カート選手権FS-125 部門の第7戦・第8戦は、7月26~27日に新潟県・スピードパーク新潟で開催された。新潟県北部の日本海に近い場所にあるスピードパーク新潟は、フラットな地形にストレート主体で構成された大型コース。全日本選手権の開催は今回が初めてとなり、これまで全日本開催へ向け地方選手権の開催などで運営ノウハウを積んできた。参加する多くの選手は全く初めてのコースとなる。

 タイムトライアルでは、高木彪乃介がチームトップとなる総合2番手タイムをマーク。片岡陽が3番手、元田心絆が4番手と上位に付け予選へ臨む。

 第7戦の予選ヒートでは、元田と高木がテールtoノーズで2番手争いを展開。激しく順位を入れ替えていく。一方片岡は、バトル中の不利もあり順位を下げてしまう。このヒートでは元田が2番手チェッカーで決勝のフロントローを獲得。高木は終盤に順位を落としてしまい5 位、片岡は8 位となった。

 迎えた第7戦決勝。スタートでは元田が2番手をキープ。高木、片岡も順位をキープしてオープニングラップを終える。ここからペースが良かったのが高木で、序盤のうちに順位を挽回していくと、3番手まで浮上。元田の後方でレースを進めていく。一方、片岡はアクシデントもあり後退し追い上げのレースとなる。14周目、2番手に上った高木はジリジリと元田を引き離していき単独走行となる。終盤に一つ順位を下げたものの、3位でフィニッシュし自身初の表彰台を獲得した。元田は4位、片岡はカウルペナルティもあり13位となった。

 第8戦の予選では高木が2番手、元田が3番手、片岡も6番手を獲得し、決勝での上位進出が期待された。決勝では元田がスタートで2番手に浮上し、高木は4番手、片岡は6番手につける。元田は3番手に順位を下げ、さらに高木が元田を捉え3番手を奪う。元田4番手、片岡も5番手争いの先頭に立ちレースを進めていく。終盤に入ってもそれぞれ単独走行のまま周回を重ねた3者は、そのままの順位でチェッカー。高木が2レース連続の3 位表彰台を獲得となった。

 この結果、元田がランキング2 位、高木4 位、片岡5 位で最終大会の中山大会へ臨むこととなる。

第7戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選結果
1位 44 酒井 龍太郎 ミツサダPWG RACING 1位(46.355) 1位
2位 7 小熊 孝誠 HRT 11位(46.679) 4位
3位 21 高木 彪乃介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 2位(46.416) 5位
4位 22 元田 心絆 YAMAHA MOTOR Formula Blue 4位(46.499) 2位
13位 20 片岡 陽 YAMAHA MOTOR Formula Blue 3位(46.434) 8位

第8戦リザルト

Pos. No. Driver Team タイムトライアル 予選結果
1位 44 酒井 龍太郎 ミツサダPWG RACING 1位(46.355) 1位
2位 7 小熊 孝誠 HRT 11位(46.679) 5位
3位 21 高木 彪乃介 YAMAHA MOTOR Formula Blue 2位(46.416) 2位
4位 22 元田 心絆 YAMAHA MOTOR Formula Blue 4位(46.499) 3位
5位 20 片岡 陽 YAMAHA MOTOR Formula Blue 3位(46.434) 6位

YAMAHA MOTOR Formula Blue

チーム代表 高木虎之介

 初めてのコースでぶっつけ本番となるなか、高木選手が土曜日の午後から調子を上げてきてスピードもあったかなと思います。表彰台に乗れたのは良かったです。ただ、全員がもう少し安定して走ってくれたらとも思います。元田はスタートはいつものように決めるのですが、ペースがややなかったかな。片岡選手は速いのですがレースで波に乗れない。もっとズバズバと行けるようにならないと。タイムはいいのですが、レースはタイムだけではないので、もっとバトルができるようにならないといけないです。抜きに行ける距離でも抜きにいけないパターンが多いので、そこの思い切りは身につけてほしい。高木選手は勢いもあったし、抜くのもバンバン抜いていました。TTは2、3、4位といいタイムは出していました。あとはドライバーの強さを発揮してほしいです。中山は、やはり1回くらいは勝ちたい。3人いるので、ひとり誰かに行ってほしいと思います。

片岡 陽(兵庫県 16歳)

 前日まではトップタイムを出していましたが、タイムトライアルのミスから始まり、自分の精神的な弱さが脆に出た、そんなレースでした。特に予選1では、練習通りの走りをすれば前に行けるのに、抜かれたことで自分の走りに自信が失われ、走り方が無意識に少しずつ変わってしまい、さらに遅くなり、さらに冷静さを失ってしまう。それに加えて、レースになった時、抜く上での思い切りの良さがないので、ペースは良くても、前にいくことが出来ない。そこが、今回のレースの敗因だったと思います。この明確な課題を改善し、成長したね、と言われるレースをするために全力で努力します。

高木 彪乃介(愛知県 15歳)

 今回のレースでは3位、3位と悔しい結果となってしまいましたが、まずは表彰台に乗ることが出来て良かったです。また、今までの課題であった、練習での遅さや、体力的な問題などを、改善する事が出来ていたので良かったなと思いました。また、今回のレースウィークを通して新たに見つかった課題や、バトルなどを積極的に仕掛けたことによって見つけることが出来た課題などが新しく出来たので、次のレースまでにしっかりその課題を突き詰め、改善して挑めるよう努力します。

元田 心絆(大阪府 12歳)

 今大会は勝てるペースはなかったけど自分ではもっと出来た部分はあったはずでした。でもそれを出来なかったのでとても悔しいです。次戦は 1 位が取れるように勉強してメカニックとライン取りやキャブのセッティングとかを相談していきたいと思います。
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